chimachimarico
DOODLE苺の妖精の4スちゃんのイラストから派生したお話です↓https://x.com/chimachimarico/status/1906920015024336973?s=61&t=WE8HoGynmsiSR9seSBCKXA
モブ視点のお話です。うざかったらすみません。
ご都合設定です。というかそもそも苺の妖精is何?なんですが。 2961
chimachimarico
MAIKINGこの続き→https://poipiku.com/1778243/11420782.html小さなスレッタとエランさんの二日目です。
地球寮の面々とミオリネが出てきます。例によってまたダラダラと中身なしです。二日目終わってないんですが、キリの良いところまで。続きがあればこのあと地球寮のお風呂に入って夕ご飯食べます。
ただただ小さなスレッタちゃんに優しい世界が欲しいだけの気持ちで書いてます。 5844
chimachimarico
MAIKING前回の続きです→https://poipiku.com/1778243/11307624.html気の向くままにただ書き散らかしていたら長くなってしまいました。小さいスレッタちゃん可愛いんだもの。あと知らんうちにエランさんが対スレッタちゃんにクリティカル出すので書いてる本人が驚きました。後半はちょっと雑かもしれません。
まだ書きたいエピソードとオチは思いついているので、気が向いたら続きます。 10145
chimachimarico
MAIKINGプロスペラが何かをやらかす前にエラン様がペイルへ下剋上、ペイル社のあれこれが発覚して、4くんが生存してスちゃんと恋人同士になっているご都合時空です。株ガンも設立しますが、ペイルの件でごたついたのもあり、プロままはエリの自由と引き換えに協力者になっています。オチも入れたいエピソードも決まってはいるのですが、なかなか書けないので。とりあえずまとまったところまで。 5798公(ハム)
DONETwitter再掲。エラスレワンドロライ様よりお題「デート前日」をお借りしました。
デート前日 エアリアルのコクピット内でスレッタは隅々に目を光らせていた。お菓子の食べカスは落ちていないか。埃は、髪の毛は……。シートやコンソールの下部には、わざわざ身体を屈ませてまで確認している。スレッタは女性にしては長身の部類なので、たまに頭や肘をぶつけては「いてっ!」と声を上げながらも、検分を続けていた。
やがて、ようやく気が済んだのか、縮めていた身体を起こして、シートへ座る。
「んん〜……、これで大丈夫だよね」
スレッタは検分を終えてもなお不安が拭えないようで、大丈夫だよね、と言ったそばから、視線が右へ左へと忙しなく行き来している。
それもそのはず、明日はエアリアルのコクピット内で映画鑑賞会が控えているのだ。――しかも、エランを招いて。
1417やがて、ようやく気が済んだのか、縮めていた身体を起こして、シートへ座る。
「んん〜……、これで大丈夫だよね」
スレッタは検分を終えてもなお不安が拭えないようで、大丈夫だよね、と言ったそばから、視線が右へ左へと忙しなく行き来している。
それもそのはず、明日はエアリアルのコクピット内で映画鑑賞会が控えているのだ。――しかも、エランを招いて。
公(ハム)
DONETwitter再掲。「新しい枕」に出てきたマグカップのお話です。
貧者の一灯 エランはペイル社の特別更衣室で首元のジャボを結びながら、寮の門限とレールの運行ダイヤを頭の中で確認していた。いつもは身体調整の後、自室に戻って鬱屈とした時間を消費しているのだが、今日は珍しく外出の予定を組んでいた。行き先は、学園の生徒が休日によく利用する商業地区。衣食住をペイル社に全て管理されている関係であまり利用したことがない上に、目的のものが短時間で見つかる保証もないので、今日の調整が想定時間内に終わったのは幸いだった、とエランは密かに安堵していた。
◇◇◇
直通のレールを利用してたどり着いた商業地区はうんざりするほど人で溢れかえっていた。商店が集中していて、なおかつ休日となれば利用者が増えるのもやむを得ないのだが、静寂を好むエランにとって、好ましい状況ではなかった。
4809◇◇◇
直通のレールを利用してたどり着いた商業地区はうんざりするほど人で溢れかえっていた。商店が集中していて、なおかつ休日となれば利用者が増えるのもやむを得ないのだが、静寂を好むエランにとって、好ましい状況ではなかった。
公(ハム)
DONETwitter再掲エラスレワンドロライ様よりお題「枕」をお借りしました
新しい枕 初めてエランの部屋を訪問した時、とても彼らしい部屋だとスレッタは思った。備え付けのものらしいベッドとデスク、収納コンテナくらいしかなくて、とても綺麗に片付いているけれど同時に少し寂しい部屋は、この部屋の主人をそっくり体現したかのような空間だった。
スレッタが3回目に訪れた時、お茶を淹れたカップが真っ白くてシンプルなものから、小さなあかい苺のイラスト付きのものに変わった。エランの大きな手が持っていると、ちょっと似合っていないのに胸がきゅんきゅんして「かわいいデザインですね」と呟いた。安心したように息を吐いたエランに首を傾げたけれど、どうぞと言って手渡されたカップに視線が移ってしまい、彼のため息の理由を聞くタイミングはなくなってしまった。
1528スレッタが3回目に訪れた時、お茶を淹れたカップが真っ白くてシンプルなものから、小さなあかい苺のイラスト付きのものに変わった。エランの大きな手が持っていると、ちょっと似合っていないのに胸がきゅんきゅんして「かわいいデザインですね」と呟いた。安心したように息を吐いたエランに首を傾げたけれど、どうぞと言って手渡されたカップに視線が移ってしまい、彼のため息の理由を聞くタイミングはなくなってしまった。
公(ハム)
DONETwitter再掲。エラスレワンドロライ様よりお題「天体観測」をお借りしました。
ペーパームーン 大半の人が寝静まった時刻、エランは端末を持って自室を出た。照明が絞られた薄暗い廊下を進み、望みの景色が見える窓の前で立ち止まる。端末のディスプレイからある人物の名前をタップして耳に当てると、数秒もしないうちに声が聞こえてきた。
『ぁ、こっ、こん、ばんは』
「こんばんは」
普段とは違う密やかな声に、擽ったくて肩が震えてしまい、どうしてか羞恥心が湧き上がってきた。吐息すら拾う端末の優秀な収音性にかすかな苛立ちを覚えながら、エランは昼間の記憶を思い起こしていた。
――月を見たことがないんです。
スレッタ・マーキュリーが水星からやって来たことはこの学園のほとんどの者が知っている。だが、水星の住環境を詳しく知っている者はあまりいないだろう。かく言うエラン自身も、彼女の言葉を聞くまで、はっきりと意識したことはなかった。
1613『ぁ、こっ、こん、ばんは』
「こんばんは」
普段とは違う密やかな声に、擽ったくて肩が震えてしまい、どうしてか羞恥心が湧き上がってきた。吐息すら拾う端末の優秀な収音性にかすかな苛立ちを覚えながら、エランは昼間の記憶を思い起こしていた。
――月を見たことがないんです。
スレッタ・マーキュリーが水星からやって来たことはこの学園のほとんどの者が知っている。だが、水星の住環境を詳しく知っている者はあまりいないだろう。かく言うエラン自身も、彼女の言葉を聞くまで、はっきりと意識したことはなかった。
公(ハム)
DONETwitter再掲。エラスレワンドロライ様よりお題「温泉」をお借りしました。温泉「エランさん、これ!見てください!」
僕の部屋に約束の時間通りにやってきたスレッタは挨拶もそこそこに切り出した。
前のめりになりながら彼女が取り出したものは資料閲覧用の端末。ここの生徒なら誰でも持っている、珍しいものではないそれを僕に手渡した。横からスレッタの指が伸びてきて画面を操作する。表示されたのは写真――低木に囲まれた水溜り……ではなく熱湯?
「……これは?」
「温泉です!」
温泉。
確か、地熱で温められた地下水などを指す言葉だ。他にも温度や溶解成分なども温泉の定義に関わってくる。らしい。詳しくは知らない。
「えっと、地球寮のみなさんと温泉の話になったんですけど……」
部屋に入るや否や立ったまま話し始めてしまった彼女の手を引き、ベッドに座らせる。僕がすぐ隣に座っても特に気にした様子はなかった。いつもなら必ず何かしらの反応を見せるが、彼女の声は途切れることなく続いていく。よっぽど話したいことらしい。
2386僕の部屋に約束の時間通りにやってきたスレッタは挨拶もそこそこに切り出した。
前のめりになりながら彼女が取り出したものは資料閲覧用の端末。ここの生徒なら誰でも持っている、珍しいものではないそれを僕に手渡した。横からスレッタの指が伸びてきて画面を操作する。表示されたのは写真――低木に囲まれた水溜り……ではなく熱湯?
「……これは?」
「温泉です!」
温泉。
確か、地熱で温められた地下水などを指す言葉だ。他にも温度や溶解成分なども温泉の定義に関わってくる。らしい。詳しくは知らない。
「えっと、地球寮のみなさんと温泉の話になったんですけど……」
部屋に入るや否や立ったまま話し始めてしまった彼女の手を引き、ベッドに座らせる。僕がすぐ隣に座っても特に気にした様子はなかった。いつもなら必ず何かしらの反応を見せるが、彼女の声は途切れることなく続いていく。よっぽど話したいことらしい。
公(ハム)
DONETwitter再掲お疲れ気味な4くん
鴉は鳴か無い「スレッタ!エランさんが来てるよ」
「うえっ!?」
――この日は、会社に呼ばれてるから。
スレッタがエランとお互いのスケジュールを確認している時、確かにそう聞いたはずだった。少し残念に思ったことも、分かりましたと返事をしたことも覚えている。だと言うのに――
「急に来てごめん。……、近くに用事があったから」
「い、いえ……」
ニカに見送られながら急いでスレッタが向かうと、いつも通りの涼やかな視線を湛えたエランが地球寮の入り口でぽつんと立っていた。
立ったままにするのも忍びなく、寮に招こうかと考えて、他のメンバーらがあまり良い顔をしないかな、とうだうだ考えているうちに当の来客の方から「向こうにベンチがあるんだけど」と提案されたのでスレッタはエランについて行くことにした。
1463「うえっ!?」
――この日は、会社に呼ばれてるから。
スレッタがエランとお互いのスケジュールを確認している時、確かにそう聞いたはずだった。少し残念に思ったことも、分かりましたと返事をしたことも覚えている。だと言うのに――
「急に来てごめん。……、近くに用事があったから」
「い、いえ……」
ニカに見送られながら急いでスレッタが向かうと、いつも通りの涼やかな視線を湛えたエランが地球寮の入り口でぽつんと立っていた。
立ったままにするのも忍びなく、寮に招こうかと考えて、他のメンバーらがあまり良い顔をしないかな、とうだうだ考えているうちに当の来客の方から「向こうにベンチがあるんだけど」と提案されたのでスレッタはエランについて行くことにした。