🤍「ミチルくん、ミチルくん!!」
❤️「はいはい。ミチルくんですよ〜」
🤍「ミチルくん……どこ……? どこにいるんですか……わたしをおいて……」
❤️「キッチンだよ片付けてんの! 顔上げろ、目の前にいるだろ」
🤍「わー! ミチルくんいました〜♡」
❤️「おう。ミチルくん片付けてるからなー。終わったら紅茶淹れてやるから黙って座ってろよ」
🤍「……!! わたしに、だまれ、と……? ひどい、ひどいですよミチルくん……」
❤️「言い方が悪かった、おとなしく! おとなしく座ってろ」
🤍「しゃべっていいんですか……?」
❤️「いいよもうどうせ黙らねえし……」
🤍「ミチルくん、ももたろーってしってますか」
❤️「昔話の方か? トマトの話じゃねえよなお前だし。まあどっちも知ってるぜ」
🤍「とまと……?」
❤️「そこはスルーしていいから。桃太郎がどうした」
🤍「かなしいおはなしですよね……」
❤️「そうか? まあ鬼の立場からしたら悲しいかもな……」
🤍「おじいさんが、かわに、しばかり? に、いくんですけど」
❤️「山な」
🤍「なぜ!?」
❤️「何が!?」
🤍「なぜ、おじいさんは、しばかり? に……」
❤️「生活のためだ。誰しもがみんな、ナガヒロみたいに裕福じゃねえ……」
🤍「おばあさんをおきざりにして……かわいそう、おいていかないで」
❤️「落ち着け、ナガヒロ。おばあさんも洗濯しに外出してるから置き去りにはされてねぇ」
🤍「そうだおばあさんは、ももを流すんだった」
❤️「それだとおばあさんの自作自演になっちまうな」
🤍「おっきくてぇ……、すごいのがきてぇ……」
❤️「いきなりAVみたいな喋り方すんな。本当は酔ってるふりなんじゃねえだろうな」