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    遭難者

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    遭難者

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    絶対音感藍忘機の魏無羨と思追の後日会話です。超短いですが、入らなかったのでこちらに…
    ちなみに…
    本編https://poipiku.com/IllustViewPcV.jsp?ID=1700635&TD=3716900終わりの藍湛の妙な音は、ぎゅってしたら鳩尾に入ったためです。(こんなところで何を‥‥)

    姑蘇、某山にて・・・・



    藍思追:「魏先輩!この前の夜、含光君と合奏されていました?」

    魏無羨:「え‥‥き、聴こえてたのか?」

    藍思追:「はい!何だか不思議な曲でしたが、何の曲ですか?」


    何食わぬ純真な顔でこちらを見てくる。ということは、その後の『音』は聴こえていないはずだろう、たぶん。


    魏無羨:「あれは‥‥あー藍湛が異国の譜面を見つけたから、遊びでひいてみたんだ。」

    藍思追:「そうだったんですか、≪清心音≫みたいなところもあったと思ったんですけど、異国にも似たような音楽があるんですね。」


    思追はなかなか鋭い。≪問霊≫を伝授されているということは、藍湛、澤蕪君、さらにはあの藍啓仁の鉄壁を超えて、認められているということだ。剣技といい、あなどれないやつだ。


    魏無羨:「どう感じた?」

    藍思追:「え?」

    魏無羨:「あの曲を聴いて、お前はどんな風に思った?」


    ≪清心音≫が混ざってはいるが、あの曲を俺や藍湛以外が聴いたらいったいどう感じるのか興味があった。


    藍思追:「ん~~~そうですねぇ‥‥こう、ほわっとする、というか」

    魏無羨:「は?」

    藍思追:「う~ん、難しいな‥‥あ!そうだ!あれです!!」


    思追が指さした方向を見ると兎が2匹でじゃれあっていた。


    藍思追:「じゃれあって遊んでいる兎を見ると、可愛らしいなぁ…って、こう…胸の辺りがほわ~っと温かくなるじゃないですか、そんな温かい感じです!」

    魏無羨:「‥‥」

    藍思追:「魏先輩?」

    魏無羨:「思追、俺はお前が時々怖いよ‥‥」

    藍思追:「え、何でですか?!」

    魏無羨:「これは、含光君に報告だな。きっと『罰』案件だ。」

    藍思追:「えっどうしてですか?!待ってください!魏先輩っどうして?!」


    夷陵老祖と含光君のあの壮絶な戦いを‥‥兎のじゃれあいと一緒にするこの息子を、いったどうしてくれようか。




    おしまい。
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