Recent Search
    Create an account to bookmark works.
    Sign Up, Sign In

    hagi_pf

    @hagi_pf

    ☆quiet follow Send AirSkeb request Yell with Emoji 💖 👍 🌂 🐳
    POIPOI 79

    hagi_pf

    ☆quiet follow

    ノイにマウントとる暁さんが無限にほしいらくがき(うっっっすら暁理)

    理人とバディを結成したノイは、管理官であるナハトにも挨拶をするため、理人と共に管理官室を訪れていた。
    「本日付で配属となりました、真白ノイです。よろしくお願いします」
    「ああ、よろしく頼む」
    ちらりとノイを視界に入れたナハトは、表情を動かすこともなくそう答える。
    とても会話が弾みそうな空気はではない。
    どうしたものかとノイが考えていると、ナハトは静かに席を立ち、二人の元に歩み寄ってきた。
    そのまま握手を交わすでもなく、頭からつま先までノイを眺めるナハトに、ノイは少し眉をひそめる。
    いくら上官でも、少々無遠慮ではないだろうか。
    「……あの、何でしょうか」
    「いや、理人の新しいバディはどんな隊員だろうと思ってね」
    ふむ、と小さな声を発したナハトは、ノイの隣で二人を見守っていた理人の肩をぐい、と抱き寄せる。
    次の瞬間、先程まで無表情だったはずのその顔には、挑発的な笑みが浮かんでいた。
    「理人は私が直々に教え込んだ隊員だ。戦い方も、それ以外も」
    「あ、暁さん!ノイに何を……!」
    慌てたような反応で理人がナハトを見上げる。
    だがナハトの指が、制服に隠れた筋肉をなぞるように理人の肩を撫でると、理人はぴくりと身体を震わせて黙り込んでしまった。
    そこには二人だけの、暗黙のルールがある。
    それがノイには少し面白くなかった。
    「君に、理人のバディが務まるかな?」
    ピリ、と緊迫した空気が流れる中で、ノイはナハトから目線を外せない。
    今目をそらしてしまったら、ナハトに負けてしまうような気がしたのだ。
    これからは理人のバディは自分だ。例え最強と言われた相手であっても、負けるわけにはいかなかった。
    微動だにしない二人の間で、理人だけがハラハラと二人の動向を伺っている。
    先に視線を和らげたのは、ナハトの方だった。
    「冗談だよ。君も素質のある隊員だと聞いている。活躍に期待する」
    「……はあ」
    理人を解放したナハトは、そのまま自席へと戻っていく。
    「話は終わりだ。理人、このまま残ってくれ。次の任務について話がある」
    「わかりました。ノイ、先にミーティングルームに戻っていてくれ」
    「了解、です」
    部屋を後にしたノイは立ち止まり、閉ざされた管理官室を見る。
    一度外に出てしまえば、中のやり取りは少しも聞き取れなかった。
    「……冗談って、それこそ冗談でしょ」
    ノイはドアの向こうを目掛けてぼそりと呟く。
    あの目のどこに、冗談があったというのだろう。
    ノイに見えたのは、理人に対する底なし沼のような執着だけだ。
    理人には巧妙に隠しているようだが、ノイに敢えて気づかせたのは、おそらく牽制だろう。
    どうやらノイは、とんでもない相手とバディを組んでしまったらしい。
    「まあ、負けるつもりはないけど」
    これから先、隣に立つ権利があるのはナハトではなく自分なのだから。
    ノイは気を取り直し、ミーティングルームへと戻っていった。
    Tap to full screen .Repost is prohibited
    ❤👏❤🙏💕💕💕🙏🙏👏💴💴🙏🙏💘💘💘👏👏👏👏👏💴❤👍💴💘💞💕💕❤🙏🙏👍👍
    Let's send reactions!
    Replies from the creator

    recommended works