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    ミクシゲ

    @Mikushi_gee

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    ミクシゲ

    DONEエイプリルフール893パロのニノカゲ(未満)です!とある事件から、普通の高校生カゲが893の組長宮と同居することになる話ですが、それの馴れ初め的な話です。続きは出来たら書きます。
    敵モブが出るのと、その敵モブが犯罪を仄めかすようなことを言っているので、そちらだけご注意ください。
    組長の恩返し その日は生憎の雨だった。
     しかし、ありがたいことに店は盛況で、スマホには、学校帰りに買い物をしてきてくれ、という連絡が入っていた。母からのメール通りに、影浦は学校帰りにスーパーに寄って、ディナータイムに間に合うようにと、普段はあまり通らない近道をする。室外機と、業務用のゴミ箱がひしめき合う、そんな道に──

    「……あ?」

    ──その、美しい男は、死んだように眠っていた。

    ◇◆◇

    「ただいま」
    「おかえり雅人、おつかいありがとね。レシートはいつも通りテーブルの上にお願い」
    「おー」
    「雅人、ちゃんと学校行ってっかー?」
    「行ってるっつーの、あんたらも飲みすぎんなよ」

     家の一階部分の店に顔を出し、母にエコバッグを渡せば、母はニッコリと笑ってそう言った。マスクを外して母に返事をしながら、もう既に出来上がっている常連客に会釈をして、影浦は再度マスクをする。それから、店の引き戸に手をかけて、半分身体を出したところで、ふと母を振り返った。
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    ミクシゲ

    MAIKING人外宮×町の人間浦の出会いとくっつくまでのお話です。
    楽しくてたくさん伏線張ったらわかりづらくなっちゃってます、すみません。
    後日修正した後に、後日談と申し訳程度のすけべを加筆して支部に投稿予定です。
    SEや家族についての捏造や、未遂にすらなっていない程度の自死表現があります。苦手な方はブラウザバックをお願いいたします。
    優しく溶かして飲み干してはあ、と息を吐けば、それはあっという間に真っ白な雪の中に紛れていった。
    山を登れば登るほど、しんしんと降っていた雪は表情を変えて、びゅうびゅうと頬に刺さる。呼吸をすると気管さえ凍る気がして、少年はつい着物で口元を覆った。

    少年は生来、変わった力を持っていた。人間から向けられる感情を、肌で感じることが出来たのである。
    一見便利なそれだが、本人が被る負担は大きく、また人間離れした特性のせいで村の人々からは嫌煙されていた。
    少年の実家は町の食事処である。しかしその食事処が気味の悪い少年を抱えていると知れれば、きっと経営が傾いてしまう。
    また少年には兄がいた。その兄は勤勉で、食事処を継ぐために日々勉学に励んでいた。誰にでも優しく朗らかな兄は、無論少年にも優しく、友人も多かった。しかしそんな兄の弟が"これ"では、きっと兄の交友関係に支障が出る。
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    ミクシゲ

    SPUR ME時間が空いてしまいましたがニノカゲバーテンパロ第三話です!
    ようやくほんの少しだけ話が動いた気がします…だがまだまだ先は長い…。
    カクテルのレシピはウェブを参照したため、使用しているグラスや作り方などは実際と異なる場合がございます。素人がネットなどの知識で書いているため、ご了承ください。
    また協会云々に関しても捏造に捏造を重ねております。ご承知おきください。
    愛に恋を混ぜ込んで③「はよーっす。」

    辻から話を聞いた翌日。
    今日も今日とて開店準備に勤しもうと、二宮が早く出勤すると、指定した出勤時間の遥かに早い時間に影浦が顔を見せた。

    「おはよう……早いな。」
    「あー……まあ、ちょっと。」
    「?」

    影浦は言葉を濁して、さっさと更衣室に引っ込んでしまう。そしてものの数分で着替えてくると、スマホを片手にホールに出てきた。
    むやみに写真を撮ったりするわけでなければ、勤務時間外にスマホの使用を制止する理由もない。カウンターに腰掛け何やらスマホを操作している影浦を横目に、二宮は一日の仕込みを始めた。

    「仕事してっとこ悪ぃ、ちょっと聞きてぇんだけど、」
    「なんだ。」
    「『ジガー』ってどれのことだ?」

    黙々と仕事を進めていた二宮だったが、控えめに声がかかりそちらを向く。すると、影浦から使い慣れた器具の名前が飛び出すので、二宮は近くにあったそれを手に取り、影浦に見せる。
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    ミクシゲ

    SPUR MEニノカゲバーテンパロの第2話です。
    ニノカゲと銘打っていいのかわからないほど恋愛要素がないですすみません。
    今回はカゲのことを知りたい二宮と、カゲについて話す辻ちゃんのお話がメインになります。
    今更ですが年齢操作と、中学時代捏造が加わります。またモブのお客さんも少々出てきます。
    結構長くなりそうな予感がしてますが、必ずハピエンニノカゲになりますSEがそう言ってます。
    愛に恋を混ぜ込んで②「おはようございま~す。」
    「おはようございます。」
    「おはようございます、二宮さん。」

    更衣室で影浦が蹲っている頃、二宮はと言えばホールの仕事を説明するための準備を進めていた。その片手間に掃除をしていれば、店の扉が開いて見慣れた面々が入ってくる。

    「おはよう、犬飼、辻、氷見。」

    犬飼、辻、氷見は全員この店のスタッフである。東の元から独立した後に応募があった者たちで、個々のポテンシャルも仕事ぶりもよかったため、正式に働いてもらうことにした。
    犬飼はコミュニケーションに長けているし、辻は女性客の接客こそ苦手だが完璧にドリンクを提供してみせる。そして二宮を含めた三人をサポートするかのように臨機応変に立ち回ってくれるのが氷見だ。以前は女性スタッフがもう一人いたのだが─今は主にこの四人で店を運営していた。
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