Recent Search
    You can send more Emoji when you create an account.
    Sign Up, Sign In

    izayoi601

    @izayoi601

    ☆quiet follow Send AirSkeb request Yell with Emoji 💖 👍 🎉 😍
    POIPOI 33

    izayoi601

    ☆quiet follow

    ハロウィンなら仮装した超法を書きたいと思ったら、文化祭で猫耳着けるか着けないかで揉める学パロ話になりました。折角書いたので置いておきます。若に押し切られざるを得ないほせがとにかく好き。ラストにメイド服な庶岱も居ますが、なるべく温かい目で見てやってください。

    #超法
    superLaw
    #庶岱
    shuDai

    放課後のふたり 文化祭「申し訳無い、馬超殿が説得してくれないか」
    「多分、お前さんくらいしか無理だぜ……」
     教室へ気不味そうな視線を向ける関平殿と周倉殿からの頼みを断る理由も無く、色鮮やかな紙で様々な動物を飾り付けられた扉を開け奥へと進む。
    高校二年生の秋、文化祭が明日に迫り校内中が湧き立っていた。偶々今年はハロウィンの時期と重なった為、少し派手な催しや工夫を凝らした仮装が目立つ。
    俺達のクラスも、例外では無い。だからこそ、二人を始め皆が困ったのだろう。教室奥へ進むと、配置を確認し皆を指揮している姿が視界に飛び込む。握りしめた両手に、更に力を込めた。
    「何ですか……馬超殿」
    こうなれば、皆の疑念と共に晴らしてやるしかない。それが、俺にしか。
    「法正殿」
    いや、俺が聞かなければならない。俺自身も、何故か解らないのは嫌だ。
    「何故、これを着けないのだ」
    意を決し、強く握りしめていた黒猫のカチューシャを法正殿の眼前に掲げる。鋭く睨まれたと同時に舌打ちをされ、机を移動させている周りの男子が震え上がった。
    「……あの二人でしょう、嫌だと言ってるんですよ」
    「何故だ、俺も着けている」
    「貴方は良くても、俺は嫌です」
    実は今、俺も馬耳のカチューシャを着けさせて貰ったところだ。大好きな馬に僅かでも近付いたのを感じられ、寧ろ嬉しい限りだというのに。クラスの催しが動物カフェなことに因み、何かしら動物の耳を着けることが決まったのだ。文化祭の実行委員でもある法正殿も了承している筈。
    「……了承はしましたが、俺も着けるとは言っていません……しかも何故、猫なんですか」
    「法正殿は黒猫が似合うと俺が言った」
    「でしょうね」
    法正殿が希望を出さないと、関平殿が困っていたのだ。それでも首を振り、カチューシャを胸元に押し付けられてしまう。
    「とにかく、俺は接客もしませんので……この悪党顔な上、そんなものを着けていたら客が白けます」
    「その様なことは無い、法正殿は黒猫に似ている」
    「……何度も言いますが、似ていませんよ」
    何故か法正殿は、猫に似ていると言うと必ず強く否定した。俺は何時も、それが納得いかない。押し込まれたカチューシャに、魂を込める。今日こそは、此処で引き下がらないと脚を踏み締めた。
    「何故その様なことを言う、俺は心からそう思っているのだ……何故、俺を信じようとしてくれない!」
    押し返すカチューシャと共に抱えた本心をぶつければ、多少後退りし瞳を伏せられてしまう。深い溜息が漏れ、小さく呟き始める。
    「……馬超殿は、猫をどう思いますか」
    「ん?愛らしくて好きだぞ……毛並みの撫で心地も良くて、癒やされるな……一番好きなのは無論馬だが」
    正直な印象を述べると、法正殿は俯いて目線を外した。
    「だからですよ」
    「どういうことだ?」
    聞けば戸惑う様に、瞳を泳がせる。何とか押し付けたカチューシャを、微かに震わせ。
    「ですから……俺みたいなのが、その様に思われる存在に……似ている訳が無いでしょう」
    その一言で、全身が沸騰した。
    「……?!」
    疑念が晴れた途端、頬まで燃え盛る。法正殿は今まで、自身をその様に思っていたのか。漸く解った真意に、強く感情が膨れ上がる。この熱く滾る魂からの叫びを、伝えずにはいられない。今こそ、貴方にも解って欲しい。唇が、自然と開いた。
    「……法正殿、済まなかった」
    「え」
    「ずっとその様に思わせていたことだ」
    だがもう、心配は要らない。息を吸い、嘘偽り無き想いを届けよう。
    「やはり法正殿は、黒猫に似ている」
    「話を聞いていましたよね?貴方にも解る様に言った筈」
    「聞いた上で言っている、法正殿は充分に可愛い」
    「は……?!」
    正に衝撃で飛び上がる猫の如く瞳を見開かれ、つい両肩を強く握り締めてしまう。
    「解っていない様だが、俺は法正殿を可愛いとずっと思っていた……昼休み、野良猫と戯れる愛らしさと自ら昼食のパンを与えてしまう優しさに感服した」
    「な、何時見てたんですか」
    「それに時折……猫の画像を見ると嬉しそうな表情をしているだろう、俺は存分に癒やされた」
    「ば、馬超殿……」
    「それなのに、何を恥じることがあるのだ」
    俺から見た法正殿は、紛れも無く猫の要素を十二分に持っている。これ程の事実があるのに、未だ顔まで伏せようとする法正殿へ誠心誠意応えるのが俺の正義だ。
    「それを着けるのは法正殿こそ相応しい、法正殿こそ猫に匹敵する愛らしさと癒しを兼ね備えている!」
    「何を言ってるんですか、いい加減に」
    「着ける自信が無いならば、着けられるまで何度でも言うぞ!」
    「っ……?!」
    言葉を失う程、驚かれるとは。至極当然のことを訴え続ける俺を、信じて欲しいだけだ。
    「法正殿は黒猫に相応しい髪艶で」
    「も、もう解りました……ですので、止めてくれますか……」
    何故か奥歯を食い縛り、不本意そうに指先を震わせながら法正殿は静かにカチューシャを動かしていく。周りの騒めきと共に頬を僅かに染め、何とか装着された猫耳は想像以上に黒猫らしさを兼ね備え、眩く俺の視界を照らす。先程まで羅列した言葉が、一瞬で詰まる程に。
    「うむ……似合っているぞ、法正殿」
    心音が高鳴り、何とか笑みを溢して紡ぐと法正殿は未だ目線を外したまま唇を開く。
    「……あとは明日、だけですから」
    「礼を言う」
    諦めた様な力の無い呟きだったが、俺の全身は喜びに満ち教室の扉を開ける。
    「聞いてくれ、無事成功した」
    一部始終を見ていたらしい関平殿と周倉殿は何故か絶句した様子だったが、大きく頷いてくれたことで俺にあるのは幸福なまでの達成感に他ならない。
    明日が来るのが、今までにかつて無く楽しみだ。


    「あはは!なんだ可愛いじゃない、ほらこっち向いて向いて」
     翌日、俺と共にワイシャツとカフェエプロンを身に着けた法正殿は隣りの教室から遊びに来た馬岱に散々写真を撮られ辟易していた。
    「若も似合うね、馬耳」
    「そうだろう、気に入っている」
    「いい加減帰れ」
    終始苛ついた表情を見せていたが、俺としては髪から揺れる黒猫の耳に表情が綻んでしまう。
    「徐庶殿も撮るよー」
    「いや、ええと……この恰好で本当に良いのかい……?」
    「徐庶殿、馬岱と揃いで可愛い服だな!」
    「や、止めてくれ……」
    馬岱と徐庶殿は髪留めから膝丈のスカート、靴下に至るまでフリルがあしらわれたメイド服というものを纏っていた。馬岱は随分と楽しそうに着てはしゃいでいるが、徐庶殿は気恥ずかしそうに俯きながら馬岱の繰り出す連写に収まっていく。
    「俺達のメイド喫茶も来てよね、どうせなら指名ナンバーワン目指してるから……このままだとその可愛い徐庶殿に奪われそうなんだよー」
    「大人気だな、徐庶殿!」
    「どうして俺なんかが……」
    「行っても指名しませんが」
    「えー!?」
    撮られた画像を確認する程に、笑顔溢れる仲間の姿が眩く映る。他愛も無い会話も熱く震える胸元の感覚も閉じ込められ、何時かこの日を鮮明に思い起こせることに魂が昂るのだ。
    「何がそれ程嬉しいんですか、馬超殿」
    エプロンを整えながら話し掛ける法正殿で自らの表情に気付き、自然と言葉が浮かんでくる。
    「……ああ、やはり法正殿は猫が似合うな」
    改めて伝えれば一瞬不機嫌そうな視線を投げ、深い溜息を吐く。
    「……そうですか、作業に戻りますよ」
    それだけ呟き教室奥へと戻ってしまったが、僅かに上がる口角を見つけられて此方も笑みが零れていく。もう似ていることを、否定せずに居てくれたのだ。
    校内中が菓子の甘い香りと賑やかな笑みの耐えない数日間は、これ程胸が弾むものだったのか。また貴方の知らない一面も、大切な記憶も増えていくのだから。
    「よし、後で校内を回ろう!」
    「制服でなら」
    「何故だ、似合うと言っているのに」
    Tap to full screen .Repost is prohibited
    💯👏🙏💖🐈💞🏫✨🌠💗🐱🐈☺🐱🐈🐴🐎😘😘😘😘😘🎃🐈🐎🐈🐎💘💘💘💘💘💘💘💘😭😭😭😭😭💴💴💴💴💴❤❤❤❤🙏💞💯💯😍💞
    Let's send reactions!
    Replies from the creator

    izayoi601

    DONE桜の季節の話が久々に書きたくて、かくわい先生としょうかいくんがただ話してる学パロになりました
    この二人の親子みたいな関係性が好きで…ずっと温かい関係で居て欲しい
    青春しているしょうかいくんが先生には素直に本音を話せるところを書きたかっただけですがもし宜しければ
    ぶんおうくんは出てきませんがほんのり鴦鍾です
    私の先生「何なんだ、あの女……」
     今日は進路相談の筈だろう。天命館学園では二年生の春に行われる、担任からの個別面談。一年から引き続いての辛憲英先生と向かい合い、肝心の進路の話はほんの数分。まぁ私程優秀ならば口を挟まれる様なことも無いのだが、切り替わった話題が実に下らない。
    『文鴦君とは、その後如何ですか?』
    やれ『仲良くなられたのでしょう?』だの『ご友人との旨は胸を張って話すべきですわ』だの、駄洒落混じりに満面の笑みを浮かべながら根掘り葉掘り。ここ最近では最も疲弊した、もう何も話したく無い。
    「……それで、此方に居らしたのですね」
    気が付くと化学準備室の方向へ足を進め、まだ旧式とあいつが揃っていないことを見計らい扉を開ける。ローテーブルに緑茶を置かれ、少しずつ啜れば動かしたくなかった口でも言葉が奥底から湧き出て来た。
    2115

    izayoi601

    DONE公式さんのエイプリルフールから妄想して勢いで書いた、まんちょうどのが開発したARデバイスを付けるほせどのの現パロ超法小話
    二直とまんちょうどのは同じ工科大に通っている設定です…試作品で色々振り回されてほしい
    まんちょうどの久々に書いたので温かい目で見てやってください
    ちなみにじょしょどのはばたいどのの姿が見えた途端名前を呼びながら抱き締めました
    映るのは「……と言う訳で、早速着けてみてくれるかな」
     その訳を説明されても、俺に着ける義理は無いのだが。高校を卒業して工科大生活が始まってからというもの、徐庶と学部が同じことで出会った一癖ある彼の行動には呆れさせられた。流石教授から、創学以来の変わり者と言われるだけはある。大学部まである筈の名門鳳凰学院から、自由に発明へ没頭したいだけで此方を選んだという経緯だけでも納得したが。
    ゼミ棟の一室に篭っていたかと思えば、今も翡翠に光るサングラスの様な電子機器を否応無しに持たされてしまった。
    「ですから、何で俺まで」
    「ははっ、何事もデータは多いに越したことないじゃないか」
    要は趣味で作った発明品の実験台だろ。無邪気に至極当然という表情で答えられ、溜息を吐く。
    1814

    related works

    recommended works

    みんのはきだめ

    MEMOhttps://onl.tw/ShLkXHS
    https://onl.tw/i7i6v8P
    https://onl.tw/fkgvWLZ
    とかの続き??

    話が所々飛んでるのは描きたいところだけメモしてるからっているのと、面倒だからです。
    4月にはクリスタのアプデをする予定ではあるので…描きたいね。
    ネップリなりなんかなり何かしらの形にはしたいです…できるんか……8月まであと四か月頑張ってみます1
    ※衛はにょたでロリです
    涼 昂子どもを拾ったって聞いたけど……
    昂 ああ、涼太か……ちょっと待ってろ……衛
    衛 はあい!
    涼 へえ……これがコウの拾ったていう子供ね。
    昂 こら、リョウ。衛が怖がっているだろう?衛も、俺の後ろにいないで出てこい。友人の涼太だ。
    涼 ……っと、ごめん。衛?って言ったっけ?コウの友達の涼太です。よろしくね?
    衛 よろしくお願いします……
    昂 とりあえずお茶を出すから、入ってくれ。
    涼 そうだね

    (面倒なのでなんか考えといて)
    涼 ええと、つまり、隣町まで行く途中にある森の中に傷だらけでうずくまってるのを発見して連れて帰ったってことでいい?
    昂 そうだな。帰ってすぐに手当てをしたから今は痛むところもないらしい。
    涼 ならいい……よくないよ!?こんな小さい子供を拾ってどうするつもりなの!!?お金…は大丈夫だろうけど、仕事だって最近は大きなのも手伝ってんだろ!?
    昂 生活は俺一人でどうにかなる。もともと家事は好きでやっているし、もしものときは本邸で預かってもらうつもりでいる。大丈夫だろう??
    涼 …そこまでしてあの子供を手元に置いておきたいの?
    昂 あ 1221

    三重@ポイピク

    DOODLEアズくんのみ先天性女体化のイドアズ♀。寝る時は裸なアズくん(ジェとフロ相手には隠さない)と、隠さないアズくんに表面平静内心思春期真っ盛りなジェとフロの話。
    僕らにも慎みを見せてください!「アズール、今よろしいですか」
    「どうぞ」
     
    モストロ・ラウンジの締め作業も終え、あと1時間もすれば日付が変わるという時刻。扉越しに入室の許可を得たジェイド・リーチは、扉を開け、すぐさま閉める。この時間帯に、アズール・アーシェングロットの私室であり寮長室である部屋に入る際に必須の仕草である。完全に扉が閉じられたのを確認したジェイドは、改めて向き直り、尻を見つけた。
    尻である。傷一つなく滑らかな白い肌を持つ、まろやかな形の良い尻だ。キングサイズのベッドの上に埋もれるように見えているそれは、当然持ち主の体と繋がっている。尻から伸びる白く柔らかそうな太腿の裏、ふくらはぎ、足の裏。上の方に視線を移せば、尻から繋がるきゅっと絞られながら柔らかな肉付きの腰。しみ一つない背中、背中の脇から少し見えている胸部、色が変わったためかより華奢に見える肩と、その肩を隠す長い銀糸の髪。照明を受けて真珠色に似た色合いへ変わり輝いている。
    4201