良い子 でしょ? 熱い、暑い、あつい。
火照った肌を汗が伝い、身体の内側からは熱杭に苛まれている。
隙あらば下りてしまいそうな瞼を必死に押し上げて、自分の上にのしかかり必死で腰を振る男をこっそり盗み見る。
真っ赤に染まった頬、唇の隙間から吐き出される熱い吐息、時折聞こえる噛み殺しきれなかった喘ぎ声。
ああ、可愛い。
ファンの前で歌って踊っている時のキラキラしたモモも勿論可愛いけれど、僕しか見る事のできない『ダーリンの可愛いハニー』じゃない、僕だけのモモはやっぱり最高だ。
「モモ、待て」
あまりにも可愛いから、こんな意地悪も言いたくなってしまう。
見開かれた大きな瞳に映る少し歪んだ僕は、何だか得意げな表情をしていた。
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