nochimma☆quiet followSPOILERヴ愛後モクチェズらくがき「ヴ愛の前にもしも二人に肉体関係があったとしたら」別バージョン R18だけどほぼそういうのはない Age verification Tap to full screen .Repost is prohibited Let's send reactions! freqpopularsnackothersPayment processing Replies from the creator Follow creator you care about!☆quiet follow nochimmaDOODLEつづくかはわからん 南国じれじれ初夜すごろくのみち 1 チェズレイにとって他人とする初めての口づけは、ひそやかでおごそかで、けれどくっつきあった場所から情の溶岩が流れ込むような、百の言葉をならべるよりも雄弁なものだった。 すきなひとの唇はやわらかく、すこしかさついていた。リップクリームをあげなくちゃ。感情の波に押し流されて、浮かぶのは明後日のことばかり。 永遠のように感じられたが、たぶん数秒のことだった。モクマが首をあんまり引っ込めないので、接触を終えてなお、同じ空気を食みあえるくらいに近いまま、かわいた唇が先んじて動いて、 お前を。抱きたいよ、チェズレイ。 言葉が耳に届いて頭が処理するより、読唇術のが早かった。今日はぜんぶちぐはぐだ。 だけど、たぶん、つまり、かれはそういう――けっこう即物的で俗物的なことを、えらくまじめな顔をして、ほたるの灯のようなしずかな声でもって、言った。 1460 nochimmaDOODLE ただならぬ気配を感じて廊下からあわててキッチンへと飛び込むと、チェズレイがコンロの前に立ち尽くしていた。 表情は見えないが、背中を見ただけでもあきらかに、深刻で重々しく、悲壮な空気が立ち昇っていた。 今日はひさびさの副業の公演の日だったから、モクマは朝から出かけていたのだ。一回目のときはかれも見にきてくれて、張り切ってバク転を何回もしたら、勢い余ってステージから落っこちそうになって笑われてちょっと恥ずかしかった。気を取り直して二回目も三回目はつつがなく完了、握手会で笑顔の子どもと触れ合って、心満ち足りた帰路だったのに。 それなのに、どうしてこんな、この家の中はかなしげに静まり返っているのだろう。 1917 nochimmaDONEあのモクチェズJD/JK長編"spring time"(地球未発売)の待望のアフターストーリー!わかりやすいあらすじ付きだから前作をお持ちでなくてもOK!幻想ハイスクール無配★これまでのあらすじ 歴史ある『聖ラモー・エ学園』高等部に潜入したモクマとチェズレイ。その目的は『裏』と繋がっていた学園長が山奥の全寮制の学園であることを利用してあやしげな洗脳装置の開発の片棒を担いでいるらしい……という証拠を掴み、場合によっては破壊するためであった。僻地にあるから移動が大変だねえ、足掛かりになりそうな拠点も辺りになさそうだし、短期決戦狙わないとかなあなどとぼやいたモクマに、チェズレイはこともなげに言い放った。 『何をおっしゃっているんですか、モクマさん。私とあなた、学生として編入するんですよ。手続きはもう済んでいます。あなたの分の制服はこちら、そしてこれが――、』 ……というわけで、モクマは写真のように精巧な出来のマスクと黒髪のウィッグを被って、チェズレイは背だけをひくくして――そちらの方がはるかに難易度が高いと思うのだが、できているのは事実だから仕方ない――、実年齢から大幅にサバを読んだハイスクール三年生の二人が誕生したのだった。 6611 nochimmaDOODLEサキュチェ はじめてくちでするの巻「ん……」 閉じた瞼のとばり越しでも、世界が明るく白んでいるのがわかる。 ゆっくりと目を開いて身体を起こすと、一晩折りたたまれていた羽根が嬉しそうに伸びをしてから二回、緩慢に空を切って羽ばたいた。カーテンを引く余裕すらなく楽しんでしまったせいで部屋には朝日が差し込み、こうもり羽の付け根のつやめいた黒が反射してレザーのようにてらてらとかがやく。 「まぶし……、」 溢れた声がかすれている。隣で眠る人は起きる気配がないが、昨日は夕飯を食べてから夜更けまで興じたせいで精力をたっぷり吸ってしまったからそれも道理だろう。まあ、三回も四回もやったのにひからびたミイラになるどころかちょっと眠りが深いだけ、というのがこの体力おばけの恐ろしいところだけれど……。 2334 nochimmaMOURNINGお化け柳の影に咲くかんべさんのコケ本に寄稿するために書いてた。。。のの没原稿です! テーマは「コケててかっこいい」 「ん~~~~~……」 「あ~……、お水取ってくるね」 金色のくるくる渦巻くつむじからは、ついにカスタードクリームみたいなとろとろの唸り声しかしなくなってしまった。やれやれと頭を掻きながら、モクマは椅子から立ち上がる。いつもと逆転する身長差、見下ろしながらしみじみと……、 (……ううん、今日も見事なしだれ柳だことで……) 酔いにおぼれた相棒が、ダイニングの椅子の低めの背もたれに直角に座って、両腕をよいしょと引っ掛けて、肩に頭を預けて、その長い細腕と髪を重力にさからわずにぶらん、と垂れ下がらせている光景を表すのに、これ以上に似合う言葉をモクマは知らなかった。しかも今宵はお気に入りの若緑のシルクのパジャマを纏っているから、尚更。 10192 nochimmaDOODLE墨ピであんな受信して昂ぶれるおちぇず中出…されたらやばそうってやつ書きたかった ♡とか濁点とかある 3174 recommended works dcon_34DOODLE🔞今鳴(2019) 3 ゆめこDOODLEおチェズのプロフふるえた 2 yosizawaexDOODLEせっかくだから合わせて置いてこ たぬモクマさんは持ち上げると見た目よりめっちゃ重いタヌキだと良いなって思ってる 2 hatoDONE休憩させたいおじさん(モクチェズ) nochimmaMAIKINGむらさきのパンときいろのなかみのホットサンド のらくがき「おはよ〜。お、いいにおい」 「お早くありませんよ、モクマさん。これ以上寝ていたら起こしに行くところでした。お休みとはいえ少しばかり気を抜きすぎではないですか?」 「ごめんごめん。新しいベッドの寝心地がいいのなんのでつい二度寝三度寝をね〜」 「まったく。もしあなたがお休みになっている間に私がどこぞの輩に襲われでもしたらどうするおつもりです?」 「その時はどんな爆睡してても起きるから大丈夫。ちゃんと悲鳴あげてね」 「下衆ですねェ…まあ、ここの防犯は完璧ですからそういった心配は必要ないのですが……」 「だよね。チェズレイ印のセーフハウスだもん。ここでは守り手さんもお役御免ってコトで」 「全く調子のいい……、と、焼けましたね」 1950 💤💤💤SPUR ME『シュガーコート・パラディーゾ』(文庫/130P前後/価格未定)9/19発行予定のモクチェズ小説新刊です。同道後すぐの時間軸の話。表紙まだいじるかもしれないですが、一旦登録だけします…(推敲など諸々がんばります… ゆめこDOODLEいまさら課題曲 アタモトさんちのタヌキツちゃんのオタクです nochimmaDOODLEワンドロの「リモート」で書こうとしてあんまりリモートしなくなってしまったらくがき モクチェズ バデオラ見た後だとチェの元気具合とかモさんの許容値とかこれくらいでもいいか…!?と思って書いた チェがすごくげんき 大きめのタブレットを横向きに机の上に置いて、アプリを起動してそわそわと待つ。その横には乾きものがメインのつまみとどぶろくの瓶がひとつ、おちょこにはなみなみと白い液体が注がれている。 時間は夜半、ひとりっきりのしんと静かなセーフハウスの二階の、大きな大きな窓から月明りがこうこうと覗く、ふたりでいつも晩酌をするダイニングに、無機質なコール音だけがしばらく空気を震わせて……、 『……お待たせしました』 ぱっと画面が切り替わって、そうして現れた顔と声に、モクマはぱっと表情を明るくした。 「チェズレイ!」 『モクマさん。お元気そうでなによりです』 「へへへ。元気元気。お前さんは何飲むの?」 『私はアイスワインを。一杯でやめておきますが』 6266 nochimmaDOODLEきずとよくぼう 初夜後のチェの傷痕とモの欲望のはなし 初夜後だけどぜんぜんやらしいかんじではないです「……あのさ」 「はい……?」 喉から出た声は掠れてみにくかった。 けほ、と咳払いをすると、となりのおとこはぎょっと目を開いて、あわてて起き上がると水差しに手を伸ばした。……甲斐甲斐しいことだ。 寝転がったまま、緩慢な動きで首を傾ける。あわい間接照明が、おとこの背をぼんやり照らしている。発達した筋肉で覆われて、山みたいに凹凸のあるそこに、細く伸びる引っ掻き傷。 「……ごめん、無理させたね」 「いいえ……、私も、背中を」 起き上がるのにも手を借りなくてはならぬ体たらく。水の中にいるかのよう、芯の芯まで、身体が重たい。 差し出されたグラスの中の水はぬるかったが、痛む喉にはちょうどよかった。 飲み干してやや体裁をととのえた声で指差し言うと、自覚がなかったらしい、首を回してみとめて、「ああ」と笑った。 6466