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    20Cのパブスクにおけるリぐ♂のメモ

    #リチャぐだ
    #リチャぐだ♂

    『Où est l’enemi 』メモ二人の出会ったきかっけをある日のバスケの試合で活躍した立香くんが、クラスのカーストの高い数人に呼び出されいじめられかけ、立香くんは真っ当に言い返したものの殴られかけていた瞬間を通りすがりのリチャードがボールで救助。無事か?と気さくに声をかけるも、立香くんは大丈夫、ありがとうと言いつつ若干震えていて。その様子に保護欲が沸いたのがきっかけて感じ。

    このときは助けてくれてありがとう、で済んでたんだけど。邪魔したことや関与によりあいつらのターゲットがリチャードに移ったらしい。しかしそれは最悪な悪手で、彼らは酷く後悔することになる。リチャードが呼び出されて立香くんはそれを俺も行くと止めようとするけど、リチャードは大丈夫だといって行ってしまう。その後あることが起きた、校庭での1:4のバスケ試合。生徒が見ている中での見せしめのはずの勝負。しかしリチャードは圧倒的な”強者”だった。

    以来、リチャードは周囲から畏敬の目で見られるが立香くんは少しだけそれが心配になる。今回はよかったけどまた何かに巻き込まれないか、そもそもこの件だって元は自分のせいだしとリチャードにいうも、彼的にはちょっと通りすがりでナンパされたくらいの感覚で。吹っ掛けられた喧嘩にはそれに応えないとな!というメンタルでもあるせいで、立香くんはちょっと(うわぁ)となりつつも君らしいねとちょっと笑うんだ。リチャードはそんな彼の朗らかな雰囲気とかがここでは珍しいもので、すごく好きなんだよね。
    多分今度は上級生に呼び出し喰らうかな。立香くんがそれで先生呼んでくるにあたって「手出すなよ!」と前もって言ってたから立香くんの言ったとおりに”手は”ださないリチャード。

    立香が別の問題(いじめにあってる子)を庇ってしまい、リチャードが不満げになるかな…彼は正しい、正義感と優しさがあり駆け寄っては真っ向から言い返す。そこには手を伸ばしてくれるという優しがあるが、それだけじゃお前は潰れてしまう。 それをわかってるリチャードは、その優しさを無差別に渡してくれる立香くんだから好ましいわけだけど、仮にそれが”俺”の方針とは別で発揮されたとき自分がどうなるか。と。

    立香くんが助けた子の関連でちょっと巻き込まれて怪我、一旦解決するも帰りが遅かった立香くんの怪我をリチャードが気づいてしまう。結果リチャードが彼の方針で問題解決して二度と手を出さない約束を取り付けるが、その方法が如何せんよくなかったゆえに、立香くんから初めて拒絶をくらい驚き。立香くんも立香くんで、俺にももっとリチャードみたいに強かったら…という内心と、かつていじめてきた奴が小言の負け惜しみで言い放った「お前の身勝手にあいつ(リチャード)も巻き込んでるだけだろ」と言われたのが痛くて、立香くんはリチャードから遠ざかろうと動くんだ。

    この時の立香くん自身も今の自分は八つ当たり気味だったという自覚があって。次の日にはリチャードに昨日ちょっと言いすぎてごめんと謝るんだけど、リチャードはその前日の拒絶がしっかり焼き付いていて、立香くんへの執着と自分の間違いについて怖い雰囲気で問い詰めるんだ。これにちょっと怖くなった立香くんが後ずさって捻った足が痛むんだけど、その声で我に返ったリチャードはすぐに保健室に抱えて行ったり。いつものリチャードだ…とホッとするけど、まだなんか不穏な感じがずっとあるんだ。

    リチャードも少し考えてから「昨日は俺も悪かった、自分も初めて否定されたことに驚いてたんだろう。結果的に君を怖がらせた」と。立香くんはこれでわだかまりが解けるかとも考えたが、それの続きの言葉は想定外のものになった。
    「だがそれでも、俺は俺のそのときの信条で動く節がある、だから説教は後で聞くことにした。それで立香、聞きたいことがあるんだが… 君の敵は今どこにいるんだ?」
    立香くんは唖然として程を空気がヒュっと通り抜けたのだった。

    立香くんはその目の前の友人である彼が怖くなったけれど、向き合って「敵は、いないよ」と何とか返す。するとリチャードは少し困ったような顔をしたが、君がそう言うならと一旦引いた様子。それにほっとしつつも、身が震えないように必死の立香くん。これが彼なんだ、と受け止めるようにして対応しようと頑張る。
    それでも立香くんが日々追い詰められてく感じとか…リチャードが「本当に何もないのか?」とまるで敵を探すようにささやいて来たり。立香くんはそれに、大丈夫と返すんだけど。日に日にそう尋ねるリチャードの距離は近くなり、ある日には手に手を乗せて少し力を込められて、また次の日には手を這うように触れられたりとかするんだ。

    ここからどんどん、毎日尋ねるついでであろうけれど、リチャードの手は進み指の隙間に入り込んでいき、次の日には手を覆うかのように。そして次にはゆっくりと指の長さでも確認するように触れていき、気付けば手のひらと、そうしてある日また正面で「立香」と尋ねられた時、自分の手はしっかりとつなぐように握られていて…

    このまた次の日、とうとう立香くんが反射的にリチャードの指先が触れた時咄嗟に手を突き放す様な動きをしてしまう。そんな気はなくて「あ、…ごめ…ん」という立香くん。しかしリチャードは対して気にしていないように、むしろ今まで掌を机の上に向けて置いていた手が持ち上がったのをいいことに掌同士を重ねるようにして指を潜りこませてそのまま手を恋人つなぎのようにしてしまうんだよね。立香くんは動けない、そうしてリチャードは優しく尋ねるんだ。いつものように、優しく。立香くんはとうとう怖くなって泣き出してしまうけど、リチャードがそれにまた優しく抱きしめて「大丈夫だ立香、君の敵は全部。俺が消してやるからな」と告げるんだ。

    このあとリチャードが立香くんへ善意で話を聞いたり助けになろうとして近くなっていた先生に対してすら、偶然見つけた弱みを突き付けて離れるように言う。リチャードが言うには、君に近づく人間は君をよく悲しませるから、らしいが立香くんとしてはようやく他に持てた機会が失われたことでもあってついぞリチャードを突き放そうとするんだ。立香は無力だから俺が守ってやらないと…なリチャードに対し、その先生は君の善意の肯定をしてくれた先生だったから。

    立香くんはしかし、正しいはずの自分のその行動に確信が持てなくなっていた。あの日から、自分は遠回りでもずっと彼に守られているようなものだったから。自分が今、何物にも脅かされないのも、かつてのように呼び出されることがないのもきっと、自分の近くにリチャードがいるからなんじゃないかとうすうす気づいていたから。だから自分は傲慢にも誰かに手を伸ばして、その負い目を受けずに済んでるのだと。…そうなるとやはり、自分の正しさなんて薄いものなんじゃないかと、実害的な面を考えた時に理解しちゃうんだ。

    このあと自意識に揺らぎが起きた立香くんが自分の決意試しのように、少し危険なことをするんだけどリチャードがそれに気づいて止めようとするが、間に合わなかった。しかしその結果何か、よんではならないものを呼び起こしたような気配がして、咄嗟にリチャードが立香くんを庇おうとするんだけど立香くんがそれを振り切っちゃうんだ。立香くんはその影響か意識を失い昏睡状態、リチャードは立香くんが決意試しに扱ったものを見つけてその正体を知るとすぐに抱えて保健室に走る。そうして何度目かの夜が明けてようやく目を覚ました立香くんは記憶を失くしており、まっさらの状態で。ただ残っていたのは、彼本来の変わらない朗らかさと優しさだけだった。



    ここの立香くんの自意識が揺らいだ後のタイミングで、リチャードの声よりも学内の様子に耳を傾けるようになったある日、ふと外を歩いていたら本を拾うんだよね。噂で聞いたその本が、まるで見計らったように、そういう運命に導かれるように。そうしてその本には風で開いたページに書かれていたのである、”自己の問いかけ”という自分に尋ねるための儀式の方法が。それを行った結果、、
    ーー
    そこで駆け付けたリチャードは、ろうそくの明かりの影が倒れている立香くんのほうから何もないもう一つの影の方へゆっくりと映っていくのを目にするんだ。そして見間違いだと瞬きをしたらそこに二つ目の影はない、しかしリチャードが立香くんを急いで抱き起した時その呼吸は止まってて。それに全身が冷えていくような感じがするんだけど、不意に隣にあった分厚い本がパラパラとめくられて、リチャードはそれを目にしてしまう。そうしてそれから数分後に消えたろうそく、部屋の窓からは細い煙が伝っており、立香くんを抱えたリチャードは走って保健室へ向かっていた。

    このあと目を覚ました立香くんからは記憶がごっぞり消えていた。しかし初めましてと言われたその瞬間にリチャードは呆然とはしたが、その優しい瞳は本来の立香くん、それも出会ったばかりのあのころのものと同じで。同じ立香なのだと確信。そうして初めましてから関わることにはなるが、何もわからない立香くんへ、今度こそリチャードは”最初から庇護下におく”ことで、ついぞ先日のような自責にかられることはないだろうとも考えた。優しい立香、誰にでも手を差し伸べることのできる、誰もが求める善良な君。そんな君が食いつぶされるようなことがないように、その為なら俺は何でもしてやるからと。そう内に秘めながら言葉を交わし、彼と握手をする。立香は笑って「リチャード…」とゆっくり名前をつむいで朗らかに「これからよろしくね」と告げた。

    そもそも今のリチャードが立香くんに抱いているのはある種の理想の具現化のようなもので、最初にあの日目にした”誰にでも持てるわけじゃない煌くような強さ”があったことがきっかけなんだ。誰かが手を伸ばすだろう、誰かが何とかしてくれるだろう、そんなことを頭の隅で一瞬だけ浮かべて通り過ぎていく多くの第三者が思い浮かべて、そして本来憧れてしまうような”誰か”である理想の優しい人。それがあの時の立香くんであり、だからこそリチャードはそんな立香くんが純粋に気に入り、彼の為に在りたいとずっと行動していた。リチャードは憧れに抱く思いが強いから、ここまでの執着じみた行動も、守るための行動も純粋なものだと彼自身はきっと思っている。他に感情はあったかもしれないが彼自身は気づいていない、そしてそれを次第にリチャードという”強すぎる存在”によって塗りつぶされて圧し潰されてしまったのが立香くんでもあった。
    しかし当の彼は自分のその意志がリチャードを通してわからなくなってしまったのである。リチャードはそれには気づけなかった、自分は彼の剣でありたい、君を守る存在となり君の優しさを照らせるような何かになれたらと。それにあたってリチャードにとっては、自分の影響で彼が安全に過ごせるのはもってのほか、むしろそれが嬉しくあり、何よりの後ろ盾になれることには喜んでいた。まさかこれを、彼が気負ってしまうとは思いもよらなかったのだ。
    リチャード別に立香くんの意見を無視してたわけじゃない、寧ろ尋ねて答えを聴いて尊重はしてた。しかしそれらにいつからか立香くんはまっすぐ答えられなくなっていた。ただそれだけだった。その理由には、リチャードのどこか一線陵駕の危うい要素が見られたからで、立香くんに何かあった時のリチャードの行動を立香くんはあの短い期間でも理解してしまったから、彼の優しさが恐れを抱いて話すことを拒んでしまった過程がある。

    リチャードの比重につくのが信頼と力と意志はもちろん、そして当人はなにより立香くんの持つ優しさの側面である寄り添ってくれる人というよりは、彼の自分の信じる正義の方針で、世界を変えてしまうタイプの人。
    何気ない「誰かに何かされた?」の問いの先に、それに対してリチャードがどう動くかを、立香くんは経験として知っている。
    「大丈夫」と言えば、それを信じてくれる。
    「手は出さないで」とお願いすれば、確かに手は出さないけれど、それ以外の方法だと捉えて行動を起こす。
    自分の答えと言葉がリチャードという剣を抜かせてしまうと知ったから。そしてそれが、善意から来ているからこそ断れなくなった。それこそが、立香くんを静かに追い詰めていった優しさの暴力的なものだった。
    ーー
    記憶のない立香くんへ今度は最初から庇護に置いていたとしたら、立香くんとしてはそれが”いつも”になるから自責に苛まれることはないはずで。そして従来の彼らしさが損なわれることもない、リチャードもWinで立香くんもWinな関係となることが叶いはするが… という、どこかハッピーエンドとは言い難い不気味さを残した終わりはどうでしょう?しかもそこでの二人の距離はどことなく近く互いが互いを離す気はないような、一本の糸を過剰に巻き付けているような雰囲気という感じなんだ。

    というか、最初は本当に記憶喪失なんだけど、ゆっくり思い出して来ていて、前の自分に合ったコンプレックスのようなのが昇華されていったとかいう状態にしたいな…鏡を見つめてじっと自分の像と向き合った時ちょっと瞳が揺らいでから、あの夜の自分を思い出して、そんであぁでも、今の自分の方がきっとすべてに都合がいいだろうから。この少し前に持っていた自分の感情は浅く留めて、今の関係を維持しよう。と。多分数日後にはリチャードも立香くんが記憶を戻したのに気づいているけど、立香くんの意思を尊重して何も言わない。それで話してくれるその日を待ってるだけ。

    『Où est l’enemi 』
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