Recent Search
    Sign in to register your favorite tags
    Sign Up, Sign In

    ちょこ

    主に企画参加の交流小説、絵など投稿してます
    よその子さん多め

    ☆quiet follow Yell with Emoji 💖 👍 🎉 😍
    POIPOI 419

    ちょこ

    ☆quiet follow

    エガキナ

    よその子さんお借りしてます

    ##エガキナ
    ##認可信号組

    認可信号組の討伐「こんな時に同時に没出るなよ!」
     創の言葉が空へと消える、危険度は低いが、色んな箇所にほぼ同時と言っていいほどに、没が出たのだ。先ほども言ったように、危険度は低いのだが、いかんせん数が多い。
     創が現場に行くと、既に創の親友である琥珀が討伐をしていた。周りに認可が多いからか、臨時を組んでいるニジゲンは表には居らず、その代わり隣りには琥珀の作品のニジゲンであるフレイがいた。創のニジゲンのカインが周りを見渡す、ここはどうやら討伐が終わってるな、と。

    「琥珀! そっちは?」
    「創、ここはあらかた終わってるからもう一箇所に……」
    「……おい旦那、ここちょっとやばい気がする」
     すると、フレイが二人の会話を遮るようにエガキナの一部である地図を広げて見せた。今いる所の周りには没がほぼ居ないが、少し離れたところに集中して没が集まっていた。しかも、その数に対してツクリテは一人。そのツクリテの名前に二人は顔色を変える。
    「……フレイ」
    「言いたいことは分かってるぜ旦那。『地図の示す場所へ!』」
     フレイが高らかに声を出すと、その場から三人が消えた。そして、例の場所へ飛び、三人は周りを見る。地図の通り、没が多く、ツクリテの背中を見つけた創は走る。
     走りながら万年筆を取り出し、キャップをとる。移動中にカインから想像力をもらっていたからか、キャップをとった瞬間、ペン先は細くなりレイピアへと変化させた。創はツクリテ───御手洗鈴鹿の背中を優しく撫でる。鈴海をちらりと見る、少し息が切れていたが怪我をしてる様子はなかった。鈴鹿は突然現れた創に驚いていた。

    「創……」
    「よく頑張ったな! あとは任せろ。カイン!」
     そう呼ぶとカインは鈴鹿の隣にたち、何かをする。その行為が想像力を分けてることに鈴海はすぐに気づく。
    「助かったわ」
    「別にいいって、ほらもう琥珀暴れてる」
    「はっやいな相変わらず……」
     創が笑いながら指を指した先を見る鈴鹿。目線の先にはもう琥珀がいつもの戦闘スタイル、囮になって引きつけをしていた。フレイのエガキナのお陰からか、没に対して不意打ちをしており、没も躍起になっているのか琥珀ばかり狙う。
    「絶好のチャンス〜、鈴鹿、行くぞ」
    「おうよ」
     メリケンサックを握り直す鈴鹿を隣で見て笑う。この討伐が終わったら飲み物でも奢ろうかな、なんて考えつつ、創は軽く深呼吸すると、走った。
    Tap to full screen .Repost is prohibited
    Let's send reactions!
    Replies from the creator

    ちょこ

    DONEよそのこさんお借りしてます
     倒された落武者を見て終わった事を察した、里は刀を仕舞うと、燕志の元へ行く。まだ後ろ姿でしか見れてないが、息が上がっているのか肩が上下ゆっくりと動いているのが分かった。里は小走りで走ると、燕志に声をかけた。
    「えーじ……」
     里の声に気づいたのか、燕志が後ろをむく。怪我をしない日はないのではと言うほど、燕志はよく怪我をする。今もこうして、腕を斬られたのか一部服が血で滲んでおり、そこだけではなく他の所も怪我をしているのが見て分かった。これは看護班の所に連れていった方がいいな、とそう思った矢先に、燕志から唐突に抱き上げられた。
    「え、えーじ下ろして……」
    「……」
    「……えーじ……」
     これが初めてではなかった、落武者との戦闘が終わっても昂っているのか分からないのだが、こうして里の事を抱き上げるのだ。里としては、自分を抱き上げるより治療しに行って欲しいのだが、強く拒絶してはいけない気がして、あまり抵抗出来ないのだ。先程のように、一応下ろしてと言ったが、降ろされたことは無い。そうしているうちに、燕志は里を抱き上げたまま歩き出した。このまま看護班の所へ行くのだろう。
    1733

    recommended works