たまには含光君も魔が差すもみゅもみゅもみゅ、たぷん。
魏無羨は意識を取り戻した。もみゅ、と掴んでは放し、今度はたぷんと肉厚を確かめるように掌で触られる感覚を感じる。
「藍湛?」
「!」
パッと藍忘機は尻から手を放した。
(あの誉れ高き含光君が俺の尻で遊んでいただと?なんてことだ!こんな面白い話はあるか?!)
魏無羨は体を起こし、服を一糸まとわぬその姿で藍忘機を見る。
魏無羨は一度丑の刻に眠るとなかなか起きない。
それを知っていた藍忘機は魔が差したのだ。
「今、俺の尻触ってた?」
藍忘機のアゴを人差し指でツツツとなぞる。
プイ、と藍忘機は左を向いた。
「ん~?雲深不知処では嘘偽りはご法度だろう?答えてくれよ藍湛」
触ってないとは言えない。かと言って正直に答えるのも恥ずかしい。
藍忘機は耳を赤くし、ぷるぷると手を震わせていた。
「尻をたぷたぷとしていたんじゃないか?いつも俺が気を失っている間に、そんな事をして遊んでたなんて」
「今まで一度もしたことはなかった!」
ハッ!と藍忘機は言って後悔する。今まで魏無羨の尻で遊んだことは無かったが、今しがたもんでいた事は認めると言っているようなものだ。
ニマァと魏無羨がいやらしく笑う。こんなに面白いネタを放置するのはもったいない。思う存分このネタで藍忘機をいじめてやるぞという魂胆が丸見えだ。
「そぉかそぉか。で、楽しかったか?俺の尻は。もっと揉んでいいんだぞ。なんたってお前専用の尻なんだから………ア!」
せっかく藍忘機が綺麗にした魏無羨の体は、怒った藍忘機により再び汗まみれになっていくのだった。
fin.