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    oki765

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    oki765

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    キスブラ真ん中BDドロライ、企画&開催ありがとうございます!
    せっかくなのでお題全部載せに挑戦しました。
    ディノから見たキスブラ語り、イイハナシダナーになりきれておりません。

    #キスブラ
    kissBra

    俺はあくまでも精神的な意味だから。 ああ、アキラくん。またブラッド用のチョコを取りに来たの? うん、まだあるから持っていって。大丈夫だよ、フェイスの分はちゃんとキープしてあるから。
     あ、あと、キースの例のクッキーの試作品、一緒に持って行ってもらえるかな。オスカーとウィルくんの感想もそれぞれ教えて欲しい。包んじゃうから座って座って。はい、コーラでも飲んで待ってて。

     それで、ブラッドの様子はどう? 気づいてる気配も無い? そっか……にひ、今のところ大成功だ。

     他に成功した悪戯かあ……ううん……あの頃はまだ単純にいきなり大声出すのでも驚いてくれたけど、今だとどうだろうなあ。俺が結構いろんなことを仕掛けたし、慣れるというか読まれちゃってるかも。

     ブラッドはなんていうかアカデミーの頃からすごく風格がある感じで、先生ですら一目置いてて、なんとなーく壁がある感じでさ。
    でも……そこに壁がある!って思ったら登ってみたくならない? 分かる?! そうだよな! アキラくんなら分かってくれるような気がしてた!

     だからとにかく反応を引き出したくていろいろサプライズを仕掛けてみたんだ。キースのことも結構ブラッドの巻き添えで驚かせちゃったけど。
     正直、俺は反応するのがブラッドでもキースでもどっちでも良かったんだよ。あの頃のキースはキースで斜に構えてた雰囲気があってさ。それが子供みたいに……って言ったらおかしいかもしれないけど、ブラッドにしてもキースにしても驚いてくれてる時は素が見えるみたいで嬉しかったんだ。

     そんなんでエスカレートして本気で怒らせちゃったこともあったなあ。ブラッドの壁を崩したくてムキになってたというか。考えてみれば、俺たち二人ともブラッドの内側に入りたいと思ってたんだろうなあ。まあ、キースの方はぶ。

    「ぶぎゅ」
    「ディノ?」
     機嫌良さそうに話していたディノが突然口元を押さえる様子にアキラは目を見開いた。
    「ごめんごめん、ちょっと口の中を噛んじゃって」
    「ええ、大丈夫かよ」
    「うん、すぐ治ると思う。ごめん、驚かせて」
    「いやまあ、いいけど」
    「はは、手元も見ないで喋ってたのが良くなかったかもな」
     言えている。思うアキラをよそにディノはチョコレートとワックスペーパーに包んだクッキー、それとポテトチップスの筒をいくつか紙袋にまとめた。
    「多くね?」
    「それがさあ! このポテトチップス通販で買ったんだけど、ピザ味とマグロ味とホットドッグ味らしいんだ! 食べてみて! あと他にも」
    「まあとりあえず貰っとくぜ! ごちそーさん!」
     ディノの中の何か不味いスイッチが入り始めた気配がした時は誰も止められないからとにかくその場から離れろ。脳裏をよぎったメンターたちの教えにアキラは従った。

     紙袋を抱えて出ていくアキラの背中を見送り、ディノは呟いた。
    「……あぶなかった……」
     不自然に言葉を途切れさせてしまった、その内容をアキラに追求されずに済んだことに大きく安堵の息を吐き出す。
     うっかり出てしまいそうになった言葉。ディノもキースもブラッドの内側に入りたかったがっていた。

     ただし、キースの方は物理的な意味で。

    「言えないよなあ~~~~」
     空いているグラスに自分用にコーラを注ぎながらまたひとりごちる。なんだかんだブラッドに懐いている、ブラッドのかわいいメンティーの耳に入れて良いはずがない。ド直球の下ネタだ。

     あの頃のキースの煩悶は年月を経て叶うようになって、今日は激務の隙を縫って、キースの自宅でおうちデートというやつだ。それこそ朝まで物理的に入りたい放題だ(本人たちには絶対怒られるので絶対言わない)。
     願わくば、イエローウエスト近辺に出動要請がかからないこと。ブラッドときたら、どんなにリラックス――とは違うかもしれないが、プライベートな楽しみの時間の最中であっても放り出して出動しかねない。ヒーロースーツから覗いた首筋に、赤い痣が燦然と主張していようものなら、13期研修チームは戦闘よりもよっぽど大荒れだ。

    (ウィルくんはもしかしたらって思ってそうだけど、アキラくんは今のところ、そういう発想も無さそうだもんなあ)
     思いながら流し込んだコーラが、言葉を噛み殺した際の勢いで切れた口内の粘膜に沁みた。とはいえ、キースとブラッドのラブ&ピースのためなので、このくらいは安いものだ。
    (朝まで何も起こりませんように)
     祈るディノの願いを聞き届けるように、ニューミリオン上空の星がちかりと瞬いた。
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    みぃ☆

    DONE第8回キスブラワンドロライ
    お題は『年の瀬』でキースの家を大掃除する話。甘々キスブラ

    読み切りですが、続きっぽいものを1日と3日(R18)で書く予定。
    「今日こそはこの部屋を片付ける。貴様の家なのだからキリキリ働け」

    年の瀬が差し迫った12月のある晴れた日の朝。
    キースがまだベッドに懐いていると、部屋まで迎えに来たブラッドに首根っこを捕まえられ強引に引きずりだされた。
    ジュニアの「キースが暴君に攫われる~」という声をどこか遠くに聞きながら、車の後部座席に放り込まれる。車には既に掃除道具を積んであったようで、すべての積み込みが完了すると、ブラッドは急いで車を発進させたのだった。

    「まずはゴミを纏めるぞ」
    家に到着早々ブラッドは床に転がった酒瓶をダンボールに入れ宣言どおりに片付けを開始する。次に空き缶を袋に集めようとしたところで、のそのそとキースがキッチンに入ってきた。
    「やる気になったか」
    寝起きというよりもまだ寝ていたキースをそのまま連れ出したのだから、恰好は部屋着のスウェットのままだし、髪もあちこち跳ねてボサボサだ。
    「まずは顔でも洗ってシャキッとしてこい。その間に俺は……」
    ぼーと歩くキースは、無言のままブラッドの背後を通り越し冷蔵庫の扉を開ける。
    水と缶ビールばかりが詰め込まれた庫内が見え、ブラッドは呆れた溜息を尽く。
    「ま 3484

    みぃ☆

    DONE2020→2021 甘々キスブラで始まります♡

    第8回キスブラワンライ「年の瀬」からお読みいただけると、より楽しめると思います!
    『3・2・1……Happy New Year!!』

    おめでとう。
    今年もよろしく!

    タワー内のあちらこちらで新年を祝う声が聞こえてくる。

    「夜勤をしている者もいるというのに……はしゃぎすぎだ」
    けしからんと言わんばかりに眉間に皺を寄せたブラッドも、今夜はグラス片手に談話室で皆の輪から外れたところに佇んでいる。
    先ほどまで、ジェイやリリーと新年の挨拶を交わしていたが、二人もセクターのメンバーや教官仲間たちの元へと戻り楽しそうに酒を酌み交わしていた。
    ブラッドはサウスメンバーと挨拶を交わした後、持て余し気味のグラスを片手に皆の輪から抜けたところだった。
    狭い会場の中心では、お祭り騒ぎの大好きなディノが、2021の形をした眼鏡をかけ、人々の間を楽しそうに歩き回っているのが見え、苦笑と共に小さなため息を尽いた。
    「まったく……明日、いやもう今日か。任務がある者もいるだろうに」
    そう零すブラッドの口元は緩いカーブを描き、言葉とは反対に穏やかな表情でパーティー会場を見つめていた。
    一人壁の花に扮するブラッドを気にするオスカーの視線を感じたが、今夜くらいはオスカーも楽しむべきだと、敢えてその視 3894

    so_annn

    TRAINING次の南箱イベはクリスマスかな~~と思ってたらなんだか違ってそうなので、やだやだサウスのみんながクリスマスジュエリーのCMしてくれなきゃやだやだの気持ちと勢いだけで書きました。箱イベ楽しみです。
    南(主にアキラ君)に夢を見ていますが、CP要素はうっすらとしたキス→ブラのみです。
    ※結婚はしてないです
    『ブラッド・ビームス 結婚』 言い訳をさせてくれ。
    「あっ、これサウスのやつらの出てる広告じゃねーか」
     ジュニアのそんな声を聞いて、そういえばウィンタースポーツウェアのブランドの広告に起用されたとかそんなことをブラッドから聞いた気がするな。とオレは隣を歩くお子様に無理矢理制定された禁煙日のせいで寂しい唇に触れながら、つられるように視線を上げた。
     言い訳をさせてくれ。
     もう10年以上ヒーローなんてものをやっていれば、そりゃあいろんな宣伝塔にされた経験があるし、LOMでどう考えても年齢や体格にそぐわないようなトンチキ衣装を着せられた経験だってある。最初の方こそいちいち照れたり恥ずかしがったり躊躇ったりしていたが、もはやなるようになれ、好きなようにしてくれのスタンスだ、下手に抵抗しない方が仕事が早く終わるならそれに越したことはない。
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