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    Sei_Kurage

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    【???】第2回・鬱な時に鬱な話を書こうキャンペーン

    ##創作DKSS

    《Data》「……あれ、こんな所に人が?」

     ふと目を開けると、真っ白で何も無い部屋に、自分と背の高い青年の二人きりになっていた。朝露に濡れる薔薇のように赤い瞳と、襟足が腰まで長く伸びた月のような白髪が印象的な青年は、わたくしを見るとそれは楽しそうに笑っていました。

    「ふふ、人が来るのは久しぶりなのでとても嬉しいです。あんなにたくさん人がいたのに、ここに居るのはもう僕だけなんですよ」

     わたくしが警戒したところで、遠慮なしに彼は距離を詰めてきました。ニコニコと微笑む美しい顔は、どこか生とかけ離れた存在に感じました。そんな彼に寂しくないのか、と問いました。

    「そりゃあ寂しいですよ。生まれた時から一緒にいた双子の兄さんや恋人も、いつの間にかいなくなっていたんですからね」

     大人びた顔立ちからはあまり想像がつかない、子供のように拗ねた表情を見せる。

    「けどね、僕は元々一人だったんですよ。そうやって生きていくつもりだったんです」

     彼は視線を自らのつま先へ落とすと、ゆっくりとわたくしの周りを歩きながら、物語を読み聞かせるように静かに語った。

    「家族の温かさも、好きな人と結ばれ愛し合うことも、求められることも、求めることも、もちろん……死ぬことも、全部、全部教えられた上で──」

     わたくしの目の前で足をピタと止める。ゆっくりと上げた顔は今にも泣きそうで、わたくしは心臓をぎゅうと締め付けられました。次の言葉を言い淀んでいる彼に、視線で促します。意を決して震わせた喉へ空気が引っかかり、彼の心の悲鳴が、次の瞬間にわたくしの耳からも伝わることになりました。

    「……急に一人にされちゃいました。みんな、僕のことが嫌いになっちゃったんですかね」

     そんなことない。そう声を大にして、抱きしめてあげたかった。けれど拳を握りこんだまま、指先の一本も動かない。そんな資格はないと、手のひらに食い込んだわたくし自身の爪が咎めているように感じました。

    「えへへ、すみません。こんなことを」

     大丈夫だと否定する意味を込めて、わたくしは首を横に振りました。しかし、彼はどこか諦めたようにわたくしの目を見つめて微笑みました。

    「……ところで。あなたとは、どこかでお会いしたことがありましたか?」

     そう、彼が問いかけてきた瞬間。足元に虚空が広がり、備える暇もなく、引き込まれてしまう。

    「あぁ、もう時間ですか。……また、違う形で会えたらいいですね。僕の鏡」

     目を閉じる前に見えた彼の姿は、少し幼く見えた。ラムネ瓶の底のような瞳は、そう──。

    「おやすみなさい」


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    moonlight_32111

    DONE診断■レオマレ
    ベッター再録 支部にも上げてるかも。
    エロくないーし、とっても残念感漂ってる。
    今日のレオマレ
    アイスを食べる。アイスキャンディーを舐める濡れた口元にむらっとする。腰に腕を回したら焦った様子で「ちょっと待って」と言われた。早く食べ終わって。
    #今日の二人はなにしてる #shindanmaker
    レオナが植物園でいつものように芝生の上で寝ていると、薄っすらと香る花の匂いとともに番の気配がした。
    相手には結婚については卒業してからだと言われているが、レオナの中ではもう一生を共にする番だ。
    「・・・寝ているのか?」
    寝ているレオナの隣に座ると、本当に寝ているのかと確認するように顔を覗き込んできた。
    まだ寝ていたいが、日中は二人の関係を周りに知られたくないという希望により、今まで通りに
    顔を合わせたら啀み合い、喧嘩をすることがほとんどだ。
    珍しく昼間から自分の近くに寄ってきたマレウスに興味を惹かれ、レオナは閉じていた眼を開け体を起こした。
    「・・・なんだよ、トカゲ野郎。」
    「特に用はないが見かけたのでな。」
    体を起こし、自分の方を向いたレオナにマレウスは満足そうにしている。
    その手にはサムのところで来る前に購入してきていたのかアイスキャンディが。
    「別にここで食べなくてもいいんじゃねぇか?」
    はぁとため息を付きながら、相手を見つめるが向こうは気づいておらず、
    嬉しそうに買ってきたアイスキャンディの袋を開けていた。
    「これは二人で食べれるらしい。」
    袋から取り出したアイスキャンディには 1290