翌日、毎年そうであるように不思議生物は影も形もなくなっていた。一体どこから来てどこへ帰るのか。でも今となってはそんな事はどうでもいいのだ。きっと来年もまた会えるから。御剣も糸鋸もそう考えている。「それよりドールハウスの部屋が森…いやジャングルになってるッス」糸鋸がげんなりと零す。
「あいつらがココで生成した栗を散々食ったけど大丈夫ッスかね我々」「それこそ今更だろう。それよりこの部屋だけ外れるぞ」「へ?!」こうしてドールハウスの一室は、御剣のリビングの新たなインテリアなった。「連中、いつの間にそんなリフォームをッ!」「枯らさぬよう世話しないとな、糸鋸刑事」