🟡🟤小説【中編】※
「おいギャタロウ!貴様なんのつもりだ!!皆はもう集まっておるというのに弛んどる!」
「あんだよ、藤堂の旦那ぁ。ちぃっと遅れただけじゃねぇか…二日酔いの頭にゃ旦那の声響いてツレぇんだけどよぉ…もうちょい声量……イデ?!」
耳に指突っ込んでここ最近何回目かわからない藤堂の旦那の説教を聞き流していればあきらかに舐めきってるオイラの態度に藤堂の旦那のゲンコツが飛んだ。なんでぇそんなちみっこい身体でこんなゲンコツ痛ぇんだ?と涙目でその場に蹲っていれば、一番星の腹抱えて笑う姿が横目で見えた。くそ、いつも自分がされてるくせにって舌打ちする。
ブッコミする前に集まる門の前。新選組替え玉達が集合時刻に間に合わせ既に集まっていて、そこにおはようさーんとノロノロとやる気なさそうに来ればそりゃ叱られちまうのも道理だけどよぉ…。
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