坂上宝剣とはなんなのか、というソの話オダ…バの出陣したソのセリフ、聞き間違えかもだけどこうやって聞こえたオタクのインスピ
みんな違ってみんないいなんちゃって諸説なので
歴史的なことへの何かではないです
二次創作としてオタクが書いただけの創作
オダ…バの出陣した本丸の話をする他本丸の審神者とソの話
覚書というかいつかここを掘り下げてみたいなぁと言うやつ
ーーー坂上宝剣にして、大典太光世とは兄弟だ、って言ったんだって
「……は、」
審神者の言葉は自分の顕現時の言葉に似ているようであまりにも違う。たった一言無いだけだ言葉の意味は変わるのに、審神者はその重要さをわかっていないように炬燵でみかんを食べながら現世のお笑い番組を見て笑っていた。
ちょうど似たような芸人さんが出ててね、思い出したんだけど、なんでもとある本丸のソハヤがそう言ったんだって、と審神者は世間話を続ける。
それを聞いたこの審神者に顕現されたソハヤはといえば、絶句の後の行動が取れなかった。同じように炬燵に入っているのに、なんだかやけに寒い。
なんだよそれ、だって俺は、ソハヤノツルキだ。その後に続く言葉はウツスナリ。坂上宝剣の写しであるという意味だ。自分を写しと言わない個体とはなんだ、とソハヤは思う。
確かに、ある文献で記載された坂上宝剣は三池太刀のソハヤとはそもそも形状が違うとも言われている。だからこそウツスナリとは写しという意味では無いのでは無いかそんな諸説があることもソハヤは知っていた。
しかしこの本丸のソハヤは自分の生まれの記憶のない個体であった。付喪神として逸話を強く持ったのは徳川家康が死んだ瞬間、ソハヤが御神体になった瞬間であると記憶していた。
三池派の大典太光世の兄弟で天下人の刀であることさえあれば、ソハヤには十分で、坂上宝剣であること事態にこだわりはなかった。
あえていうならウツスナリは一番強い人間の説通りに名乗っただけだ。
でもまさか、坂上宝剣だなんて言うなんて。坂上宝剣そのものじゃないことぐらい、記憶がなくても分かるものじゃないのか。
背筋からゾォっと寒気が駆け抜けた。冷水でも浴びせられたかのように冷汗が額を伝う。ガチガチと歯が鳴る。
流石のソハヤの状況に審神者が気付いて焦ったように声をかけてくるが、どんどん遠くに聞こえるようになる。
怖い、と思った。自分ではあるが、自分ではない分霊がそんなことを言う日が来るのかと。
諸説は思ったよりも強大で、自分は思いの外存在に揺らぎがあるのかもしれない。
「主、俺の修行っていつになるんだ……?」
行けばなにか分かるのだろうか、それともなにもわからないのだろうか。自分が行きたいのかすら分からない。
ただ絞り出した声は震えていた。