べにたま
HECHO⚠️捏造二次創作注意。これ(https://poipiku.com/7574096/11766076.html)の続き的な、怪盗組の話。❌️中心。
これだけでも読めるとは思います。
#REDあたなる謎解き #あたなるオリ曲2nd
side:Phantom thief「イエローセラフと神辰J威弦Ⅲ世が裏切った」
とあるカジノのVIPルール。ディーラーの如くテーブルの前に立ったリコリスの台詞に、集められた四人の怪盗は各々顔を見合わせた。
「……いや、裏切るもなにも」
彼らを代表するように、長椅子に浅く腰掛けたブルームーンがリコリスに問う。
「そもそも俺たちは仲良しこよしの怪盗集団ってわけじゃない。あいつらが手を組もうが何を企もうが、口出しする筋合いはないんじゃあないか?」
「うん、僕もブルームーンに賛成かな」
入口の側に佇んで、スノーマンもそう口を挟む。バーカウンターのスツールに並んで座るドラスティック・フィーバーとストレイキャットも同じ意見のようで、四対の目がリコリスに向けられる。疑り深いその視線に応えるように、リコリスは「そうだね」と余裕を含んだ目を細めた。
2734とあるカジノのVIPルール。ディーラーの如くテーブルの前に立ったリコリスの台詞に、集められた四人の怪盗は各々顔を見合わせた。
「……いや、裏切るもなにも」
彼らを代表するように、長椅子に浅く腰掛けたブルームーンがリコリスに問う。
「そもそも俺たちは仲良しこよしの怪盗集団ってわけじゃない。あいつらが手を組もうが何を企もうが、口出しする筋合いはないんじゃあないか?」
「うん、僕もブルームーンに賛成かな」
入口の側に佇んで、スノーマンもそう口を挟む。バーカウンターのスツールに並んで座るドラスティック・フィーバーとストレイキャットも同じ意見のようで、四対の目がリコリスに向けられる。疑り深いその視線に応えるように、リコリスは「そうだね」と余裕を含んだ目を細めた。
べにたま
HECHO⚠️捏造二次創作注意。怪盗🐣を中心に、なんとなく漫画の最終シーズン冒頭みたいな話。
#REDあたなる謎解き #あたなるオリ曲2nd
Last:Mission カチッ、と壁掛け時計が五時十五分を指す、と同時に星乃歌は「っしゃあ!」とデスクから立ち上がった。
「定時っすね お疲れ様っす お先失礼しまっす」
「……今日はやけに元気だな」
テキパキと荷物を片付ける星乃歌に、隣の席から二代目こと夕悠夜が怪訝そうに声を掛ける。
「そ、そうっすか? 俺はいっつもこんな感じっすよ!」
「お前が騒がしいのはいつものことだが……。何か用事でもあるのか」
「ぃやっ! 用事っつかその、なんて言うんすか、あのですね……」
「……別に、無理に詮索するつもりはない。急ぐんだろう、引き留めて悪かったな」
お疲れ、と片手をヒラっと振られ、星乃歌は一瞬迷ってから勢いよく頭を下げて警察署を後にした。
4083「定時っすね お疲れ様っす お先失礼しまっす」
「……今日はやけに元気だな」
テキパキと荷物を片付ける星乃歌に、隣の席から二代目こと夕悠夜が怪訝そうに声を掛ける。
「そ、そうっすか? 俺はいっつもこんな感じっすよ!」
「お前が騒がしいのはいつものことだが……。何か用事でもあるのか」
「ぃやっ! 用事っつかその、なんて言うんすか、あのですね……」
「……別に、無理に詮索するつもりはない。急ぐんだろう、引き留めて悪かったな」
お疲れ、と片手をヒラっと振られ、星乃歌は一瞬迷ってから勢いよく頭を下げて警察署を後にした。
アラカタ
GARABATEARいずみさんとさんぼーさん【二次創作】
生暖かい目でみてください
いずみさんがとても真意の読めない方になりました
よめない感情 人と相対している時、相手が自分の左右どちらの目を見ているのかなんてわからない。けれど僕と相対する相手の見ている目がどちらかはすぐにわかる。なぜなら僕が隻眼だから。
僕と相対する人はもれなく、僕の左目を見て話しているんだろう。それがなんだか面白いと思ったのは、いつからだったろうか。
「ふっ……どうやら舞台は整ったようだな」
あちこちを警察が行き交い、所々で火の粉が上がる交差点、それらがよく見える高層ビルの屋上に降り立ち、満足げに見下す。"ストレイキャット"という怪盗名がよく似合う高所だ。我ながらいいロケーションだと一人頷く。まぁ、この場所を探すのに手間取り、今日もまた遅刻してしまったのだが。
1912僕と相対する人はもれなく、僕の左目を見て話しているんだろう。それがなんだか面白いと思ったのは、いつからだったろうか。
「ふっ……どうやら舞台は整ったようだな」
あちこちを警察が行き交い、所々で火の粉が上がる交差点、それらがよく見える高層ビルの屋上に降り立ち、満足げに見下す。"ストレイキャット"という怪盗名がよく似合う高所だ。我ながらいいロケーションだと一人頷く。まぁ、この場所を探すのに手間取り、今日もまた遅刻してしまったのだが。
べにたま
HECHO⚠️捏造二次創作⚠️閲覧注意、何でも許せる方向け
❌️が酷い目に遭っていたり☔のハイライトがなかったり🐧が可愛かったりします。苦手な方はご遠慮ください。
Pass:ok?
#REDあたなる謎解き #あたなるオリ曲2nd 2485
アラカタ
GARABATEARしのじょに。【二次創作】生暖かい目でみてください。
怪盗ショーの幕間「あははっ。情けないねえ、J。滑稽ですらある」
頭上から降ってきた声に、神辰J威弦Ⅲ世は思わず空を仰ぎ見る。
目線の先、鉄塔の上に降り立った怪盗リコリスは高らかに笑い、怪我を負ったJを見下ろしていた。彼のマントは風に煽られ、モノクルは月光を反射して怪しく光っていた。
Jは血が滲む右腕を押さえながら、苦々しく呟く。
「相変わらず性根捻じ曲がってやがるな、怪盗リコリス」
「どう言ってくれても結構。でも実際、僕が助けてあげたようなものだよね?」
Jは思わず乾いた笑いをこぼした。
「警察連中から視線を逸らすために、盛大に爆竹ぶっ放すことが、か? あの場には子どももいたんだぞ」
「だからなんだというの?」
Jはリコリスの、にこにことしながらこちらへ向ける、その楽しげな表情を見やる。こちらの反応を伺って面白がっているのだ。――ふざけやがって。
1358頭上から降ってきた声に、神辰J威弦Ⅲ世は思わず空を仰ぎ見る。
目線の先、鉄塔の上に降り立った怪盗リコリスは高らかに笑い、怪我を負ったJを見下ろしていた。彼のマントは風に煽られ、モノクルは月光を反射して怪しく光っていた。
Jは血が滲む右腕を押さえながら、苦々しく呟く。
「相変わらず性根捻じ曲がってやがるな、怪盗リコリス」
「どう言ってくれても結構。でも実際、僕が助けてあげたようなものだよね?」
Jは思わず乾いた笑いをこぼした。
「警察連中から視線を逸らすために、盛大に爆竹ぶっ放すことが、か? あの場には子どももいたんだぞ」
「だからなんだというの?」
Jはリコリスの、にこにことしながらこちらへ向ける、その楽しげな表情を見やる。こちらの反応を伺って面白がっているのだ。――ふざけやがって。
アラカタ
GARABATEAR刑事組ほしのうたさんにだいめさん【二次創作】
見る方は生暖かい目で……
かつての背を追う 鳴り響くサイレンの音と、忙しなく走り回る警備隊の喧騒。ここに現れたという怪盗の姿を捜し、多くの人間が現場を走り回っている。
「くそっ……二代目さんとはぐれちまった……っ!」
星乃歌はそう言うと舌打ちをこぼした。目の前を忙しなく移動する警備員の波を掻き分け、彼もまた、現場を走る。
「怪盗が姿を現した!」「誰だ!?」「黒いマントが見えた!」「いや、あれは――」
その時だ。突如上空からパチパチッという耳障りな音と共に複数の閃光が降り注いだ。
「は!?」
星乃歌は咄嗟に身を捩り、すんでのところで落下物を回避した。それは地面に落ち、尚も閃光を放ちながら音を立てる。これは――爆竹っ?
「……んだよこれ!?」
素早く周りを見渡せば、辺りは先程よりも騒がしく、そして混沌と化していた。あちらこちらで爆竹による火が上がり、落下物で怪我をしたのか血を流す警備員の姿もある。
2366「くそっ……二代目さんとはぐれちまった……っ!」
星乃歌はそう言うと舌打ちをこぼした。目の前を忙しなく移動する警備員の波を掻き分け、彼もまた、現場を走る。
「怪盗が姿を現した!」「誰だ!?」「黒いマントが見えた!」「いや、あれは――」
その時だ。突如上空からパチパチッという耳障りな音と共に複数の閃光が降り注いだ。
「は!?」
星乃歌は咄嗟に身を捩り、すんでのところで落下物を回避した。それは地面に落ち、尚も閃光を放ちながら音を立てる。これは――爆竹っ?
「……んだよこれ!?」
素早く周りを見渡せば、辺りは先程よりも騒がしく、そして混沌と化していた。あちらこちらで爆竹による火が上がり、落下物で怪我をしたのか血を流す警備員の姿もある。
アラカタ
GARABATEAR情報屋組りゅーじさんあやねさん【二次創作】
(捏造と妄想の塊。見る方は生暖かい目でみてください)
相容れない情報屋「……なんでお前がここにいるんだ」
不機嫌を隠そうともしない表情と声音。向けた相手は、無感情の冷めた視線をこちらへ投げる。
「なんでも何も……仕事だけど」
「情報屋は二人もいらないだろ」
「じゃあ君が帰ったら?」
舌打ちをこぼす。それも、相手は意に返す様子もない。
声をかけた黒いコートの男――小日向は諦めてメガネに表示されたディスプレイから情報を読み取る。無断で取り付けたGPSを頼りに、刑事の動きをざっと追う。どうやら与えた情報と、そこから導いた計画の通り行動しているようだ。予測通りの行動に少し興醒めすらする。
次に怪盗側の動きを追おうとした時、小日向が会話していた相手――彩音が声をかけてきた。
「今日は、僕の領分だから」
971不機嫌を隠そうともしない表情と声音。向けた相手は、無感情の冷めた視線をこちらへ投げる。
「なんでも何も……仕事だけど」
「情報屋は二人もいらないだろ」
「じゃあ君が帰ったら?」
舌打ちをこぼす。それも、相手は意に返す様子もない。
声をかけた黒いコートの男――小日向は諦めてメガネに表示されたディスプレイから情報を読み取る。無断で取り付けたGPSを頼りに、刑事の動きをざっと追う。どうやら与えた情報と、そこから導いた計画の通り行動しているようだ。予測通りの行動に少し興醒めすらする。
次に怪盗側の動きを追おうとした時、小日向が会話していた相手――彩音が声をかけてきた。
「今日は、僕の領分だから」
アラカタ
GARABATEARしぐれ探偵と水凪助手【二次創作】捏造と妄想の塊……生暖かい目でみてください
安楽椅子探偵に憧れて「……しぐれ探偵、なんすか。それ」
探偵助手である水凪が探偵事務所に戻ると、昨日までなかったものが部屋の中心で存在感を放っていた。
水凪の視線の先――安楽椅子にゆったりと腰掛けたしぐれ探偵が、ひどく上機嫌な様子で水凪を振り返った。
「あ、おかえり自由! 見てこれ、良くない?」
「いや……いいとかじゃないんすけど……え、普通に邪魔じゃないっすか。部屋のど真ん中に、そんなん」
「そうかなあ?」
心底不思議そうに首を傾げるしぐれ探偵に、水凪は非難するような視線を向けたたみかける。
「なんで買ったんすか、それ」
「え? ……なんだ、自由知らないの?」
「何がっすか」
「安楽椅子探偵。椅子に座っているだけで真実を言い当てる、素晴らしい探偵さ」
1531探偵助手である水凪が探偵事務所に戻ると、昨日までなかったものが部屋の中心で存在感を放っていた。
水凪の視線の先――安楽椅子にゆったりと腰掛けたしぐれ探偵が、ひどく上機嫌な様子で水凪を振り返った。
「あ、おかえり自由! 見てこれ、良くない?」
「いや……いいとかじゃないんすけど……え、普通に邪魔じゃないっすか。部屋のど真ん中に、そんなん」
「そうかなあ?」
心底不思議そうに首を傾げるしぐれ探偵に、水凪は非難するような視線を向けたたみかける。
「なんで買ったんすか、それ」
「え? ……なんだ、自由知らないの?」
「何がっすか」
「安楽椅子探偵。椅子に座っているだけで真実を言い当てる、素晴らしい探偵さ」