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    bell39399

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    ほんわか時空ブリタニアなのでみんな豚の帽子亭で働いている設定です。深いことは考えちゃだめです。話進まねーなっていうのもだめです。

    #エレイン誕2022
    elaineBirthday2022
    #バンエレ

     その夜、バンは寝ながら考えていた。
     
     ―― 俺、バカじゃね? 何だよ、作戦会議て。つい勢いで言っちまったけど、一体キングと何するってんだ。だいいち豚の帽子亭ではエレインも一緒なんだぜ、どうやって内緒話するってんだ……。

     だが、そんな心配は杞憂だった。
    「え? 休むって具合でも悪ぃのか?」
     豚の帽子亭コック監視員であるエレインが休むと言い出した。バンにとっては一大事である。そもそもエレインが蘇って以来、二人は常に一緒なのだから。
     いや、この間姫さんらとの買い物に送り出したけど。
    「ううん、違うの。とても元気よ。ええと、何ていうのかな、秘密?」
    「秘密?」
    「という事ではなくて内緒! じゃなくって、ううん、内緒だけど悪い内緒じゃないの! 本当よ、バン!」
     エレインは顔を真っ赤にしてぶんぶん腕を振り回し、悪くないという所を激しく主張している。
    「ちょっと一人でしたい事があって、私の誕生日まで」
    「エレインの?」
    「あわわわ。誕生日、は、か、関係なくって〜」
     エレインは種族問わず他者の心が読める。その反面、嘘をつくとかごまかすという事は絶望的に下手くそだ。バンはメリオダスの料理を口に突っ込まれたような顔をして、とにかくエレインは自分に内緒で誕生日に何かやる気なのだろう、と考えた。
     いやまてよ、まさか俺とキングの計画(未定)に気付いて遠慮している……?
    「わかった♫」
     バンはエレインを抱き寄せ、キスをする。
    「俺はお前を信じるし疑わねぇ。だけど約束しろ、何かあったら俺を呼べ、危ねぇ真似はすんな♫」
    「約束するわ。バン、ありがとう」
     エレインもバンにしがみつくようにして口づけを受けて「でも、私がいないからってサボっちゃダメよ?」と片目を瞑った。
    「ちえっ♫」
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    bell39399

    MAIKINGバンエレ水浴び一人アンソロその1(2以降があるかは謎)

    途中まで書いたやつポイ。
    一人称に直すかも。なんとなく
    それを見た時、バンは幻を見たのかと思った。もしくはまだ寝ぼけているのか。
     

     夜中、水音を聞いた気がしてふと目が覚めた。もとより熟睡することのないたちだったが、この森に来てからは妙によく眠れる。にもかかわらず、だ。それに何故か少し冷える。
     その原因に気づき、思わず自嘲した。なんの事はない、隣で寝ていたこの森の聖女がいなかっただけの事だ。
     この森も、この森である秘宝を守っているという少女も奇妙な事だらけだった。安らぎやぬくもりとは無縁の生活を送ってきたバンだったが、ここに来てからは気持ちが凪いでいる。不思議なことだが本能で警戒する必要がないと感じていた。
     エレインと名乗る妖精少女(本人曰く千年は生きているらしいが)とのやり取りも実に愉快だった。彼女はバンの他愛のない話を夢中で聞いて、四季のようにくるくると表情を変えながらバンの言葉の一つ一つにいちいち反応する。時には金色の睫毛を伏せ、時には頬を膨らませ、そして何よりよく笑った。バンは彼女の笑顔で初めて「花が綻ぶような」という形容の意味を知った。
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