1チュー目 💋「レッスン室で...」さてさて!!
早速取り掛かっていくよ〜☆
事前情報では2人とも未自覚らしいんだよね。
つまり自覚するきっかけをボクが作ってあげるってこと。んん〜、アイドル育成ゲームだしぃ、シチュエーションは練習中のレッスン室で司くんをつまずかせる感じでいこうかなぁ。
『〜〜〜♪』
レッスンルームではターゲットの2人ともう1人、黒髪に赤い瞳の少年。おやおやおやこの子もかなりのイケメンじゃないか。アンニュイな感じがなんだかセクシー♪
んその少年がちらっとボクを見た気が...まあ見えてるわけないし、自意識過剰か。
ちょうどレオくんが司くんの踊りを見て指導してるところだね。黒髪の彼はそれを見守ってる感じ。
全員顔がいいし、声もいい。イケボ。とても羨ましい声帯である。
少しずつ司くんの靴紐を緩ませる。
さっきと同じところを踊ってるから次のターンで靴紐が解けて踏んづけるはず…
one two three four five six seven eight⤴︎
クルッとターン、\\ハイドーゾ//
ボクの想定通り司くんが靴紐を踏んでつんのめる。
その先にはレオくんがちょうどいいポジションにいて2人の唇が重なる。
おっしゃあああああきちゃああああああ!!!!
てれてれってて〜⤴︎ という音と共に《Congratulations MISSION COMPLETE!!900秒後に神殿へ強制帰還します》という表示が眼前に出てくる。
神様、最近ソシャゲにハマってるみたいで、任務達成したらこういう表示が出るような仕様になったんだよね。正直言って邪魔でしかないんだけど。まぁボクの仕事はもう終わりだし、その結果どうなるかまでは見届ける義務はない。気になりはするけど、任務以外での干渉は規約違反になるから、基本見ないようにはしてる。
後ろ髪を引かれながらも帰還ボタンを押す。
すっと消える前に見たのは呆然とする2人だった。
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DanceLesson中、Turnをした後にグラッとバランスを崩してしまった。中腰になっていたLeaderが咄嗟に私を支えようと腕を伸ばした。ぶつかると思い、目をぎゅっとつぶると唇に少しカサついたものが当たる感触がする。パッと目を開ければLeaderの驚きに見開かれた若草色の瞳が見えて、驚いて飛び退く。反動でお互い尻もちをついてしまった。
「す、すみません!」
「う、うん。」
い、今の感触はまさか、Leaderの…
脳内をあたふたさせながら、ちらっとLeaderの方を見ると、唇に手を当ててぼんやりとしている。その姿にLeaderとKissをしてしまったことを自覚して顔が熱くなってきた。自分の唇に触れてみる。さっき感じたLeaderの唇とは違う感触。FirstKissがLeader…。漠然とKissは女性とお付き合いをして段階を踏んでからするものだと思っていた故に、男性と、しかもUnitでも部活でも先輩後輩という関係の相手と事故とはいえ、唇を重ねてしまったことが衝撃だった。でも、何故かそれが嫌だとは思わない自分がいて、ますます混乱する。
Leaderが「れ、霊感探してくる」とLesson roomを出ていき、凛月先輩はニヤニヤしながら「今日はこれでお開きにしよっか。」と言ってそのまま解散となった。
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司は『Leaderのことをどう思ってるんだろうか』とその後自宅に帰ってからも自室で悶々と悩み続けた。出された課題にも集中出来ず、次の日人生で初めて慌てて学校で課題をするということを体験したのだった。