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    parvus_yuu

    @parvus_yuu

    ウォロシマに沼ったオタク。
    ここでは、ウォロシマ現パロの短編練習をしたものをアップしています。

    基本的にイチャラブしてるバカップルな話しかないです。
    思いつくままに書いているため、時系列はめちゃくちゃです。
    一つ一つ、独立した話としてお考え下さい。

    無断転載は固くお断り致します。
    ネタ被りはぜひとも拝見したいです(自分の話、定番ネタが多いから被ると思うので…ネタ被っても書き手さんで個性出るし、ウォロシマたくさん見たい…)

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    parvus_yuu

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    夏休みよ、いかないでくれ…と思いながら書いた話。

    シマボシさんの実家云々は捏造だけどありそうかなーて…。

    夏休みの最終日は「シマボシさーん、朝ですよ」
    ウォロがシマボシに声をかけると、彼女は眉間にシワを寄せて掛け布団を頭から被った。
    「……眠い……」
    シマボシは朝にとても弱い。仕事がある日は責任感で起床するが、休みだと昼近くまで寝ている事もあるくらいだ。
    「明日から仕事だから、いつもの時間に起こしてくれって言ったのシマボシさんでしょ?」
    「……んん…」
    へにゃりと情けない顔をする彼女も可愛いなと思いつつ、ウォロは掛け布団を剥ぎ取る。
    「起きないと、食べちゃいますよ?」
    「……好きにしろ…」
    そう呟くと、シマボシは布団の上で大の字になって着ていたTシャツをめくると目を閉じた。
    「そういう意味じゃなくてですね…。といいますか、投げやりに身体を差し出されてもそそられないんですけど」
    ウォロはめくられたTシャツを戻しながら、ふぅとため息をつく。
    シマボシの事は愛しているし、誘われたら喜んで押し倒すけれども、面倒くさいから黙らせようという意図で雰囲気もへったくれもなく身体を差し出されては、さすがに萎えるものがあった。
    「そうなのか?」
    「ジブンを何だと思ってるんですか」
    シマボシがなかなか起きない事は想定済だったので、ウォロはもちろん対策している。
    「せっかく、たくさんパンケーキ作ったのになぁ」
    「!」
    その一言でシマボシの目はカッと開き、ガバリと跳ね起きた。
    「んふふ、効果テキメンですね。さ、顔を洗ってきて下さい」

    顔を洗って目が覚めてきたシマボシはリビングに入ると、テーブルの上いっぱいに並べられた皿に瞳を輝かせる。
    「具が、たくさん」
    山盛りのパンケーキの他、各種チーズにハム、レタスやトマト等の野菜、チョコソースや蜂蜜等の甘味も用意されていた。
    「最終日だから少し豪華にしました。ご希望があればカリカリベーコンと目玉焼きも用意しますよ」
    「頼む」
    「ええ、少し待ってて下さいね」
    「じゃあ、その間に飲み物を用意する」
    「あ、お願いします」
    シマボシがアイスコーヒーをいれたグラスを二つ用意し、ウォロが目玉焼きとベーコンが入ったフライパンをテーブル中央に置いてから、二人は席に着いた。
    「いただきます」
    「ん…卵にチーズ…ベーコン…美味しいな」
    「たくさん焼きすぎたかなと思ったけど、全く心配いりませんね」
    あっという間にパンケーキを平らげていくシマボシに、ウォロは微笑む。
    「実家では洋食なんて出なかったから、朝からパンケーキを食べられるというのはすごく贅沢に感じる」
    シマボシの実家は、ホウエン地方の有力な武家の末裔だ。
    そのためか食事は常に和食だったらしく、幼い頃にパンケーキやハンバーグ等の洋食をねだっても却下されていたらしい。
    和食が嫌いという事は無いのだが、洋食メニューにするとシマボシのテンションが普段より上がるので、ウォロはここぞという時の切り札として利用している。
    「そんなに嬉しそうな顔をされると、頑張って用意した甲斐がありますね。夕飯は一緒にハンバーグでも作ります?」
    「うむ!」
    頬に生クリームをつけながら、笑顔で返事をするシマボシは子供のようだった。
    「いいお返事ですねぇ」
    自分にしか見せないその表情に優越感を抱きつつ、ウォロは彼女の頬の生クリームを指で拭ってやるのだった。
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    🇱🇴🇻🇪❤❤😍😍💖💒💖💒💒💒💕
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    recommended works

    zen_mitsuno

    DONE※オタクな宿伏が出てくるので注意※
    神文字書きサークル主宿儺さん×隠れ腐男子恵。
    以前ワンライで書いたお題「報酬」の続きですが、あらすじ的なものを盛り込んだので読まなくても大丈夫です。
    フォロワーさんのお誕生日祝いです!おめでとうございます!!
    とあるROM専の初体験と神の新刊 ツイッターランドの住民はやらかしたオタクの体験談とか好きだよな?慰めると思って少しだけ話を聞いてほしい。
     俺こと伏黒恵は、ひっそりと小説を楽しみたまにイベントに赴く隠れ腐男子だ。ある日、大学の友人である釘崎と虎杖に頼まれて、都内で行われる大型イベントで自カプの受けのコスプレをすることになってしまう。事前に学食のデザートを奢られて断りきれなかった自分を悔やんだが、イベント当日はやってくる。虎杖の意外な特技で化け、何とか併せというミッションを終えられたところまでは良かっただろう。その後従兄弟に昼食を届けるという虎杖に連れられ辿り着いた別ホール、大好きな小説サークルのスペース前で人にぶつかってしまった。自カプの攻めコスをしたその人は、なんとサークル主の両面先生…!動転しながらも挨拶、手紙を渡す、御本を受け取る、という一般参加者のテンプレをこなした俺はよくやった。初めて直接先生から手渡しされた御本を胸に舞い上がっている俺の耳元で、先生はこうおっしゃった――新刊の感想はアフターで聞く、と。
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    hk_krhr

    DONEシルイン(+クロヒル)位の小説になりますので、こちらはウィークタグの方は避けます。自分の書いた現パロ設定でシルイン(特に風紀委員してるグリットちゃん)を見たくなったが故に同時生成した産物です。
    グレン氏の話を拾おうと思ったのですがキャパ上拾い損ねてしまい、申し訳ない限りです。
    シルイン好きさんのお肌に合うかわかりませんが、どなたかにでも少しでも楽しんでいただければ幸いです。
    【現パロ】ぐりっとちゃん、恋心自覚の巻。【シルイン】【注意書き】
    1 書いている人の主生息地がクロヒルです。ですが、こちらはシルインがメインです。ただ、そちらも影響してクロヒル要素もそこそこ含んでいます。
    2 クロヒルweekに際してあげた小説の現パロ設定と合わせて書いたシルイン小説になります。(この設定でシルインを唐突に書きたくなったため。)こちらだけでも読める筈ですが、少し設定がわかりにくいかもしれません。
    3 でも謎のこだわりを発揮してしまい長いです。ご注意ください。
    4 その他 青獅子NLをメインに小説書くのはこちらが初なので気になることなどあるかと思います。どうしても気になる際はそっとご指摘いただけますと幸いです。
    5 主な登場人物 シルヴァン イングリット(後半の方が出番多いです。)
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    ゆき📚

    DONE【sngk】【ジェリーフィッシュが解ける頃】
    10周年記念キャンペーンで気が付けば落ちました。
    軽い気持ちで読んでしまったが故にアニメ見て号泣しながらハッピーを願わずにはいられないよ…
    とそんな気持ちを昇華する為にのそのそ書いてました。現パロです。予定では続きます。
    相変わらず諸々雑な感じですが
    大丈夫、どんなものでもどんとこい!な方よかったら読んでやってください
    【ジェリーフィッシュが解ける頃】 あの日の約束を叶えよう―

     
     【ジェリーフィッシュが解ける頃】

     
     大学の講義が終わった某月某日の午後―
     エレン・イェーガーは帰り道にあるとあるパン屋の軒下に立っていた。
     「まいったぁ」
     ぼそりと呟きながらその目線の先には見える範囲をすべて灰色で覆いつくされた空があった。
     そこから勢いよく降る雨にエレンは濡れて額に張り付いた前髪を手のひらでかき上げた。
     朝に見た天気予報では一日晴れだと言っていたのでエレンはそれを信じて傘を持たずに出かけてみれば、帰りにこんなずぶ濡れが待っていたとは思いもせず
     バイトも休みだから今日は早めに帰ってだらだらしようと思ったのに
     そんな風に思いながら止む気配の無い雨脚をエレンは眺める。傘を持っている者は色とりどりのそれを差しながらそれぞれに小走りに悠々に、めんどくさそうに雨の中を右へ左へ
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