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    .4読破後推奨。ほぼメモ状態です
    何でも大丈夫な場合のみどうぞ。解釈違いの可能性有り。
    学パロのファイ穹‪🔆‬💫もどきが見たくて考えてたらこれが出来ちゃった。

    #ファイ穹

    学パロもどきネタ考えながら急いでメモ書いてたので分かりずらかったり矛盾あるかも、思い出したら直します😭🙏🙏🙏
    何でもありな人向けなのと、本編3.4終わったあととかがいいかも色々と。

    ーーー
    この世界は繰り返される。
    世界は常に正しい姿を保つように調整されておりそのために必要とされるのが記憶の保持者のファイノンだった。

    彼は人類存続のために定められた学園において何千、と繰り返される“新入生の日々”をすべて覚えている。
    そんな中、ある日存在しないはずの転校生が、“記録にない”ままこの学園に現れた

    ---
    新学期。緊張感ある始業式を終えて、ファイノンはその日も淡々と生徒たちを眺めていた。
    制服、顔ぶれ、先生の台詞。全部よく知っている。何度も、何千回も見てきた。なのに壇上に上がった“彼”の名前だけは記憶に存在しなかった。
    「転校生でーす。えーっと……異動理由は……」
    読み上げるはずの“理由”の部分が、ノイズのように空白になる。穹と名乗るその生徒は、金の瞳で教室を見渡し、誰よりもラフにまるで退屈そうに口笛を吹いた。ファイノンは思わず、息を飲んだ。あんな生徒、今までに一度も存在しなかったはずだった。
    ---
    それは放課後の校舎裏。ファイノンの視線の先ではひとりの生徒が空を見ていた。
    葦毛の髪、制服は着崩し、金色の目がまっすぐに夕陽を反射している。彼は視線に気づいたのかじっとその金色に自分を映す。
    「なあ、生徒会長さん。俺が気になるのか?」
    不意打ちのような言葉だった。
    ファイノンは驚いた様子も見せず、ただ歩み寄る。
    「……あぁ」
    少しだけファイノンは笑った。
    それは、彼の希望の始まりだったのかもしれない。
    ---

    穹と出会ってから、ファイノンは変わっていった。
    穹が笑えば、世界が知らない景色に染まっていく。穹が怒れば、誰も知らない感情が胸に走る。
    彼はそれが好奇心や未知への興味だと思おうとしていた。突拍子のない君、授業中にすら自由に歩き回りゴミ箱をひっくり返したり。そしてこの生徒会室に、穹がふらりとやって来た。
    「ここ、窓でかくて風通し良いな」
    「あはは、生徒会室に堂々と来たのはモーディス以来だ…でも、まぁ、君ならいいかな。言い訳もつくし、先生に何か言われたら迷いましたで上手く切り抜けてくれ。」
    そう言うと彼は怪訝な顔をした。
    「……なんか、今日変なやつ」
    「そうかな?でも、初めてだ。言われたのも。」

    穹が何かを言いかけた時、ファイノンはふと目を落としてもう一度見つめ直した。
    「君は、ずっとここにいてくれるのかな?」
    「なんだ急に?面白いうちは居るつもりだけど」
    「…そっか。なら君が飽きないように生徒会長として楽しい企画をしないとだね。なんとなく、消えないでって、言いたくなったんだ」
    ---
    それはファイノンが感情を手放さずにいた最初の“エラー”だった。
    その日以降、世界は少しずつ軋みはじめる。
    “ループの前兆”リセットの波動が校舎に染み出していく。

    ---
    穹くんがこの世界にきたときそれらは正常に見えた。けど触れてみると実体はない。それはまるでレコーダーの再生のようなものであり、その記録を永遠に残すことで存在できているような学園。そしてその役目を持たされたのがファイノンで、ほんとうなら”新学期”のたびに彼は最初から記憶がリセットされるはずが、いつしか保持されたまま再生されるようになっていた。初めにそれを知った時ファイノンは周囲にそれを伝えたけど皆が信じなかった。どうにもならなかったのだ。それにこれを止めるわけにはいかないから、彼は記録通りにその学園を保ち続けた。終わりはわからない、ただ知らない誰かから頼まれたから続けていたような気がする。そんなカウンターが上限を過ぎたあたりで、初めて”知らない”ことが起きた。  
    今のとここんなイメージ。
    ーー

    日常の中でファイノンが従来と違う行動をしようとし始める。学校のなかで先生と話してる最中に、穹くんを見かけたらつい走って声をかけてしまったり、生徒会のやり取りの途中なのに彼を追ってしまったり。 今までしなかった行動をする、しかしそれは時折見えない壁に阻まれてできないこともあった。それにファイノンは”決められたこと以外はダメなのか”と理解しながら、ある日穹くんが学校を離れるといわれ再び、ファイノンは”以前の再生にまた戻る”と思い込んだ。行ってほしくない、一人にしないでとはいえず、けどやはり自分の”役目”なのだからと内に秘めた矢先だった。
    穹くんは背を向けた後俯くファイノンへ告げた。
    「…どういう状態なのか、何となくわかったんだ。 お前、”自分の世界を保とうとしてただけ”なんだよな?」
    ファイノンは意味が解らず首を傾げた。彼は何を言ってるのかと。よくわからないが引き留められるなら何でもいい。そう思って彼の話を聞いていると、彼は次々によくわからないことを言うのだ。
    「ファイノンがここにいたがってるのはお前の一人芝居をずっと見ててわかった。…このボロボロの学校、毎日隅々まで見てきた。ここを何とか保とうとしてるんだもんな。…はじめはビビったけど、お前はずっと一人で、できなかったこの学校の未来を再現しようとしてたんだって。誰もいない教室で授業を受けて、お前が声をかける席の奴は一人一人名前が違ったし…」
    ファイノンは困惑するばかりだった。一人?確かに自分は再生の記憶がずっとあるけど学校には他にも代わり映えのない生徒たちが。
    そう言いかけて振り返った時、微かに視界が歪んだ。真っ白な校舎が、赤黒く欠けて崩れているように見えたのだ。
    「なんだ、?今の…」
    穹くんはそんなファイノンをみて静かに目を閉じた。穹くんは見ていたのだ。この学校の立ち入り禁止の場所に、”壊れる前のファイノンが残した日記”を。
    この学校はある日、不意な災害により崩壊した。そこにいた生徒も先生もみないなくなった。唯一その時、学校の地下にいたファイノンだけが生存しており、その時のショックから彼は本来あるはずだった友人や先生たちとの学園生活を永遠に続けていたのだった。

    留まって保っていた世界が壊れた時、長い間続けていたファイノンは衝撃とともに崩れかけた。納得はした、気づいてもしまった、しかし心や脳にはみんなの笑顔が鮮明に焼き付いたままで。これら全部が幻だったことへの理解を拒んでるんだ。半分半狂乱になりながら穹くんに縋るファイノン、そんなファイノンを心配するが、この学校を保っていた根源が崩れ始めたことで、ここを訪れた穹君はここを離れなければならなくなった。けどファイノンは置いて行けない、だからといって今のファイノンはまだ… なんとか強引にファイノンの手を引こうとするが、当の彼は学校に戻ろうとする。穹くんは止めようとするけど逆にファイノンが穹くんを強くつかんで崩れ行く学校の中へ連れ込もうとするんだ。
    「…君との学園生活はこんなにも楽しいんだ、ずっと…この先も…そうだ…!君もいる生活にすればいい。穹、なにしようか。今度は君が生徒会長やってみるのはどうかな?」
    自分で築き続けてきた「学園」という世界。
    その中で何度も何度も繰り返してきた“笑顔”と“日常”。それが幻だったと理解してしまった今、
    脳が、心が、それを受け止めることを拒絶する。
    だから彼は、壊れた世界を前に、必死に「再構築しよう」と足掻く。

    歪んだ風景。
    校舎の一部はすでに崩れ落ち、グラウンドの端は虚空に千切れ、扉の向こうには“次のフレーム”が読み込まれなくなったかのような黒い断絶が広がっていた。それでもファイノンは、笑っていた。
    「大丈夫だよ。ほら、また明日には授業がある。体育の準備もしないとね。君はサッカー得意だったよね、穹くん?」
    穹は、静かに首を横に振る。
    「……ファイノン。お前が居るのはずっと幻の未来なんだ」
    「未来…未来ならあるさ。あるに決まってる。僕だけじゃない、君もいる。新しい続きになったならきっとここにはまだ明日があるんだ。君も一緒に…一緒にいればいい」
    崩れ落ちる天井と黒い煤煙のようなデータの崩壊。
    そのなかでファイノンは必死に残骸を拾い集めるような痛々しさを纏って笑顔を取り繕っていた。
    「先生も呼ばないと。掃除は今日誰の当番だっけ。ほら、僕たちのクラスも今週はボランティア活動があったよね……?」
    「ファイノン、もう戻ろう。ここじゃなくて、“ほんとうの場所”に」
    「……」
    ファイノンの笑みが、少しだけひしゃげた。
    手が震えていた。けど彼はその震えを力に変えて、穹くんの手を強く引く。
    「君との学園生活も、すごく楽しいから……そうだ、君も生徒会長をやってみないか?うん、いいんじゃないか、毎朝一緒に開会挨拶して、放課後に一緒に巡回して……文化祭には何を出そうか。ああ、君の趣味を取り入れてもいい。バイクとかも……!」
    「ファイノンッ……!」

    声を張り上げた穹の足元が揺らぐ。
    既に彼は、この崩壊した“記録の領域”から脱出しなければならない。
    この空間は記録者の意思が保つ限りは存在できたでも。その意思が、いま暴走を始めた。ファイノンの中では、壊れたことすらもう改変されてしまっていた。
    だからこそ、穹を“この楽しい記録に組み込もう”と、無意識に引き込んでしまう。
    「大丈夫、ここには全部あるよ。僕が”そう願った”から、君もここに来てくれたんだろ?だったら、次はもっと素敵にしよう。新しいクラスも、部活動も、何だって作れる。僕が、君のために」
    「やめろ!!!」
    爆音のような叫びだった。
    その声で、ファイノンの手がぴくりと震えた。

    ---
    「……お前、ずっとそうやって……“全部を作って”きたんだよな。最初から、誰もいなかったのに。作って、演じて、何度も繰り返して……でも、俺はお前が作ったものじゃない。意思があるんだ。」
    言いながら、穹はファイノンの胸元を掴んだ。
    「お前が、誰かを“信じたくて作った幻”じゃない。お前が怖くて、寂しくて、狂いそうで、それでも誰かに傍にいてほしいって…願いをみたから、俺は」
    そこまで言った瞬間黒いノイズが穹を包みはじめた。
    「あっ、転送……!?まだ、出口が……!」
    「行かせない…君は僕の今の現実なんだ。だったら、ここにいて……君さえいれば、この世界はまた」
    ---

    穹は迷った。
    ファイノンを引きずっていくには、時間が足りない。
    この世界の構造が限界を迎える前に、俺達は外に出なければ消えてしまう。けど、今のファイノンは離してくれそうにない。何よりこのままの事実を受け止めきれないままの再生はあまりにも危険だった。目の前の彼は笑いながらその青春の色の瞳から大きな涙を流していた。
    「お願いだから……君だけは、ここにいて」
    その涙は、“自分が狂っていることにすら気づいている”という、証だった。
    「……わかった。なら1回だけチャンスをやる。」
    穹は、その手を、もう一度握った。

    そして最終手段として穹くんがファイノンの為に自分の内部データを託すんだよね。そうすると本来の穹くんの中身はファイノンのいる世界に残るけど、いってしまえばその世界に入る前の穹くんの肉体は抜け殻状態。それでファイノンの”再生”にまた新学期という最初から巻き込まれることになってしまうんだ。
    そのなかで穹くんは急ピッチの設定変更を起こしたせいで互換性が崩れて先ほどまでのファイノンとの真実(全てがファイノンによる幻想の学校であること)を忘れたまま過ごしてしまう。
    その為穹くんは自分をこの学校の生徒だと思って過ごすんだけど、ファイノンだけは同じように直前のループを知ってて。でもさっき知らされたこの世界の真実は圧縮zip封印して閉ざしたままなんだ、だからファイノンがそのフォルダを見つけて思い出してこの世界を解除しないと、穹くんは永遠にこの世界に内部データを残したままになってしまう。 それはファイノンにとって幸せだけど… 解除しないと彼らは永遠にまた再生を繰り返す羽目になる。
    そのループを打開するのが今のファイノンの為すべきこと。
    さて”最後の新学期”が始まる。

    ---
    ファイノンだけが、かつて彼に救われた記憶をうっすら持っていて、それは無意識に”終わりのある幸せ“として根にある。同時に「穹くんが自分の傍からいなくなる」可能性でもあった。

    ---

    教室には、生徒たちの笑い声。
    日差しが差し込む窓際の席に、眠そうに座る金色の瞳の少年。
    穹くんは、彼を見てふと微笑んで自己紹介をした。
    「これが……最後だって、何となくわかっていたんだ。けど、ちゃんと君に戻して終わらせるってことは、君と過ごせたこの日々を、全部消すってことだ」
    ファイノンにとって、これは大きな選択だった。
    解除することで、穹くんは“元の存在”に戻るが、この世界の中でファイノンと築いた関係もまた消える。維持すれば、穹くんは自分の傍にいる。でもそれは“彼の本来の人生”を閉じ込めることになるのだから。

    ---
    穹くんが新しい学園生活の中でふとデジャブになる瞬間が増えてくる。
    最後の時、穹くんが「データ再同期」に近い現象で、かつての記録を見てしまう。ファイノンが何度も「助けて と思っていた映像。泣きながら君を連れて行きたいと願った記録。穹くんはあの日自己満足で手を伸ばした。そしてその結末を決めるのはファイノン、お前だと真っ直ぐ見つめた。
    ---
    「この世界を閉じれば、君は戻る。でも、閉じなければ僕はずっと君と隣にいられる。それはきっとこれまで以上に楽しいんだろう、でもそれをしてしまったら… 信じてくれた君を裏切ったことになるからね。わかってるさ。」
    ラスト、ファイノンが悔いなく卒業まで辿って穹くんを解放、同時にこの世界は崩壊し現実に戻る。
    しかし穹くんには最後の新学期の記憶は無いままでファイノンだけがその一年を覚えている。
    そして、自分しかいない学校に背を向けて割れるように終わっていく幻想の再生の世界。
    現実に戻ってく穹くんの内部データと手を繋ぎ、その世界の唯一の生き残りのファイノン。
    閉ざされ繰り返されていた学校から卒業したファイノンは穹くんとともに新世界へと前に進むんだよね。
    ---
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    らと💪

    DOODLEコパスパロ、執行リチャ+監視ぐだ♂のネタメモやんわりプロット的な。ブロマンスくらいのつもりですが、リの心理描写をほぼ無くしてるので彼の行動理由などをご想像にお任せします。恐らくcpでもブロマンスにもどっちにも見えるようになる。
    厳密すぎず雰囲気でお願いします、設定緩め。
    執行官リチャード+新人監視官ぐだ♂執行官リチャードと監視官ぐだくん

    リチャード・・・数年前から執行官。潜在犯ともいえるがそこに悪意や邪心はなく行ったことに対しての反省はあったりなかったり。性格に難アリで既に扱いづらいが、制圧力や洞察考察思考などが激的に特化しており能力の高さという面からも上は扱いあぐねている。
    リチャードがぐだくんに従うのは、「君になら俺への判断を任せてもいいな」と信頼して託してしまっているから。だからそんな自分の手綱を持たせるためにも守っているという心情。絶対に手放してくれるなよ!という信頼からの抑止力であり、手放したらどうなるかわからないぞと言うある種の脅しにも見える。
    ぐだくんの善性とやさしさと立ち向かう力、自分のような人間にも寄り添おうとするその様に惹かれている。命がけで守るし、彼にならいつ対象にされてもいい。だが、それはそれとしてこのよく分からない上のシステムに判断されることは気に食わない模様。
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