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    bell39399

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    欲望の迷い子エレインちゃんと人の話を聞かないごきげんバンさんぽえむ

    #バンエレ

     盗賊バンは今日もお酒を飲んでウハウハです。まいにちが酒宴で酒さえあれば割とハッピーでした。

    「ほんとうにそうかしら?」

     突然目の前に現れたのは、布面積微少レオタードを着たたぶん女の子でした。たぶんというのは、余りにも胸がペタンなので性別の断定できなかったからです。コウモリ的な羽も生えてます。変わった格好だな、とバンは思いました。酔っぱらいなので突然現れた事に関するツッコミは無しでした。
    「本当にって?」
    「本当に満たされてる? 私なら貴方に今よりもっと極上の夢見せてあげられる」
    「おおう♫」
     もっといい酒が飲めるのか、とバンは喜びました。誰もそんな事はいっていないのですが。一方で、そんなうまい話があるのか、とも思いました。
    「もちろん対価は頂くわ」
     まるで心を読んだかのようなタイミングで女の子は言います。
    「あなたの精気が欲しいの……」
    「あン?性器?」
    「……精気」
    「精液ィ?」
    「せ い き よ !」
    「なんだァ、ガキのくせに欲求不満か?てかお前、女なの?男なの?」
    「しっつれいね〜!女に決まってるじゃない!ていうか話聞いてよぉ!」
    「まぁまぁ、こっちに来て一緒に飲もうぜ〜♫」
     バンは基本的に一人飲みでしたが、特に好んで一人だった訳でもないので飲み仲間がやってきてごきげんです。女の子はそんな事はひとことも言っていないのですが、なにせ酔っぱらいなので。
     そして女の子の小さな身体をヒョイと抱き上げ膝に乗せました。女の子は温かいしいい匂いだし、重さもなんともいい具合で、バンはますますごきげんになりました。
     ところが女の子はわあっと泣き出したではありませんか!
    「私……まだお仕事してないのにぃ!自分からじゃなく男に乗せられちゃったらサキュバス廃業よ〜!」
    「よくわかんねぇけど、泣くなって♪廃業したなら俺んとこにいればいいじゃん♫」
    「うう。ぐすっ……いいの?」
    「おう♪一緒に飲もうぜお嬢ちゃん♫」
    「お嬢ちゃんじゃないわ。エレインよ」

    そんなこんなでエレインちゃんはバン専門サキュバスに転職し、バンはエレインちゃん専用精気提供者になったのでした。めでたしめでたし。

    「性器と精液もだけどな〜♪」
    「やだもう❤バンったら❤❤」
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    bell39399

    MAIKINGバンエレ水浴び一人アンソロその1(2以降があるかは謎)

    途中まで書いたやつポイ。
    一人称に直すかも。なんとなく
    それを見た時、バンは幻を見たのかと思った。もしくはまだ寝ぼけているのか。
     

     夜中、水音を聞いた気がしてふと目が覚めた。もとより熟睡することのないたちだったが、この森に来てからは妙によく眠れる。にもかかわらず、だ。それに何故か少し冷える。
     その原因に気づき、思わず自嘲した。なんの事はない、隣で寝ていたこの森の聖女がいなかっただけの事だ。
     この森も、この森である秘宝を守っているという少女も奇妙な事だらけだった。安らぎやぬくもりとは無縁の生活を送ってきたバンだったが、ここに来てからは気持ちが凪いでいる。不思議なことだが本能で警戒する必要がないと感じていた。
     エレインと名乗る妖精少女(本人曰く千年は生きているらしいが)とのやり取りも実に愉快だった。彼女はバンの他愛のない話を夢中で聞いて、四季のようにくるくると表情を変えながらバンの言葉の一つ一つにいちいち反応する。時には金色の睫毛を伏せ、時には頬を膨らませ、そして何よりよく笑った。バンは彼女の笑顔で初めて「花が綻ぶような」という形容の意味を知った。
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