SS小説(?)5つヴァンパイアと狐ちゃん
ある村の廃屋に、ヴァンパイアのアーサーと化け狐の菊が住んでいた。
「菊、今帰ったぞ」
「あっあーさーさんっおかえりなさぁい」
あぁ、今日も菊は可愛い。俺よりずっと昔からいるって言っているが、見た目は俺より遥かに小さい……っていうか幼い姿だ。
「きょーはどこにいっていったのですか?」
「んーとなあ、市場に行って来たんだ」
「いちば?ですか、あーさーさん」
「うん」
幼い菊は話し方も幼い。けど、そこがいい!
俺たちはやっと、こうして付き合って、一緒に住んでいるのだ。怖がりで、純粋な可愛い菊を守るために!
「わたしも、いってみたいです。いちばってゆーところに」
「うん、いつか一緒に行こう」
「はい!」
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