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    ofuku530

    おふく@ofuku530です!
    五悠、伏宿伏などのお話を書いていきます!
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    ofuku530

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    一時間クオリティ
    五悠
    明治ぱろ
    特殊ぱろ

    短い神隠し、誘拐、行方不明、最近近所で話題の言葉。女、子供が居なくなる。黒字に赤い曼珠沙華の華柄を散りばめ頭の横に白い狐の面をつけて虎杖悠仁は脚をプラプラ振りながら膝に顔を支えるように肘を着いて、他人様の高い塀に座っている。時は明治、文明開化の鐘がどうとかで異国の文化が混じる日本、東京。少し前まで江戸だった。
    「今日はどの子にすんと思う?悟君?」
    その言葉に顔を白い布で隠して悠仁の横に浮かぶが綺麗な男性。日本人では見られない綺麗な銀髪と布に隠された綺麗な青い目。悠仁を育ててくれた人、虎杖悠仁は生まれつき変わった髪色で薄い色の瞳、悠仁を産んだ母親は化け物子を産んだのだと言われて苦しみ、悠仁と共に死のうと川に飛び込んだ。しかし母親の亡骸は見つかれど悠仁の亡骸は見つからず周りを騒がせた。そりゃそうだ、女は川に飛び込む前に1人の妖に出会う。綺麗な綺麗な麗人は悠仁を見て欲しいと言った。母親は泣きながら彼に頼んだ。
    「どうかこの子を虐めたあの家に罪を」
    と、麗人は静かに頷き悠仁を抱き上げれば母親は頭を下げた。
    「幸せになりなさい・・私の愛する子」
    そう言い残し母親は身を投げた。
    「行こうか悠仁」
    「お母さんは?」
    「悠仁を守ったんだよ。愛してあげて」
    「うん・・・」
    悠仁は麗人に抱きついた。もう母親には会えないのだと綺麗な瞳に涙を貯めて。それから10年五条悟と名乗った麗人を悠仁は悟君と呼び、お互い愛し合っている。そして五条の不思議な力に反応する様に悠仁もまた不思議な力を使える様になった。
    「さぁ・・いまいち趣味が分からない奴だかね」
    そう言いながら五条は御茶屋の看板娘を指さす。
    「あの子なんて頃合だろうね」
    「妖も嫁探しって大変だよな」
    悠仁はクスクス笑いながら五条を見上げる。
    「僕は簡単に見つかったよ?半分妖だったからすぐ見っけた」
    「悟君いないとすぐに皆が揶揄うけどな」
    その言葉に五条は悠仁に近づきキスをする。
    「1度お仕置きしとこうか?」
    「いいよ・・釘崎や伏黒に真希さん達が居るから寂しくねぇ」
    悠仁は手を伸ばして五条に抱きつく。
    「それに旦那様も居るし」
    ハニカム悠仁を五条は抱き上げる。
    「はぁぁぁー悠仁!可愛い♡今すぐ抱きたい!」
    「駄目だって、契約違反だろ・・ちゃんと罰を与えないと」
    「本当に真面目だね・・」
    「いい子って言ってよ!悟君」
    「いい子すぎて困ってるんだよ」
    ちゅうとキスされて悠仁がハニカム。
    「さぁて夜になってくよ・・そろそろ時間だ」
    「じゃぁさ行きますか!」
    五条の言葉に悠仁は塀の上に立ち上がるとぽんと飛び道に降りて歩き出す、その横に五条も並ぶ。暫く歩くとあの御茶屋の娘がふらふらと裏路地に消えていく。
    「ドンピシャ」
    「・・・はぁ面倒臭い」
    「悟君ってばぁ」
    それに着いていくように2人も裏路地にはいる、途端に聞こえる女の子の叫び声。きっと屈辱的な事をされ掛けているに違いない。悠仁は走り出して思いっきり妖を蹴り飛ばす。
    「逃げて・・走って」
    悠仁を見た女の子は頷いて服を手早く直すと走り出した。
    「悠仁?1人で行けそう?」
    「えっ?手伝ってくれんの?悟君?」
    五条の言葉に悠仁が驚くと、五条はひらひらと手を振る。
    「楽勝でしょう?」
    「そうだけど・・もう」
    「10数えるいないに倒したらご褒美ね」
    「肉?」
    「本当に子供だね」
    その言葉に悠仁は唇を尖らせる。
    「助平の方なら悟君のご褒美じゃん」
    「そうだっけ?」
    ヘラヘラする五条に悠仁は溜息をつく。
    「10・9」
    「数え始めたし」
    悠仁は地面を蹴って飛び上がると腕を一度後ろに下げる
    「8・7・6」
    「神隠しするのは1人までだろ?そんなにモテねぇのかよ」
    意思疎通のできないのか中級の妖は悠仁に向けて攻撃を始めるが悠仁の方が早い。
    「5・4・3」
    「逕庭拳!」
    どすどすと重たい殴りが入るとその後遅れて更に力の波が来る。
    「ウガァァァ」
    「2・1・0」
    五条が数を数え終えるタイミングで妖が消える。
    「ぴったりだね悠仁」
    「1人でも大丈夫だたよな」
    「駄目、悠仁がお嫁さんにされたら困るでしょ?」
    五条が掌を開くと消えたはずの妖が小さく集まり玉になる。
    「さぁ帰ろ?」
    「うん!」
    五条に手を伸ばされて悠仁は握り返す。


    妖が妖を狩っている、それはとても珍しい事ではある。五条家、加茂家、禪院家と呼ばれる御三家は人間が妖の領域を犯さない代わりに妖もそれを犯さない契約を結んでいた。しかし、それに違反するものも多く居るのでそれを取り締まっている。そして五条悟もまた契約を破った張本人だ。特級と呼ばれる強い妖の五条は悠仁の母親との約束の為に、悠仁が10の時にあの屋敷に悠仁共に復讐した。悠仁は母親の全てを聞かされて、泣きながらも初めて人を殺めた。それが上に知られるのもすぐて、悠仁には死刑、五条には妖界からの追放が言い渡された。しかし五条は悠仁の死刑を取り消した、その代わりに出された条件が、永遠に悠仁と共に上層部に使え、五条家共々言いなりになる事だった。五条は意図も簡単にそれをのみその上で悠仁を嫁にした。結局の所上層部は五条悟の報復を恐れて何も出来ないのだ。だが、今までよりも働く五条をそこだけは助かったとは思っている。
    「悟君何食べたい?」
    「あれ?お肉じゃないの?」
    「じゃすき焼き」
    「良いね!恵と野薔薇も呼ぶ?」
    その言葉に頬を染めながら悠仁は五条の腕に抱きついた。
    「良いけど・・ご褒美どうすんの?」
    「ぷっ・・悠仁の助平」
    「じゃご褒美いんない!」
    怒って走り出す悠仁を五条は笑いながら追いかけるのだった。

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