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MOURNINGプ、12歳まで孤児で路上生活してたならお子様ランチ食べたことないよね、という話(ミラプト)幸せの味今日はスペシャルランチだそうだ。何がスペシャルなのかは知らないが、起き抜けにミラージュがそう言っていた。
日曜日の、もう午前も終わろうという頃。昨夜の無理がたたって、クリプトはいまだにベッドから抜け出せずにいた。2人で過ごす久々の休日。土曜日からデートをして、夜は年甲斐もなくはしゃいでしまった。
クリプトの頬と腰をひと撫でして、一足先にベッドから抜け出していったミラージュは、既にキッチンにいる。トントントン、とまな板と包丁が触れ合う音。ジュー、とフライパンの上で何かが焼ける音。ソファでラップトップを叩きながら聴く、いつもと同じ音。いつもと違うのは、こういった音のしない、謎の間があること。その道のプロでもあり、元々器用で手際のいい彼にしては珍しい。その理由が気になって、クリプトは重い腰を上げて、ようやくベッドから抜け出した。
2269日曜日の、もう午前も終わろうという頃。昨夜の無理がたたって、クリプトはいまだにベッドから抜け出せずにいた。2人で過ごす久々の休日。土曜日からデートをして、夜は年甲斐もなくはしゃいでしまった。
クリプトの頬と腰をひと撫でして、一足先にベッドから抜け出していったミラージュは、既にキッチンにいる。トントントン、とまな板と包丁が触れ合う音。ジュー、とフライパンの上で何かが焼ける音。ソファでラップトップを叩きながら聴く、いつもと同じ音。いつもと違うのは、こういった音のしない、謎の間があること。その道のプロでもあり、元々器用で手際のいい彼にしては珍しい。その理由が気になって、クリプトは重い腰を上げて、ようやくベッドから抜け出した。
asuhira_ss
DONEミラプト。酔っ払いの世話をするミラジとふわふわプト彼に酔う「おれはおまえの優しさにあまえているんだ」
舌ったらず気味に呟かれた男の言葉にミラージュは目を丸くする。俺は酒を一滴も飲んでいないはずだよな、と思わず自分で自分の記憶を疑った。
ミラージュがあくせく働いている本日のパラダイスラウンジ内はレジェンド達によって貸切状態だ。飲みたいだの騒ぎたいだの言い出したのは誰だったか、ミラージュの記憶は定かではないが、あれよあれよと言う間に気づけばこの店で飲むことになっていたし、なんなら開催側の立場になっていた。
最初は騒ぎたい数名が来るだけだろう、とタカを括っていたミラージュだが実際の所はほぼ全員が参加という事態になって、目が回りそうな程忙しく働いていた。善意で手伝いを申し出たパスファインダーのお陰で(その手伝いで仕事が増えることもあったが)漸く一息つけそうな所になったから、おおよその連中とは違って一人静かに飲んでいるクリプトの目の前にやってきて声をかけた所だった。
3364舌ったらず気味に呟かれた男の言葉にミラージュは目を丸くする。俺は酒を一滴も飲んでいないはずだよな、と思わず自分で自分の記憶を疑った。
ミラージュがあくせく働いている本日のパラダイスラウンジ内はレジェンド達によって貸切状態だ。飲みたいだの騒ぎたいだの言い出したのは誰だったか、ミラージュの記憶は定かではないが、あれよあれよと言う間に気づけばこの店で飲むことになっていたし、なんなら開催側の立場になっていた。
最初は騒ぎたい数名が来るだけだろう、とタカを括っていたミラージュだが実際の所はほぼ全員が参加という事態になって、目が回りそうな程忙しく働いていた。善意で手伝いを申し出たパスファインダーのお陰で(その手伝いで仕事が増えることもあったが)漸く一息つけそうな所になったから、おおよその連中とは違って一人静かに飲んでいるクリプトの目の前にやってきて声をかけた所だった。
asuhira_ss
DONE同じチームになってしまったコースティックが痺れを切らして話を中断させるまで、ナタリーは執拗に誰が部隊にいたのかを聞き出そうとしてきた。今、初めて、この男に少しだけ感謝したかもしれない。好奇心は我が身を滅ぼすドローン越しに見る空は、至って快晴だ。
せめて曇っていればドローンが目立たずに済むんだが。
そんなどうしようもない愚痴を頭の中だけで行う。敵から検知されにくい遥か上空でドローンを飛ばしてはいるが、ドローンの影やカメラに反射した光は地上からでも確認は容易い。
さっさと次のリングを確認してしまおうと、直近の調査ビーコンに向かいかけて、地上に見慣れた男の姿を捉える。こんな場所からでもよく分かる、かなり目立つ格好をしたレジェンド。ミラージュだ。
ミラージュは岩場に隠れて辺りを伺っている所で、まだ上空にいるドローンには気づいていないように見えた。どうやら別のチームと遠距離で撃ち合っているようだが、撃たれている位置は開けた低所であまり良く無いポジションだ。状況的に劣勢のように見える。
1866せめて曇っていればドローンが目立たずに済むんだが。
そんなどうしようもない愚痴を頭の中だけで行う。敵から検知されにくい遥か上空でドローンを飛ばしてはいるが、ドローンの影やカメラに反射した光は地上からでも確認は容易い。
さっさと次のリングを確認してしまおうと、直近の調査ビーコンに向かいかけて、地上に見慣れた男の姿を捉える。こんな場所からでもよく分かる、かなり目立つ格好をしたレジェンド。ミラージュだ。
ミラージュは岩場に隠れて辺りを伺っている所で、まだ上空にいるドローンには気づいていないように見えた。どうやら別のチームと遠距離で撃ち合っているようだが、撃たれている位置は開けた低所であまり良く無いポジションだ。状況的に劣勢のように見える。