「ピンと伸びた背筋」「努力」「眩しい」
エアパトローラーに乗り込んでいく姿をスウィーティは面白くなさそうに見つめていた。結局ロイヤルストーンも、女王の座も手に入れられなかったことが不服なのだろう。そんなスウィーティに近づいてスカイはいつものように柔らかい笑顔を向けた。
「改めてお礼を言うわスウィーティ。今回は助けてくれてありがとう」
「わたくしはいずれ女王になる身なのですから、この国を救うのは当然ですわ」
いつものように高飛車に返すスウィーティに苦笑いを向ける。その穏やかな眼差しはいつも自分たちに向けられるものと同じだった。悪態をつく相手にも「お姉さん」の顔を向ける姿は慈愛に満ちていて優しい。その笑顔を見ていると自分まで頬が綻ぶのをラブルは感じた。
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