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    える仔(Eruko)

    TRAINING金カムは沼だよとあれだけ周りから言われていたのに転がり落ちたら早かった…だって杉元もアシㇼパさんも可愛すぎだろうて…そんな感じの妄想です。

    !attention!
    もう何万回煎じられているネタです。
    そんなに設定背景気にしない方向け。
    大団円後、両片思い。主にアシㇼパさん視点。
    まだまだ勉強不足です。
    カリンパニの咲く頃カリンパニの花が、頭上に愛らしく咲いていた。時折、風がそよいで木々や若葉を揺らし、まるで小さな波の音のように繰り返す。この花が咲くと鹿の毛も生え変わり、肉も美味くなる頃合だと教えてくれる。長い冬を終え、次の季節への喜びを感じるはずなのに…少しだけ心がざわざわする。

    『金塊が見つかったら、どうするんだ…?故郷に戻って、好きだった人と暮らすのか…?』

    私が杉元にそんな質問をしたのも、この花が咲いた頃だった。金塊争奪戦の最中、自分の気持ちには薄々と気がついていたがとてもそんな事を口には出来なかった。私には私の、杉元には杉元の『やらなければならないこと』があったからだ。杉元本人はさておいて、周囲の一部の人間には勘づかれていたらしく、それとない助言や遠回しに内心どう想っているのかと聞かれたこともあった…それも、今となっては良い思い出だ。
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