「いらっしゃいませー」
クレーマーが来るわけでもなく、棚整理にミスがあるわけでもないそんな平和な昼下がり、あまりに平和すぎて逆に何か起こらないか心配になって来てしまう。いつもなら開店と同時に、悪徳クレーマーが来店。その後CDがどうたらとごたくをならべ御託を並べ返金と延長を求めて小一時間は居座り続ける。その後ご帰宅願った後は、棚整理を初め数の多さにクレームで死んでしまった目がさらに死んでいく。
無心でおこなっていると、成人コーナー…所謂アダルトビデオコーナーから呼び出しが掛かる。最近よく訪れる四十後半程度のたっぽりとしたお腹が特徴の客が選んだ規制音しかつけられないようなタイトルを読み上げていく。例えば……
「⚫⚫しされて⚫⚫連続⚫⚫⚫い」
といった具合である。この客は果てしなく続く快楽拷問系がお好きらしい。まぁこんな感じで一日中精神をすり減らされ続けるのだが、今日はこの全てが何一つ起こっていないのだ。
清々しい清廉な空気の流れる職場は素晴らしい!!
なんて考えていると、店のドアが開いた
「いらっしゃいま…せ?!」
そこにいたのは白髪のストレートという姿ではあるが一時は行動を共にした九井一であった。
「こっこっこ、ココくん!!!?」
「久しぶりだな?ボス」
こっちの慌てぶりも見えていないような素振りでココくんは軽く挨拶をしてくる。
「いや、久しぶりだな?じゃないですよ!!なんでまたこんなに会いにこれないなんてことが起こるんですか!?」
それがな……と話し始めたココくんは疲れきった表情で、マイキー君たちのスポンサーを初めてからの苦労を淡々と話し始めた。
要約するとこの通りである
・マイキー君が養成所時代に仲間と離れていた影響で定期的に摂取させないと駄々をコネ始める。
・話を聞かない
・それにより残業が増える
・そして既に確定申告で残業続きであった。
つまり、九井一は重度の過労と5徹による睡眠不足による判断力低下のため欠乏症となった。なんの……かと言うと卍天黒時代にまで遡るとよくわかるのだが今回は詳しいことはおいておくことにする。簡単に言うと、イヌピーもとい乾青宗と花垣武道との接触が極度に減ったことによる癒し欠乏症である。
なにいってんだ???と思われるかもしれないが重要なことなのだ。頭のネジが外れてしまうので。
「というわけで、ボス…いや花垣俺と結婚してくれ。好みに合わせて養い仕事をするためにそとにでなくてよくするだけの財産と甲斐性は持ち合わせてるはずだ…そして花垣に拒否権はない。」
「は?????」