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    秋津ちな

    すーぐ限界情緒するよこの女

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    秋津ちな

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    司くんの趣味:衣装づくりを誇大解釈した天馬兄妹のSS。趣味に勤しむ司くん(喋らない)と見守る咲希ちゃん。オチまとまらなすぎてここから進んでないです

    #プロジェクトセカイ
    projectSekai
    #天馬兄妹
    tenma

    スターの電池が切れる日「お兄ちゃーん、入るよー?」

    兄の部屋を訪れた咲希がまず目にしたのは、床に散らばる大量のスケッチだった。そのどれもに人物が描かれており、着ている服は1枚1枚違っている。余白に書きなぐられた文字が何を意味するのかは分からないが、書いた本人が読めるのなら問題はないだろう。
    そしてそのデザイン画の中心にいるのは自分の兄だ。普段の騒がしさは鳴りを潜め、脇目も振らずにまっさらなページに鉛筆を滑らせている。声を掛けたが生返事で反応は鈍く、視線は手元に向けられたままだ。
    らしくもない兄の様子を見た咲希は大して驚きもせず、あ、電池切れの日だ、と独りごちた。


    ──司には、時折こうやって黙々と趣味に勤しむ日が訪れる。今日はデザイン画だが、編み物の日もあればミシンを使って衣装を作る日もある。その日によって様々なのだ。
    それに決まった周期はない。ただ、それが訪れた後は普段よりも吹っ切れているように感じる。きっと彼なりのストレス発散方法なのだろう。
    思い返してみれば、ここ数日の兄の顔には微かに疲労が滲んでいたような気がする。

    (…でも、)
    咲希は散らばったデザイン画に目をやる。

    あるスケッチに描かれていたのは、髪の毛にメッシュが入った背の高い青年だった。
    あるスケッチに描かれていたのは、緩くウェーブした髪の華奢な少女だった。
    そしてあるスケッチに描かれていたのは、ボブヘアの快活そうな少女──咲希も面識がある、体育祭で共に実行委員となった鳳えむだ。

    以前までデザイン画に描かれるモデルは大抵司と咲希だけだった。そこに新たに3人が加わったのは、兄がフェニックスワンダーランドでバイトを始めてからだ。
    彼にとってはおそらく無意識なのであろうこの変化は、咲希にとっては歓迎できる変化だった。
    妹の自分に向ける『兄』としての顔とも、後輩である冬弥に向ける『先輩』としての顔とも違う、『ただの天馬司』という一人の青年の顔。歳相応の17歳の青年が持つ弱みを、『兄』である天馬司はきっと自分には気取らせないだろう。

    現に、ショーキャストのバイトを始めて日が経つにつれ兄の表情に明るさが増していた。常日頃から自信に満ち溢れている彼だが、最近は
    例えるなら、見失っていた何かを取り戻したかのような。
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    秋津ちな

    MAIKINGAIの○りすとの書き出し?の文からうっかり膨らんだ猫が異世界に召喚される話。猫飼いじゃないので猫飼いさんや猫に関して勘違いあるかもしれませんが目を瞑ってください…
    あいあむきゃっと!吾輩は猫である。名前は既にある。……とまあ、テンプレートな挨拶は横に置いておいて。俺は今、異世界とやらにいる。目の前にいる恰幅の良い男(神官、と名乗っていた)が言うには、俺はこの世界の救世主らしい。




    ………いやなんでだ。なんで世界の命運を1匹の猫に託そうとするんだ。バカかこの世界バカしかいないのか
    こう見えても俺には下僕(飼い主)がいる。定期的に俺のふわふわの毛に顔を埋めて『ッハァ〜〜〜〜〜〜〜〜キマる〜〜〜〜〜〜』と言いながら吸ったりぷにぷにと肉球を触りながら『ほあ……とってもキュート……これは国宝……』とか言ったりするが毎日欠かさず極上の餌を与え丁寧にブラッシングをし、俺の調子が悪い時にはすぐに気が付き医者へと走る優秀で真っ当な下僕である。定期的に訳のわからないことを言うが。この間は宗教とやらの勧誘に来た人間に『うるせえ私が猫飼ってるんじゃねえ私がお猫様のお世話をさせて頂いてるんだよ口を慎め』とか熱弁してたが。相手引いてたぞ。
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    はぱまる

    DOODLE勢いで書いた🌟❄️🌟です。序盤の話。まだ❄️は出てこない。此処から作品で殴り合いみたいな喧嘩始めるのを想定してる。眠くなりながら書いたし眠くなりながらの軽い校正しかしてないので多分何処か文章がおかしい。起きて正気に戻ったら消します。よしなに。
    知る「……これ、か?」
     スマホを操作して、動画サイトから目的のちゃんねるを見つけた司は、ひとつ呟いて首を傾げる。クラスメイトに「これめちゃくちゃオススメなんだよ最近見つけたんだけど本当にいい曲ばっかだから!!! 聞け!!!!」と請われ、検索をしていたのだ。ちゃんねる名は『OWN』。オリジナル楽曲を投稿しているちゃんねるらしく、クラスメイト曰く「素晴らしい楽曲ばかり」らしい。然し現在は更新を停止しており、新曲を待ち望むリスナーも徐々に諦めていっている、とのこと。それでも神曲が神曲なのに変わりはないから……! お前の口に、否耳に合うかは分からないけど……! と言われ、そこまで言うほどならと司は帰宅後の自室にてスマホを手に取っていた。画面に映るサムネイルはどうもどれもが暗い感じのものばかりであり、確かに趣味には合わないかもしれないと司は唸る。然しオススメされてしまったのだから、聞いてやるのが義理というものであろう。あそこまで言われる曲が気になる、という気持ちも嘘ではない。なので司は、耳にイヤホンを差し込み、適当に最新作らしい動画を再生した。
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