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    tobari_2p

    @tobari_2p 
    文章書きかけ格納庫。今のところズ!!斑こは/BMBモチェ中心

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    tobari_2p

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    わんどろ用に書いていたはずなんだけど、期限ぶっちぎりすぎてお題何で書きたかったのかすっかり忘れてしまった斑こは短文。たぶん『無自覚』か『なつやすみ』あたり…?
    夏場の馬場マンションはお互いに避難スポットとして大いに活用してそうだな~という話。三毛縞のこはくんへの感情がだいぶ甘いかつ激重なのでご注意ください。春宵後の相方かわいい期だから仕方ないネ!(春宵後軸を言い訳に使うな)

    #斑こは
    speckles

    うちに帰ると猫が床に落ちてます(タイトル)燦々と降り注ぐ日差しが肌を差す季節が到来し、冷房がフル稼動する日々がやってきた。
    三毛縞斑は単独での仕事を終えると星奏館には帰らず、都内某所に所有しているマンションに足を向けた。
    ESアイドルが居住する寮、星奏館は諸々の設備投資がしっかり成された快適な空間ではあるが、斑の割り振られた部屋は四人部屋で夏場は人口密度故か体感温度がぐっと上がる。
    それでも同室に劇団員とアイドルを兼任する『fine』の道化師日々樹渉やスタプロの風雲児『Trick star』のセンター明星スバルなど、超多忙な面子が揃っているため、部屋に全員が揃うことは滅多にない。
    だが、そろそろ時期的に学生は夏休みに突入する。そうなれば現役高校生のスバルや同室最年少である『Switch』の春川宙などは、泊まりがけの仕事でも入らなければ夜は確実に常時在室になるはずだ。
    であるならば図体のでかい自分はなるべく寮には帰らないほうがいいだろう。
    そのほうが風通しも少しは良くなるし──なによりお互いのプライバシーが適度に保てる。
    正直なところ、斑にとって寮の生活は若干窮屈であった。
    同室のメンバーに特に不平不満があるわけではない。
    むしろ稀に揃うとゲームやら何かしらで遊んだり、お喋りに花が咲いたりと仲はすこぶる良好である。
    しかしあまりにもパーソナルスペースが近すぎて落ち着かないこともまた事実だった。
    親しき仲にも礼儀あり。生活していく上で誰しも秘しておきたいことはある。──斑のようにアイドルとはまた別の顔を持っているのなら尚のこと。
    というわけで、斑は今日も暑さと密集を避けるため、隠れ家であるマンションのほうに帰ってきた。
    エントランスを潜り、エレベーターに乗って最上階の角部屋の前に来ると、鍵を開ける前に念のためドアノブを引いた。
    ──と、ガチャリ、音を立ててドアが開く。
    またか、と斑は内心で苦い顔をした。
    この部屋の鍵を持っているのは自分以外にはもう一人しかいない。
    なるべく音を立てないように玄関で靴を脱ぎ揃え、廊下を忍び足で歩いてリビングの扉をそっと開ける。
    恐る恐る中を伺うが、パッと見先客の姿は見当たらなかった。冷房は付いているし、寝室のほうにいるのだろうか? と首を傾げたそのとき──
    「……お帰り~、斑はん……」
    ソファの陰から間延びした声が聞こえてきて、思わずぎょっとしてしまう。
    リビングに足を踏み入れ、ソファの正面に回り込めば、ソファ下の床に見慣れた桜色の髪が散らばっている。
    「こはくさん……君はまた、なんてとこに寝転がって……」
    四つ年下のユニットメンバー桜河こはくは斑と同じく星奏館住まいだが、たまにこの部屋にふらっと遊びに来る。
    それはまあ別にいいのだが、最近のこはくは訪れるたびこうしてどこかしらの床に伸びていることが多い。
    眠いならちゃんとベッドに行くか、最悪ソファで寝なさい! と何度注意をしても、せやけど床のが涼しいんやもん……と言って聞かないし、直す素振りも見せないのだ。
    困ったなあ、と眉を下げながらも、涼を求めて床に伸びる姿は気儘な猫のようで愛らしくも微笑ましくて斑はあまり強く言えなかった。
    「いつまでもそないなとこに突っ立っとらんと座ったら?」
    廊下に続く扉を早く閉めろ、暑い、と暗に言われていると察し、ひとまず扉を閉めてリビングに滑り込む。
    けれども、さすがにこはくが足元に寝そべっているソファに座る気にはなれなかった。うっかり踏んづけてしまいそうだ。
    とりあえず荷物をソファの上に置き、キッチンでお茶でも入れようか。
    そう決めて、一旦ソファの傍から離れようとした瞬間、ズボンの裾をがっちり掴まれ思わぬ足止めに合う。
    「……こはくさん?」
    離してくれないか、と暗に訴えるが、何が気に食わないのか掴んでくる力は強まるばかり。無理矢理振り払うわけにもいかず、結局根負けした斑はこはくの手が引く力に任せてずるずるとその場に座り込んだ。
    「何がしたいんだ、君は……」
    斑がすぐ隣に座り込み呆れた眼差しを向けるのを見てこはくは満足気に笑むと、
    「ええから黙って座っとき」
    短くぴしゃりと返され、仕方なくソファの足元部分に背を預ける。
    と、ひんやりとした空気が前方から吹き抜けていき、外気で火照った頬を優しく撫でた。冷えたフローリングの感触と共に熱せられていた体が徐々に常温へと戻っていく。
    「あぁ、涼しいなあ……」
    思わず心のままに言葉を洩らすと、
    「せやろ? ここが一等涼しいんや」
    隣に寝転んでいたこはくが会心の笑みを浮かべて斑を見た。
    そのまま涼しさを堪能するかのように目を閉じたこはくは、やがてすやすやと無防備な寝息を立て始める。
    「やっぱり猫みたいだなあ……」
    苦笑しつつもその柔らかな桜の髪に惹かれ、起こさないよう細心の注意を払い優しく丸い頭を撫でた。
    『──サクラくんですか? そうっすねえ、いつもお行儀良くてちゃんとしたお家で育った子って感じですねぇ』
    自分の部屋なんだから、もうちょいリラックスしてくれてもいいんじゃないかって思いますよ。
    こはくの頭を撫でながら、斑はこないだたまたま星奏館の廊下でばったり会ったこはくと同室の漣ジュンとした会話を思い出す。
    てっきり寮の部屋でも床に転がって同室者を困らせているのでは、と懸念し、ジュンに話を聞いたところ寮ではそのような素振りは一切していないという。
    むしろ部屋では常にお行儀良く過ごしていると聞いて、斑は些か拍子抜けしてしまった。
    つまるところそれは──ここでならば存分に気を抜いた姿を晒してもいい、とこはくが考えている、ということではないだろうか。
    無意識なのかはたまた意識的かは当人のみぞ知るだが、こはくがこうして無防備な一面を見せるたび密かな優越感で満たされるのを最近の斑はさすがに自覚していた。
    ──もうしばらくして目覚めないようなら、寝室に運ばなければ。
    あどけない寝顔を堪能しつつこの後の段取りをするあたり、相当重症である。
    そんな自身に呆れながらも、傍らで寝息を立てる相方の存在に緩む口元を抑えられないのだった。




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    tobari_2p

    DONEそうたさんの斑こはアステカ文明生贄ぱろ漫画の三次創作文。
    遅ればせながら、お誕生日おめでとうございました!漫画を読んだとき一人燃え上がって、衝動のまま勝手に書いた文に快く公開許可くださったそうたさん及び原案のお二方に感謝🙏

    ・こはく視点
    ・タイトルの通り、恋愛感情の色が強い二人
    ・一部台詞や展開は漫画を抜粋(許可戴いてます)

    以上が許せる方のみお読みください!
    七日間恋話一生に一度、最初で最後の恋をした。

    こはくが新たな贄として神を祀る神殿に引き立てられたのは、儀式の数週間前のことだった。
    この国の神は民を庇護する代わりに、常に新鮮な若い血を求める強力な荒神である。
    よって、生贄は順繰りに領地の村々から選定される。
    そうして此度はこはくの村の番が回ってきた、というわけだ。
    両親や姉たちはこはくの選定を密かに嘆いたが、こはくは自身が選ばれたことが誇らしかった。
    贄の選定を受けた一族は、その後の暮らしを一生国から保証される。
    自分の命で家族全員の身代が贖えるなら、この身を捧げても惜しくはない。
    そう割り切って、こはくは迎えの神官に連れられ故郷の村を後にした。
    輿に乗せられ村から村を経由し、程なくして国の中心である王都へと辿り着くと、往来には贄としてのこはくを一目見ようと大勢の人間が集まっていた。これから神殿入りするこはくを盛大に讃え、歓声を上げる者もいる。
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    tobari_2p

    DONE斑こはゆるワンドロワンライお題『自己犠牲』『拗ねる』
    珍しくお題混合。窮地の際に庇われて盛大に拗ねるこはくんと、自分が犠牲になることを厭わない三毛縞の話。捏造のテレビ番組の話があります。結成してすぐならともかく春宵以降は、無自覚にお互いの存在が大切になっていたらいいなあ…という願望。タイトルは相変わらずフィーリングだけど、結局お互い様なんだよなあ君たち…という意味を込めて。
    相互作用エゴイスティック『──こはくさん。後は、頼んだ』
    トン、と軽く背中を押されたと思ったら、ひどく優しい男の声が耳に届き。
    ──その瞬間、すべてがスローモーションになった。
    次いで聞こえてきた破裂音にこはくがゆっくりと振り向くと、自分の背中を押した男の胸元に真っ赤な染みが広がっていく。
    『……斑はんっ……!』
    どこか穏やかかつ満足気な表情で後ろに倒れていく男の名前を、自分でも驚くほど悲痛な声で叫ぶ。
    必死に伸ばした手は、虚しく空を切るだけだった。


    ****


    慌ただしい新年度始めも過ぎ行き、徐々に初夏へと移り変わろうとしている晩春の夜。
    都内某所に建つマンションの一室にて、桜河こはくはリビングでソファに凭れかかりながら、仏頂面で目前のテレビを眺めていた。
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    tobari_2p

    DONE斑こはゆるワンドロワンライお題『真ん中バースデー』バースデー当日ぶっちぎり大遅刻だけど、ワンドロお題にあったので…許されたい…。真ん中バースデーって概念を知らないこはくがたまたまらぴに教えられてなんかそわそわしちゃう話。斑こはどっちも若干キャラ崩壊してるからご注意ください。ちなみに桜の日ネタも絡めてあります。斑こはの真ん中バースデーが桜の日って出来すぎてると思うんだよね…デキてる…?そう……。
    今日が特別な日だと知ったのは、まったくの偶然だった。
    『ねえねえ、こはくっち、知ってた?』
    今日って三毛縞先輩とこはくっちの真ん中バースデーなんだよォ!
    たまたま空き時間にシナモンでばったり顔を合わせた藍良から、無邪気にそんなことを言われこはくは首を傾げた。
    こはくにはそもそも『真ん中バースデー』なる単語すら初耳である。
    『バースデー』という単語が含まれることから誕生日に関係する何か、という推察はさすがに出来たのだが──
    『わしの誕生日はとっくに過ぎたし、斑はんの誕生日はもうちょい先やけど……?』
    『うん、だからねェ、二人の誕生日のちょうど中間の日が真ん中バースデーなんだよォ!』
    ファンの子がSNSで取り上げているのを見たのだ、と藍良は実際にスマホの画面を見せて力説する。
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