Recent Search
    You can send more Emoji when you create an account.
    Sign Up, Sign In

    もちごめ

    @motimochiiii

    @94MOCHI_KOME

    ☆quiet follow Send AirSkeb request Yell with Emoji 💖 👍 🎉 😍
    POIPOI 5

    もちごめ

    ☆quiet follow

    いちゃいちゃな神ナギ過去作再掲①

    #神ナギ
    amaterasuOomikami

    つじたさんとしたいことのうた 早朝4時の修羅場の中、相変わらず終わりが見えない原稿を前に僕は一周回ってハイテンションになっていた。ツジタさんは少し前から別の部屋で眠ってもらっている。なにかやる気が出ることしたいな。でも、なにがいいだろう。あ。そうだ、歌でも歌おうかな。そう思って、好きな歌を歌いまくった。だけど、それも次第に飽きちゃって。
    「あ、せっかくだから自分で作っちゃおう。うーん・・・そうだ。つじたさんとしたいことを歌にしよう。つじたさんとしたいことのうた。うた/さくし かみありづきしんじって感じで」
     テンションのままにぶつぶつとひとりごとを漏らしながら、頭の中で普段との彼とのやりとりを思い返す。勿論、僕に作詞作曲の才能もなければ、歌の才能もない。むしろ、ドがつくほどの音痴である。だけど、それでもいいのだ。ひとり遊びなのだから。
    「つじたさんとーしたいことー。おそとでー、手をつないで歩いてみたいー。だめならーおうちのなかでもーいいのでー」
     音階もリズムもあったもんじゃないけれど、るんるんになりながら僕は歌う。
    「つじたーさんとーしたいーことー。そうだなー。つじたさんからーキスしてもらえたらー、ぼくはしあわせー。いや、いまもーしあわせだけどー」
     なんだかそう口にすると、自然と表情も笑顔になる。ふふ。こうなったら普段は隠してることも歌っちゃおう。せっかくだし。ただの、ひとりごとだしいいでしょう。
    「つじたーさんとしたいーこーとー。あとはーええとー・・・たまにー、ホントにたまにでいいのでー、えっちなこともー」
     したいです。そう続くはずの歌は、突然途切れた。その時たまたま、僕はくるりと後ろを振り向いたのだ。そして、そこにあってはいけないものを見てしまった。なんと、寝ていたはずのツジタさんが真ん前に立っていたのである。
    「ヒョ・・・ア”!? ア——ッ!!」
     びっくりしすぎて飛び上がりかけたが、椅子に足をぶつけ悲鳴をあげる。って、そんなことをしてる場合じゃない。聞かれた。今の、聞かれてしまった。あああああ前半2つならまだしも、最後のはダメ。絶対ダメでしょあんなの聞かれたらウワアアアア! 僕はすぐさま床に飛び降りてそのまま地面に頭を擦り付けようと思った。流石に、流石にさっきのは恥ずかしくてそれ以上に申し訳なさすぎる。だが、それよりも先に、手にすこしひんやりとしたものが触れて『ェア!?』と間抜けな声が出た。それはツジタさんの指だった。拙い手つきではあるが、それは僕の指を探るように触れて、そのまま指と指を絡められる。いわゆる恋人繋ぎというやつだ。
    「まずは手をつないで、それから・・・」
     あっけにとられる僕の目の前に、スッとツジタさんの顔がすぐ近くに現れる。脳内が沸騰したままの僕を知ってか知らずか、そのまま唇を塞がれた。触れるだけの一瞬のキスにますます訳が分からなくなる僕から目を逸らさず、彼はにんまりと笑ってみせる。
    「最後のは仕事が終わったら、やってやる」
     だからはやく、手を動かせ。クックッと喉を鳴らすその姿はいたずらっぽさもあれば、ひどく妖艶でもあり。僕はすぐさま机の方を向きなおし、無言で仕事に取り掛かった。その後、僕が爆速で仕事を終わらせたのは言うまでもないだろう。
    Tap to full screen .Repost is prohibited
    🙏💗🐐💜😭😭😭😭😭🙏🙏🙏🙏🙏❤❤❤❤❤❤❤❤❤❤🐐❤
    Let's send reactions!
    Replies from the creator

    もちごめ

    DONE過去に書いたタビヴェンの短編3種です。支部にあげているものと内容も同じです。
    ちょこっとタビヴェン【バースデーケーキにロウソクふたつ】
    ※2021年タビコちゃんお誕生日おめでとう
    ※靴下ハントはじめて2年目設定
    ※家庭事情捏造あり

     それはいつも通り靴下ハントを終えて帰宅した時のことだった。今日は随分と不猟な方で、帰宅途中のタビコはあまり良い気分ではなかった。だがそれは、玄関のドアを開けた瞬間、変わることとなる。
    「・・・帰ったか」
     そこにはいつものようにエプロン姿のヴェントルーの姿があった。頭にはこれまたいつもと同じようにきっちりと三角巾が結ばれている。ただ違うのは、机に置かれた代物ひとつである。普段と同じく食事が用意された机の真ん中を、小さなホールケーキが陣取っていたのだ。
    「手を洗ってこい」
     素っ気なくそう言うヴェントルーだったが、その表情にはどこかそわそわとした落ち着きのなさが読み取れる。タビコは靴を脱ぎ、その男の顔とケーキを交互に見た。ちょうどふたり分ぐらいのサイズのケーキは、買ってきたものではないだろう。その証拠に、シンクには泡だて器が入ったままのボウルが置かれている。それを認識した途端、にまーっとタビコの口元には緩いカーブがつくられた。そして、再度手を洗うように促されて、はいはい、と手を洗って戻ってくる。
    4654

    もちごめ

    PROGRESS※10月10日の神なぎて3で出したいと考えている神ナギ原稿の進捗です
    ※ポンチ吸血鬼によってシンデレラの世界に飛ばされる神ナギ
    ※シンデレラを魔改造しまくりです
    ※『いつもの神ナギ』と『王子のシンジ×灰かぶりの辻子(女体化/四月馬鹿関係無し)』の2組が存在する設定
    ※281死に初登場のキャラが出ます
    灰かぶりと山羊目の王子/神ナギ ここは魔界都市新横浜。ここでは今日もいつものようにポンチな吸血鬼が現れ、ポンチな術を撒き散らかしているのだった。
    「我が名は吸血鬼 童話の世界大好き!諸君らにはおとぎの世界に旅立ってもらう!お前も、お前も・・・おおっと!今、目があったそこのふたりにもだ!」
    そう高らかに笑う吸血鬼が目をつけたのは、偶然にもヴァミマから出てきたばかりの神在月。それと、そのアシスタント兼恋人であるナギリだった。彼らは事態を把握するよりも先に、素早い相手の術中にハマってしまう。そして、訳も分からない内に、ふたりの意識は得体の知れないものにぐんぐんと引っ張られ、どこかへと飛ばされてしまったのだった。

    ***

    「いてて・・・」
     意識を取り戻した神在月は、瞬きを数回繰り返した。どうやら先ほどの吸血鬼との遭遇後、しばらく気絶していたらしい。すぐさまナギリに声を掛けようとした神在月だったが、それよりも先に目の前に広がる光景にあっけにとられた。どこまでも広がっていそうな雄大な森の姿がそこにあったのだ。だが、振り返って自分が背中を当てていた硬いものを見れば、彼の驚きは一層に増していく。そこにあったのは石を組み合わせて作られた建物。ゆっくりと視線をあげていけば、それが巨大な城だということに否が応でも気づかされる。西洋の写真や絵本。映画や漫画の中でしか見たことがないものが、今、目の前にあるのだ。友人のあだ名にもなっている某ネズミーなテーマのパークにある建物で代表格ともいわれるものが、確かにそこに存在していた。
    24003

    related works

    recommended works