嵐の日は恋人をしまうことダリダから連絡を受けて僕はすぐに部屋を飛び出した。
とにかく一刻も早くアーノルドを見つけ出さなくてはならないと意気込んではいたものの、一階に降り立って早々に目的が達成されてしまった。
オーブ滞在中に借りている宿舎の入り口で全身をずぶ濡れにしたアーノルドが佇んでいた。
ポタポタと髪から制服から水滴が零れ落ち彼の周りに水溜りが出来ている。
外は大荒れの嵐だ。横殴りの雨や風が扉や壁に当たって物凄い音を立てている。プラントでは見ることのない自然の脅威。たとえ傘を差して外に出たとしても一瞬で傘は吹き飛び、アーノルドのような状態になってしまうだろう。
探し人がすぐ近くにいて心底安堵した。
格好はまったく大丈夫ではないが。
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