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    さかばる

    恐るな。性癖を晒せ。

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    さかばる

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    私だけがめちゃくちゃ楽しい葛i葉iラiイiドiウiパロで七五書きたい所だけ書いたため続くかない。学生帽のななみ見たく無いですか?めっちゃ見たいです。誰か描いてください。

    #七五
    seventy-five

    パロの話 厳しい修行に耐え、誉れ高き名を拝命し、帝都守護の任に着いた建人は今日も探偵見習いとしてそしてデビルサマナーとして依頼を熟していた。今日は夜な夜な暴走する車がいるという事で異界に行ってオンボロな車を仲魔と退治してきた所だった。
     仲魔をマントの下の学生服の上から着けているホルスターの管の中に収納して一息付くと真っ白な長い毛並みで青い目の猫が健人に声をかけてきた。
    「けんと。随分時間が掛かったねぇ。油断した?オマエならもっと早く片付くだろ?」
     帝都守護の任務に就く際、指南役兼お目付役として建人に付く事となった猫である。人語を理解し、建人に電車の乗り方から捜査の仕方、闘い方まで教えてくれるありがたい存在なはずなのだが、なんだか軽い。自己紹介の時も
    「僕の事はさとるって呼んで。ま、こんな何も無い田舎なんて抜け出して花の帝都を任務もそこそこ熟しながら満喫しようよ!」
     と適当だった。コレが指南役だなんて自分はなんて不運なんだと思っていたが、案外さとるは指導が上手かった。しかも大変目が良いらしく建人が見逃したものに気が付いたりと建人を助けてくれる。性格はお世辞にも良いとは言えないが。
     そんな白猫のさとるを見下ろしながら建人は言う。
    「ええ。すみません。それは私も思いました。どうせなら挟み撃ちにすれば良かった」
    「分かってんならいいよー。けんとが転んで泥だらけになったりしなかったし」
    「もうしません。あの時ひたすら笑われましたからね。次笑ったらひっぱたきますよ」
    「動物虐待だからなそれ」
     さとるは大きいとはいえ猫なのでさとるの歩調に合わせて建人は歩く。軽口を叩きながら帰るのは二人の常だった。
     
     ——汗もかいたし銭湯寄ってちゃいなよ。
     さとるに言われて建人は銭湯に来ていた。もちろんさとるは入れない。銭湯に行く時はさとるは外で適当に散歩でもして頃合いになったら銭湯の近くの塀で待っている。
     気ままにぶらぶらするのが楽しいのだそうだ。
     建人は体を洗ってから銭湯の大きな湯船に身を浸す。肩まで浸かるとゆっくりと疲労がお湯に溶けていく様だった。思っていたよりも疲れていたらしい。銭湯の広い浴槽は建人のお気に入りだった。周りよりも背が高い建人でも足が伸ばせるし何より気持ちがいい。
     銭湯の事を教えてくれたのもさとるだった。最初、建人は人と一緒に風呂に入るのを嫌がった。建人は周りと髪の色が違うからだ。みんな黒とか濃い茶色なのに自分は金色なのだ。小さい頃はそれで嫌がらせをされたりした。
     風呂に入るにしても学制帽を脱がないで入れるかなど真剣に聞いた。今思えば馬鹿な事だけれども。それに対してさとるは人間なら鼻で笑いながらとでもいう風な口調で答えた。
    「ここは帝都だよ?外国人だって少しは居る。いろんな人が居るから髪色なんて誰も気にしないよ。大体髪色なんかで嫌がらせするから襲名試験に落ちるんだろ。いい気味だよ」
     たしかにその通りだった。みんな建人の風貌など気にしないのだ。自分のいた環境がいかに閉鎖的だったのか思い知らされた。
     それが分かると建人はすっかり帝都が好きになった。多くの人がいてそれぞれ生活をして、関わり合って生きている。事件も多いけれど人の優しさも多い。建人は帝都守護の任務に着けて良かったと思っている。
     そういえばさとるも他と違った毛色をしている。他の指南役はみんな黒色の動物なのだ。
     さとるは大きくて真っ白な綺麗な猫だった。
     姿が綺麗過ぎて絵から抜け出してきたんじゃないかと思うほどだ。真っ白で毛が長くて尻尾もふさふさしている。鼻はピンクで目は青。歴代最強と言われた人物も青い目をしていたと聞く。さとるの様な青い目だったのだろうか。
     下宿先の探偵事務所で夜、さとるが窓のそばに座っているのを眺めるのが好きだった。月明かりに白い毛がキラキラと光っているのをこっそり見るのが建人の楽しみだった。物凄く疲れて一人で不安になった時さとるを撫でてその毛並みを堪能しながら他愛もない話をすると安心する。なんだかんだいっても建人はさとるに助けられている。
     そこまで考えてそろそろさとるが戻ってくる時間だと建人は気づく。あまり待たせても可哀想だ。建人は湯船から立ち上がった。
     
     急いで学生服に着替えて銭湯を出るとさとるは建人を待っていたが子供に囲まれてされるがままに触られていた。自分以外の人間に容易く触らせている事になんだか腹が立って子供をかき分けてさとるの側に行き、さとるの体を抱き上げる。抱き上げるとさとるが此方に青い目を向ける。青い目に建人だけが映っている。建人は何だか酷く安心した。
    「さとる、そろそろ帰りますよ。すみません。コレは私の猫なので失礼します」
     そう言って子供達が見つめる中さっさと歩き出す。程なくしてさとるが建人に文句を言う。
    「誰がオマエのだよ」
    「あの場を切り抜けるにはそう言うしかないでしょう。なに簡単に触らせているんですか」
    「子供なんだもん。ねこちゃん触らせてって言われたら大人しく触らせてあげるしかないじゃん」
    「乱暴にされたらどうするんですか」
    「そこは大丈夫。僕強いから」
    「強いなら依頼を手伝って下さい」
    「修行にならないから却下でーす」
    「……チッ。なら大人しくしてなさい」
     さとるを抱いたまま歩いて探偵事務所に帰ると、事務所の主である夏油は居なかった。代わりに書置きが置いてあり、所用で出かける事になった。夕飯の差入れがあるから温めて食べてくれと書かれていた。探偵の夏油傑はこちら側の協力者だ。腕が良く、様々な情報や依頼を持ってきてくれる。ただ時々賭け事をして小銭を稼いでいる様だった。特に麻雀は恐ろしく強く建人が何をやっても勝てない。
     書置きに従って夕飯を温めて、頂く。おにぎりと味噌汁だ。恐らく夏油に懸想している女性の差し入れだろう。少し申し訳なかったがありがたくいただいた。さとるにはおにぎりをひとつあげた。
     夏油への報告書を書いてしまうと今日はもうやる事が無かった。少し疲れていたし、さっさと寝てしまおう。与えられた一室に布団を敷いて寝巻きに着替えて寝る準備をする。さとるも同じ布団で寝ていた。眠る前はさとると今日の反省会をして寝るのが日課だった。
     話をしていると途中で寝てしまう事もあったのでそのまま、さとると寝るのが当たり前になってしまったのだ。今日も建人はさとると話しながらいつの間にか夢の世界に飛び立っていった。
     
     
     急に体の片側に重みを感じて建人は目を覚ます。またさとるが寝ている間に建人の上に乗ってきたのかと思い、右手でさとるを退かそうとさとるを探して手を彷徨わせる。すぐにふわふわとした感触があり、さとるの毛並みに触れたのだと思った。いつもと違ってふわふわの中にサラサラとした感触があったのだが建人は夢うつつで気がつかなかった。手を下に向かって動かすと猫とは違う手触りがあった。まるで、人間のような——
     そこで建人はハッとして目を覚ます。目を開けると目の前にはこの世のものとは思えない程の麗人が眠っていた。建人が触れていたのはその人の頬だ。
     
     ——こんなにうつくしいひとがいるのか。
     
     建人は頬に触れる手をそのままにその美しい人に見蕩れた。
     白銀の髪が月明かりに光ってキラキラとしてその髪が額にかかる顔は小さく、寝ている為目は瞑っているが髪と同じ色の長いまつ毛がびっしりと生え揃っている。まぶたに静脈が透けるほど色が白い。鼻筋はスッと通っていてその下の唇はきれいな桜色だった。
     剥き出しの肩はなだらかな線を描き、穏やかな呼吸と一緒に上下している。顔の横に添えた手は自分より大きいが指が細く長く、爪が桜貝のように美しく整っていた。
     美しい人は爪の先まで美しいのかと感慨に耽っていた所建人は突然気がついた。
     この人は何も着ていない裸なのでは。
     叫び出さなかったのは日頃の鍛錬の賜物と思いたい。だが大きな音を立てて飛び起きてしまった。
     その大きな音で隣で眠る麗人が目を覚ます。
     その瞳は青色だった。さとると同じ目の色。
     麗人はゆっくり辺りを見回すと自分の手を見つめ、ああ、と言葉を溢した。
    「ごめん。けんと、驚かせたね。最近術が緩んで戻っちゃうんだよね。満月が近いせいなのかなあ。すぐ戻るから安心して。おやすみ」
     麗人は大きく欠伸をしたかと思うとボフンと音がして麗人が居た場所には猫のさとるが眠っていた。ピンクの鼻をスピスピと動かし気持ちよさそうに寝ている。
     建人はそれどころじゃない。
     心の臓はギュウッと締め付けられているのに頭の方は血管が拡張してどくどくとこめかみが脈打っていてうるさい。息も上手くできず酸欠で頭がくらくらする。
     さとるの姿が猫だったので自分は猫だと思って接していた。だから気軽に撫で回したり寒い時は湯たんぽ代わりにして抱きしめて寝ていた。着替えも堂々とさとるの隣でしていた。それが正体があんなに美しい人だったなんて。
     健人は先程のさとるの姿を思い出す。柔らかそうな唇や触れた頬の手に吸い付く肌理の細かさ、新雪の様な真っ白な肌、真っ白な胸の頂にある小さな可愛らしい薄紅色の——
     そこまで考えてそれ以上はいけないと思い健人は慌てて布団に包まり横になった。
     鼓動は早く、脳味噌は沸騰しそうなほどに熱い。
     明日からのさとるの接し方と脳裡に焼きついたさとるの姿に悶々として建人は今夜は眠れそうになかった。
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    さかばる

    DONEこちらもリクエストを強奪したお話です。
    雪山で裸で抱き合うってこれで合ってます!?ついでに七五っぽくないですね?これ。いや、七五は少年の頃は線が細く繊細そうな(中身は違う)七海が大人になって溢れる大人の色気を醸し出す男になるのが趣だから・・・・・・。
    ホワイトブレス 五条が任務に向かったのは冬の、雪が降り積もる村だった。
     村で何人もの死体が出ているという報告。そして人間でないモノ、恐らくは呪霊の目撃情報が寄せられた。その呪霊の祓除に担任の夜蛾から五条は指名されたのだった。隣には一つ下の後輩、七海がいる。この任務、五条が指名されたというより、七海のサポート役ということで振られたのだろう。夜蛾にはなるべく七海の自由にさせるよう予め言い含められている。五条はその事に不満は無かった。七海は良い術式を持っているし戦闘センスもあるので鍛えたら強くなりそうだった。ここは先輩として見守ってやろうという気持ちである。ただ、
    「さっみぃ〜〜!」
     真冬の夜で今も雪が降り続くこの現状が問題だった。補助監督の運転する車を降りて高専の制服の上に防寒着にマフラーを身につけたが寒いものは寒い。放っておくとサングラスの奥のまつ毛が凍りそうな気がする。
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