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    mii_wannyantyu

    @mii_wannyantyu

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    mii_wannyantyu

    DOODLEさっきお話ししてた、モブさんに告白されて言い出せなかった💧さんとそれにもやっとしてしまう🍑さんのお話。らくがきです。まだ続くけど一旦ここまで。大丈夫!ハッピーエンド仲直りするよ!(これは僕のために言っています…)
    仲直りして!!!「どうして、言ってくれなかったの」
    ……愛莉ちゃんのこんな顔見たの、いつぶりだろう。
     私を見下ろす愛莉ちゃんを、真っ直ぐに見つめる。愛莉ちゃんの後ろには天井が見えて、ああ、私、今倒れてるんだ、なんて。
     形が良くて愛らしい眉毛がきゅっと寄って、私を映す桃色は、悲しそうに細められてる。いつもは綺麗に上がっている口元も、への字みたいに下がり切っていて。
    「えっと……」
    事の発端は、私が、この前出演したドラマの相手役の人に告白された事だった。もちろん、私には愛莉ちゃんがいるから断ったけれど、お付き合いしていることは、まだ内緒にしておこうって愛莉ちゃんと二人で決めたからちゃんと言えなかった。
     その人は愛莉ちゃんとも仲がいい人だったから、愛莉ちゃんになんとなく言い出しづらくて、切り出すタイミングを伺っていたらどんどん時間が過ぎてしまって、もう一週間。どういうルートを辿ったのか、私があの人に告白されたことが愛莉ちゃんの耳にも入っていて、おうちに帰ってきた瞬間、愛莉ちゃんに手首を少し痛いくらいに掴まれて、ソファにぐいって押し倒されてしまったの。
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    mii_wannyantyu

    MOURNING『現代鬼殺のお話①』
    前に呟いていた、現代鬼殺のお話。書きたくて書いたものの、何書いてるのかよくわからなくなったので供養。
    現代鬼殺のお話①

    「はあっ!!」

    私に向かってくる、異形のものに対し、私だけの刃を振るう。ガシャン、プシュウ。一閃。ドサリという物音と、ぶわりと巻き上がる黒い靄。ふよふよとこの場を漂うけれど、それはもう無視。なんの害もこちらには及ぼせなくなっている状態のはずだから。耳をそばだて、気配を探る。……よし。もうあいつらはいない、みたい。依頼の内容も、一体だっていう報告だったし。

    「ふう。任務、完了」
    『今の刀の振るい方、なんだか粗くありませんでした?』

    ……ああ、また始まった。

    「うるっさいなあ」
    『蟲柱たるもの、もっと美しく、軽やかにこなしてもらいませんと』
    「ふんっ。そんなことにばかり拘ってるから、この間みたいに失敗するんじゃないの?」
    『なんですって?!』
    「ほらほら、しのぶ。後は隠がやってくれるから。今日はもう帰っておやすみ」
    「社長」
    『お館様』

    急に目の前に現れた雇い主の姿に、跪く。この位置からは見えないけれど、多分もう一人の私も、同じ格好をしてる。

    「そんなにかしこまらないでおくれ。しのぶ、今日はどうだった?」
    「はい。任務は、つつがなく。相手は人型を取ってはいま 2898

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    DONE実験体しのぶさんと研究員カナエさんのお話。
    だーさんの素敵すぎるイラストより。『出会い』
    『出会い』

    カナエさん視点

    「ある子供の言語訓練をしてくれないか。」

     実験を繰り返していたある日、そんなことを同僚に頼まれた。……今抱えている患者さんたちや研究はそんなに多くはないし、あと一人くらいなら大丈夫でしょう。どんな子とおしゃべりできるのかしら。仲良くなれるといいな。なんて軽い気持ちで私は彼の提案を、二つ返事で引き受けた。

     彼は、私と同じ時期に研究機関に入った、所謂同期。配属場所が違ったから、なんの研究をしてるのかは知らなかったけれど、食堂などで会った時は、話をするような仲だった。

     ◇

     彼の話によると、今回の被験者(対象者)は、六歳の子供で、知的な思考、基本的生活習慣の発達などには問題がないが、発語がないのだそう。知的な能力はむしろ優れていて、読み書きは完璧。日本語以外の言語だってお手の物なのだそうだ。しかし、言葉が出ない。器官的に問題があるのか、それとも精神的なものなのか。話を聞くだけでは全く分からない。いったいどうしてそうなったのかを、まずは知る必要があった。その子供に、会ってみなければ。

     ◇

    「ここです。ああ、気をつけて。ここにいる奴らは超能力も 5809

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    DOODLE実験体しのぶさんと研究者カナエさんのお話。
    最初だけ。
    実験体しのぶさんと研究者カナエさん

    カナエさん視点

    「カナエ、本当に行くんですね?」
    「ええ。私にできることがあるのなら、やりたいの。お願い、父さん、母さん。」

     ◇

     ふ、と目を覚ますと、そこは実家ではなく、見慣れた私の部屋だった。研究機関に併設されている、居住区にある一室。研究者たちが快適に過ごすことのできるよう、その人にあった部屋を提供されている。私に割り当てられた部屋は、一般のマンションと大差ないものだった。これだけでも、十分すぎるくらいなのだけれど。

     起き上がり、電気をつけて、伸びをする。懐かしい夢を、見たものだ。あれは確か、私がここに来ることを決めた日の出来事。ここに来て、もう6年目。新人の期間は終わり、後輩もできた。覚えること、実践すること、応用すること。毎日新たな人や、物事との出会いにてんてこまいだ。

     私の専門分野はコミュニケーションだけど、ここには美術や医学など、色々な人がいる。そんな人たちと話し、意見を交わすことのできるここは、私にとってとても居心地の良い場所だった。

     さあ、新しい1日の始まりだ。カーテンを開けて、部屋の中いっぱいに、日の光を取り 1564

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    DOODLEポッキーの日。カナエさんとしのぶさん。付き合ってる。カナエさんと。
    付き合ってる。

    「しのぶ〜、今日が何の日か知ってる?」
    「今日?第一次世界大戦の停戦記念日でしょう?」
    ……。そう言うと思ったわ。勤勉なしのぶのことだもの。うん。分かってたわかってた。
    しのぶはこういうイベントごとには疎いもの。
    気落ちする自分をなんとか持ち上げて、次のステップに行こうと自分を奮い立たせた。手には昨日買っておいた赤い箱を持って。

    「今日はね、ポッキーの日、なのよ。しのぶ。」
    「ポッキー?ああ、日付の形がってこと?ふーん。安直なのねぇ。」
    「そういうこと言わないの。」

    私は箱をベリっと開けて、中から銀色の袋を取り出した。中袋を開き、一本のポッキーを取って、しのぶに差し出す。
    「しのぶ、ポッキーゲーム、しましょう。」
    「?いいけど。」

    どうやらしのぶは、ポッキーゲームを知っていたようで、ぱくり、とポッキーの、チョコのついている方を咥えた。
    ……なんか、これだけでクるものがあるわね……。いけないことをしている気分だわ。

    いけないいけない。気後れしちゃだめ。負けないように頑張らなくっちゃ。

    「じゃあ、いい?」

    私は邪魔になる横髪を掻き上げて耳にかけ 1768

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    DOODLEポッキーの日みつしの①
    キメ学軸。付き合ってない。
    蜜璃さんと。


    「しのぶちゃんっ!ポッキーゲームしよっ!」
    クラス委員の仕事で、教室に残っていた私のもとにやってきたのは、寒くなってきたこの季節には似合わない、春色を纏った先輩だった。
    「ぽっきーげーむ、とは?」
    彼女が、両腕に大量に細長い棒状の
    お菓子の箱を持っているので、それを使うことはわかるのだけど。
    「あのね!ポッキーをね、こうやってくわえて…しのぶちゃんがそっちから食べて、私がこっちから食べるの!先に口を離した方が負けなの。やろう!」
    ……なんとまあ、こんな遊びがあるんですね。皆様暇なんでしょうか。
    「甘露寺先輩、それ貸してください。」
    「?はい。」
    大きな袋に入った大量の箱を受け取り、中を出す。そうして何本か束ねて、端っこを持った。
    「先輩、あーん。」
    「あ、あーん??」
    不思議そうにするも、パカッと口を開けてくれる先輩。……ほんとに素直な人だなぁ。
    そのまま、ポッキーを彼女のお口に突っ込む。
    ボリ、ボリ、と食べられる感覚が指を通じて伝わってくる。最後の端っこまでお口に押し込んで、次を用意する。
    「はい、あーん。」
    「あーん!」
    ……先輩楽しそう。若草の瞳がキラキラしてる 1143

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    DOODLEちゅうしゃを打ちに行ったちびしのちゃんの続き。
    月曜日、みなさまお疲れ様です。
    ちびしのちゃん ちゅうしゃつづき

    「ねーしゃぁあ」

    居間で宿題をしていると、しのぶがベソをかきながらやってきた。泣き虫なしのぶは、何かあると、すぐに私のところにやって来る。今日はどうしたんだろう。

    「どうしたの?しのぶ。」

    宿題をする手を止めて、ひんひんと泣いているしのぶの頭を撫でると、しのぶは、先ほど注射を打った方の腕を出してきた。

    「いたぁい」

    なるほど。注射のあとが腫れてしまっているらしい。試しに上着を脱がせてみると、その腫れ具合は凄まじいものだった。注射用保護パッドの周りが、まぁるく赤くなって、ボールが入ってるんじゃ。と思うくらいに腫れている。

    「痛いわねえ、しのぶ。」

    腕に触れないようにしてぎゅっと抱きしめると、しのぶはすんすんと泣きながら、そろそろと私の腕を触ってきた。
    ……そのまましばらく時間が経っても、まだ続けている。
    どうしたのかしら。しのぶはちらちらとこちらを見上げてくるから、私の顔色を伺ってるみたい。いたずら、じゃなさそうだけど。不思議に思っていると、しのぶはじっと私の顔を見ながら、
    「ねーしゃ、いたくなぁい?」
    と聞いてきた。

    ……この子はほん 1055

    mii_wannyantyu

    PROGRESS大女優しのぶさんと新人女優蜜璃さんの第一話。(誤字脱字あり)
    今しんどくてもう少しで甘々にいけるというところを書いている。しんどい。しのぶさん心開いて早く…。しのみつなんだよ…あなたからぐいぐいいくんですよ分かってます…?どうか…続きを書けと、ケツを叩いて欲しい…。
    1.胡蝶しのぶという女優

    東京都北区出身、2月24日生まれ、現在18歳の現役高校生。
    子役としても活躍していたが、14歳の時に出演した、『蝶屋敷の女主人』で本格的にデビュー。天真爛漫で無邪気な少女が、ある日を境に大切なものを奪われ、復讐を果たすために戦い続けるというストーリー。勝ち気で強気な無垢な少女と、蝶屋敷の主人として凛とたたずみ、胸の内には怒りと憎しみを飼う女性というまさに真逆の役を、たったひとりきりで、しかも14歳という若さで演じきった。それは、圧巻の一言であった。
    まるで役が憑りついたような演技が、各所で高い評価を受け、その後はアクション、ヒューマンドラマ、SF、時代劇など様々な役に抜擢され、18歳となった今でも、その輝きは鈍ることをしらず、煌々と輝き続けている。
    『役を生きる女優』という異名のもと、彼女は今日も、演じ続けている。

    ……これが、世間の知る、世間が思う、胡蝶しのぶ。私が、演じている、胡蝶しのぶ。
    「まだ、まだ足りない。……姉さんの場所には、まだ、届かない。もっと、努力をしなくちゃ。もっと、自分を殺さなくちゃ。」
    ベッドの上に読んでいた雑誌を放り投げ、わたしは 3341