プレゼント十代+遊星
※せだごえ
「…ん?」
気ままに世界を渡る旅の途中、十代の目に一つの部品が目にとまった。どこに使うかなんて一切解らないし、何なら十代にとってはガラクタに入るだろう小さな部品。しかし何故か今はその部品がとても必要な物のように思えた。
「…」
顎に手を当てて一つ息を吐く。頭に浮かぶのは機械類に一番詳しいだろう自分の一つ下の後輩の姿だった。最近入ってきた小学生の後輩も浮かんだが、まだそこまで話せていないせいか今一つ解らない部分があるのだ。それは主に十代が出歩いてしまうのが原因だが。
「…よしっ」
直感的に動いてしまう性分がある十代は店員を呼ぶとその部品を購入するのだった。
購入した勢いのまま歴代の決闘者が住む自宅に帰ろうとする。…といっても十代が居たのは海外で、帰れたのは万丈目に電話をして無理矢理飛行機に乗せて貰ったからだ。
1940