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    okeano413

    @okeano413

    別カプは別時空

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    会話

    ##会話

    美羽と「来主操」/BEY 2021 05 11
    「ここ、どこだろう。知らない場所なのに、すごくあったかい。……みんなの優しい気持ちがたくさんだきしめてくれる……美羽、ずっとここにいたいな……」
    「美羽。美羽、起きて。こんな深いところにずっといちゃいけない。君自身を見失わないで」
    「……あなたは誰? ……もしかして、操?」
    「それは今存在している彼の名だよ。俺の名前はもうないから、美羽の好きに呼んで」
    「あなたも、美羽にとっては操だもん」
    「そう? だったら俺は今だけ、もう一度来主操なんだ。覚えていてくれて嬉しいな。あの子が家族を求めたのもわかる気がする」
    「操、ずっと美羽たちのこと、見ててくれたの?」
    「いいや。俺は君の為に作られた幻だ。適切な者の姿を借りて、君に語りかけようと望むミールの指先に過ぎないよ」
    「もう、操と新しいおはなしはできないの? 今みたいに大きかったら、もっと、ちゃんと操のこと、助けられたかもしれないのに」
    「そうなるね。でも、あの島で俺はもう君の言葉をたくさん受け取ったよ。一騎にも叱られたな。そうして俺たちが選択した先の未来が、今美羽たちが生きている世界でしょう」
    「そう、なのかな。美羽ね、大きくなったら、できることがたくさん増えると思ってたの。なのに、アショーカにせっかく大きくしてもらって、ファフナーにだって乗れるようになったのに、全然みんなの助けになれなくて……」
    「……君が目覚めるまではまだ時間が必要みたいだ。少し、話をしようか」
    「美羽、まだここにいていいの?」
    「もちろん。美羽こそ、俺で嫌じゃない? なんだったら、別の人を呼ぼうか?」
    「ううん、いい。操ともっとお話してみたかったから、うれしいよ」
    「そう。そっか。俺も今度は、美羽だけの言葉を聞けるのが嬉しいよ」
    「楽しくないかもしれないけど、いい?」
    「もちろん。美羽の心を聞かせてもらえる?」
    「……美羽ね……なにから言えばいいんだろう……」
    「慌てないで。正しく伝えようと思わなくていいんだよ。順番がきれいじゃなくてもいい。ゆっくり教えて、美羽。今、何が君の心を重くさせてるんだろう」
    「……たくさん、いっぱいね、みんなとおはなししてきたけど……これでいいのかなって、わからなくなっちゃったの。あってるのかもわかんないし、こわいよって、だれに言えばいいのかも……」
    「……人とお話するの、怖くなっちゃった?」
    「ううん。ずっと怖いから、怖いのは、いいの。美羽がみんなのためにできることが、まだあるのかもわからなくなったのが、一番こわいんだ」
    「目に見える成果は少ないからね……。俺たちのような群れがもう一つでもあれば、少しはわかりやすいんだけど」
    「おはなしを聞いてくれる準備ができてないと、美羽の声は届かないの。一生懸命、一つの命令に従って動いてるみんなには、ほんのちょっとのおやすみしか、あげられなくて」
    「俺たちはまっさらだからね。強い感情に影響されてしまったら、よそを向けなくなってしまう。あと一歩進めば、世界は一つに支配されなくたっていいものだと理解できるかもしれないけど。それこそ、自分の中に下地がない相手には難しい望みかもしれないね」
    「ねえ、美羽、どうしたらいいの? 一騎お兄ちゃんほどいっぺんには助けてあげられないの。美羽が弱いから、無理矢理解放してあげることも、ちょっとずつしかできなくて」
    「美羽は全部、自分だけでやらなきゃって思う?」
    「ううん。美羽にできること、ほんとにちょっとしかないから。できないことはお兄ちゃんたちにお願いしてねって教わってきたし、美羽が困ってたら、一人で悩まないでいいよって、いつも言ってもらってるから」
    「でも、美羽にできることなら、たくさん我慢してでも、美羽だけで頑張ろうって思っちゃうんじゃない?」
    「そんなこと……ないもん。美羽、ちゃんと助けてって、言えるもん」
    「そうだね。美羽は強い子だから」
    「……強くなんか、ないよ。一人じゃなんにもできない。みんなに迷惑をたくさんかけなきゃ、がんばれない……」
    「忘れないで、美羽。君は一人じゃないんだよ。君が他者の力を借りて咎める人はいない。誰かと同じ働きをする必要もないんだ。すぐに形になって目の前に現れなくても、美羽の優しさに救えるものは必ずあるよ」
    「美羽は……」
    「むずかしいよね。一度にたくさん言って、ごめんね」
    「ううん、ううん……」
    「ほら、もう目覚める時間がきたみたいだ。顔を上げて、立ち上がって。美羽の足で、みんなのもとへ帰らなくちゃ」
    「美羽、もっと操とおはなししたいよ。また、ここに来てもいい?」
    「だめだ。美羽はもう、前を向いていなくちゃ」
    「やだ、やだよ。また、美羽とおはなしして。出てきてくれるまで何回でも来るよ。ずっとここで操を探すの。だから絶対、もう一回……」
    「ここに来てももう俺には会えないよ。美羽が寂しくなるだけなんだよ」
    「それでもいいもん! 美羽、操が一緒にいてくれた場所に帰ってきたいだけだもん!」
    「ありがとう、俺を望んでくれて。でも、ほんとにもうだめなんだよ。今回だって、君の心が俺たちに溶けてしまわないように無理に出てきただけなんだ」
    「なんでだめなんて言うの。操はずっと、ずっと美羽といてくれなきゃ……!」
    「ごめんね」
    「やだ、操、追い出さないで……! ッ……!!」
    「ねえ、美羽。俺を覚えていてくれてありがとうね。思い出の中に残していてくれてありがとう。俺の命を認めてくれて……また、お話したいけど。あんまり早く、こっちに来ちゃだめだよ……」


    総士と美羽/BEY 2021 05 11
    「う……ん……みさ、…………」
    「起きろ。起きろって! 朝食はとっくにできてるんだぞ!」
    「……そう、し……?」
    「おはよう。君って案外寝汚いんだな。いつまでも起きてこないから、夢で豪遊でもしてるのかと思っちゃったじゃないか」
    「……おうちの……美羽の……戻って、来ちゃった」
    「……ねぼけてるのか? ほら、いい加減ベッドから降りろよ。お腹空いただろ」
    「なんで、美羽のこと起こしたの」
    「なんでって、遠見さんがそうしろって指示したから……」
    「まだ、操とおはなししてたかったのに。総士が無理に呼ぶから、操に追い出されちゃった……」
    「操って、ボレアリオスのコアの?」
    「うん。操ね、総士みたいに、前の操もいて……美羽が初めて会った操が、さっきの夢で、美羽のおはなし、たくさん聞いてくれて……」
    「ふうん。君、死人にしか弱音を吐けないのか。生きづらそうだな」
    「なに、それ。美羽のことばかにしてる?」
    「まさか。言える相手がいるならいいことじゃないか。いつでも会える相手なら、に限るけど」
    「……会えなくても操のこと、忘れないもん。美羽の中にずっといてくれるから、しんどくなったら、会いに行けるから……」
    「でも、その相手に追い出されたんだろ」
    「なんで、なんですぐ美羽が悲しくなること言うの? やっぱり総士、いじわるだ」
    「起こしてやったのにひどい言い草だな。ボクが来なきゃ、居心地のいい夢にずっと閉じこもるつもりだったんだろ」
    「美羽、ちゃんと一人で起きれるよ。今日はたまたま、ちょっとだけ長く夢の中にいたかっただけだもん」
    「そうやってすぐ駄々をこねてさ。そんなところは子供らしいくせに、弱音を隠すのだけは大人みたいに上手だよな、美羽って」
    「……なにが言いたいの。美羽がどんなふうにしたら、意地悪言わないでくれるの? もう、いいよ。ちゃんと起きるから、早く美羽の部屋から出てって」
    「自分を守るので精一杯でまわりにどんな心配を掛けてるのか、ちっともわかってないだろ」
    「……わかってるよ!! 美羽が無茶したらみんな優しくしてくれるし、ゆっくりでいいってなぐさめてくれるから、だから美羽、心配掛けないようにちゃんと隠して……!」
    「ほら。それがいけないことだって理解してない」
    「なんで? 心配掛けたくないって一生懸命なだけなのに! いけなくなんかないのに……」
    「いい子でいすぎるのも問題ってことだ。ほころびが見えない人間なんていないだろ。君だって、遠見さんが疲れたって顔を見せなかったら、なにを隠してるんだろうって勘繰るんじゃないか?」
    「真矢お姉ちゃんは美羽に隠し事なんかしないもん」
    「その相手に、美羽は無茶を隠すんだ?」
    「だって、だって、お姉ちゃんを悲しくさせたくないから……」
    「心配させてもらえない方が悲しいだろうって言っても、おんなじように言えるのか?」
    「……美羽にしかできないこと、こわいなんて、言えないよ……」
    「なんだ、言えたじゃないか。怖くていいだろ。君がなにを果たそうとしているのかをまだボクは知らないけど、生きるのが怖くない人なんて、いないだろ」
    「どういう、こと? 総士も、こわいのがまんしてるの?」
    「ボクは怖くないさ。怖くないけど、命を続けるのが難しいことなんだろうってくらいは、わかるよ」
    「こわくていいっていうのは? 弱音なんか吐いてるんじゃないぞって、文句言われてるんじゃないの? 総士が美羽になにをさせたいのかわかんない。美羽は美羽のままでいいの?」
    「あー……君が怖がったところで、誰のもとにも、それをいけないことだなんて言って、やめさせる権利なんかないんだよ。たぶん。どんなに立派でも、他人が他人の生き方に指図なんてするべきじゃない、と、思う。責任を取れる相手だから、心までコントロールしてもいいなんて横暴な理屈、通らないだろ」
    「こわいなって思うの、美羽がやらなきゃいけないことなのに?」
    「結局、君は怖いことでも、やるんだろう。無茶を通しきって、戦うんだろう。だったら、思いっきり怖がってやればいい。こんなに怯えて、一生懸命に役目を果たすんだって、見てる奴らに突きつけてやれよ」
    「そんないじわるなことできないよ。美羽、総士にはなれないもん」
    「なにもボクを真似ろなんて言っていないだろ。隠してることがあって、聞いてほしい相手がいるのなら、話ができるうちに言いに行ったらどうだって言ってるんだ」
    「聞いてもらっても、余計になやませちゃうだけだよ。ないしょにしてたら、美羽だけがこわいので済むもん。だから言わないの。それじゃだめなの?」
    「解決策を求めなくたって、愚痴のひとつをこぼすくらいなら、あのルヴィだって許すだろ」
    「…………」
    「なんにせよだ。君が君の心を押し込めたままなら、君の好きなおはなしもいつか誰にも届かなくなるんじゃないか。自分を隠して救おうとされたってさ」
    「……ないしょにしてたこと、いきなり言うのはむずしいよ。隠すのに慣れちゃったんだもん」
    「自己犠牲の悪癖っていうんだ、それは。少しずつでいいよ。ボクだっていろんな人に面倒見てもらわなきゃ、戦うなんかできなかったんだから」
    「こわいって言えても、美羽の戦い方は変わんないかもしれないよ。なにも変えなくても、こわいって、言ってもいいの?」
    「いいよ。根っこから変えろって言ったって、どうせ身勝手に誰かの為に動きたがるんだろう、君は」
    「……優しいのかいじわるなのかわかんないね、総士」



    こどもあつかい/マリスと甲洋/EXO 2021 05 12
    「こんにちは、春日井甲洋さん」
    「……こんにちは。マリスくん。……人の名前を覚えるの、得意なんだ?」
    「意味のない特技ですけどね。甲洋さんこそ、僕をひと目で呼んでくれましたね。嬉しいな」
    「エスペラントの寵児が、パイロットなんかを構っていていいの? 美羽ちゃんやエメリーちゃんが、猫の手も借りたいくらい奔走してるの、俺なんかよりずっと知ってるだろう」
    「少しだけ休憩をもらったんです。二人も、そのうち一息つきに来ますよ。隣、座っても?」
    「そう。君の好きにすればいいよ」
    「言い訳も聞いてくれないんですか? 僕だけサボってるなんて思われると、さすがに悲しいです。実際戦っているパイロットの皆さんと仲良く話しておきたいだけなのに」
    「媚は良いから、さっさと本題に入ってくれるかな」
    「うわ、怖い。案外棘のある人なんだ」
    「君にとってはそうかもね。で? 休憩時間にアルヴィス内部にまで入り込んで、俺からなにを聞き出したいわけ」
    「いくつもあるからな。時間、かかっちゃうかもしれませんよ」
    「答えるかは聞いてから決めるから、さっさと言って」
    「……初対面の年下にそんな言い方って。ずいぶん寝起きが悪いんですね」
    「君を探している声が聞こえる。連れて行ってあげようか」
    「ああ、言います、言いますから。……あなた、どうして戦い続けられるんですか。わざわざ戻ってこなくたって、島から逃げ出したまま、海の底で自由にしてられたでしょう」
    「皆を守りたいから。それ以上も以下もないよ」
    「答えになってませんよ。僕が気にしてるのは、なんで自分を犠牲にしてまで、人の為に戦い続けるんだってことです。甲洋さんなら、もう一人で飛び出していけたでしょう。あなたを蔑ろにした人間のいた島を守る為になんて、帰ってくる必要なんかどこにも……」
    「君、あらすじだけ読んで満足するタイプ?」
    「え?」
    「人の情報を読み解くのも、対して感想を持つのも勝手にすればいいけど、一方的に情報を覗き見た程度で自分への好感度まで高めてもらえたなんて思わないほうがいいよ。話すつもりがないまま人生を見て自分を知った気になる人間なんて、いい気はしない」
    「……話が、早くて、いいじゃないですか。もう、大変な思いをしなくていいんですよって言ったって、それぐらい、構わないでしょう」
    「傲慢にすらならないな。君、自分自身をどこに置いてきちゃったの? 都合のいい相槌をくれる相手を望むなら、俺じゃ不適合だ。俺の欲しがりそうな言葉を一生懸命考えさせておいて、悪いけどね」
    「ッ……ぼくは、僕はただ……!」
    「ほら、美羽ちゃんが探しに来たよ。休憩時間はとっくに終わってるってさ」
    「待て! まだ、僕の話は終わってない!」
    「今回のことは忘れてあげるから。次に話す時は、マリスくん自身の心を見せて」
    「そっちこそ、勝手なこと、ばっかり……ぼくは……ぼくは……もう、この生き方しか知らないのに……」


    マリスと甲洋 続/BYO 2021 05 12
    マリスと甲洋 続
    (道は拓けた、足止めは雑魚連中に任せて、邪魔になるコアを……)
    「余所見なんて余裕だね」
    「ッ、お久し振りですね……! 今日はどんな嫌味を言いに来たんです? 僕、あなたより、向こうで子飼いに守られてる赤い方に興味があるんですけど」
    「来主は忙しいんだ。アポ無しで突撃してきた君を通してあげる義理はないな」
    「へえ。甲洋さん、今回も羽佐間さんちの子にご執心なんだ。血筋にこだわって、ご苦労さまです」
    「おかげさまで、いつも助けられてるよ。マリスくんは……相変わらず、輪の中にいたがりのままらしいね」
    「それの……それのなにがいけないんだ。関係を捨てて、力まで得て、一人になれたはずのあんたに、僕の気持ちなんてわからないだろう!」
    「ああ、教えてもらってないんだからわからないな。さわりだけ読んでわかった気になるよりよっぽど潔いだろ」
    「うるさい、うるさい!! 僕が欲しいのは、僕が求めてるのは、説教や正論なんかじゃない!!」
    「誰も犠牲にならない世界だって? 綺麗事だけ抜かして、自分にとって都合の悪いものは見ないふりか。ずいぶん趣味がいいんだな」
    「一人じゃ何も変えられないくせに、偉そうに……」
    「そっくり返すよ。ほら、器との同期が乱れてる。自分自身を見失ってるから、何者にもなれないで、せっかくの力を持て余して……。……ああ、扱えない才能を褒められるのも、嫌いなんだったっけ?」
    「ぼくの、ことを、なにひとつ、しらないくせに……ッ!!」
    「これからたっぷり教えてもらうさ。悲鳴を上げ続けてる君の心に、直接ね」
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