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    parvus_yuu

    @parvus_yuu

    ウォロシマに沼ったオタク。
    ここでは、ウォロシマ現パロの短編練習をしたものをアップしています。

    基本的にイチャラブしてるバカップルな話しかないです。
    思いつくままに書いているため、時系列はめちゃくちゃです。
    一つ一つ、独立した話としてお考え下さい。

    無断転載は固くお断り致します。
    ネタ被りはぜひとも拝見したいです(自分の話、定番ネタが多いから被ると思うので…ネタ被っても書き手さんで個性出るし、ウォロシマたくさん見たい…)

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    parvus_yuu

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    久しぶりに現パロで同棲ウォロシマ。
    王道の『彼女の膝枕で耳かきして欲しい』ネタ。

    久しぶりに健全です()

    #ウォロシマ
    wolosima
    #現パロ
    parodyingTheReality

    膝枕で耳かきを「なんだこれは」
    夜遅くに仕事から帰ってきたウォロが、満面の笑顔でシマボシの目の前に出してきた物。それは──…。
    「耳かきです!」
    「知っている」
    竹で出来ていて白い梵天のついている、ヘラ型のオーソドックスな耳かきだった。
    「シマボシさんに、耳掃除してほしくて!」
    ウォロはふわふわの白い梵天を指でそっとなでながら、購入した理由を教えてくれる。
    「……唐突だな。自分でやらない理由は?」
    「好きな人の膝枕で耳かきをしてもらう……男のロマンですよ‼」
    たまたまそのネタを知ったのか、虎視眈々と狙っていたのかは不明だが、膝枕で耳かきというシチュエーションを体験してみたいという好奇心が原動力なのはよく分かった。
    「耳の健康を考えると、むしろ耳かきはしないほうが良いのだが」
    「そ、それはそうなんですけど……ちょっとだけでいいので……」
    ウォロはしょんぼりした表情で、上目遣いに乞い願う。
    「……ダメですか……?」
    「う」
    シマボシは、ウォロにこの表情をされると弱い。なんとなく罪悪感を感じてしまって、逆らえないのだ。
    「今日か?」
    「ええ、ぜひとも!」
    「……分かった。じゃあ風呂の後に」
    「やったぁ! ありがとうございます!」
    がばりと抱きついてきたウォロが、シマボシの頬にお礼のキスをする。どさくさ紛れにシャツの裾から手を入れようとしたので、シマボシはぺちんとその手を叩いて牽制した。

    「ふふふっ」
    風呂から上がってきたウォロは、ウキウキした気持ちを全面に放出していた。
    「楽しそうだな」
    「初めての事って、ワクワクしませんか?」
    和室で正座するシマボシの膝に、ウォロは頭を乗せた。
    「……膝枕って初めてしてもらいましたけど、これはなかなか良いですね。温かくて、ふかふかで」
    ウォロの手がシマボシの頬に伸びるが、彼女はその手を取ると邪魔だと言わんばかりに下ろす。
    「最初は、綿棒でなぞる程度にするからな」
    「はいっ!」
    「……向こうを向いていてくれ」
    「はいっ!」
    ウォロは子供のように元気に返事をすると、シマボシの身体と反対側を向く。
    つつ…っ
    シマボシは綿棒でそっと耳穴をなぞり、汚れを拭った。
    「……ん…っ」
    「!」
    ウォロが小さく声を上げたため、シマボシは綿棒を耳穴から抜く。
    「痛かったか?」
    「い、いえ……むしろ…気持ち、イイです……」
    普段より少し上擦った声で彼が答えた。
    「分かった」
    特に問題は無いようなので、シマボシは掃除を再開する。
    「……ぁ……」
    時折、熱を帯びた声がウォロの口から漏れた。次第にその表情が蕩け始める。
    「ウォロ?」
    「……ぞ、ゾクゾクって、します……」
    「ああ…耳には迷走神経が通っているから、独特の快感を得る事もあるそうだ」
    つつつ…っ
    シマボシは淡々と綿棒を動かし、丁寧に汚れを拭った。
    最後に梵天でそっと耳穴を撫でると、ウォロの身体がびくりと跳ねる。
    「……っ!」
    「こんな感じでどうだろうか?」
    膝の上に頭を乗せたまま、シマボシの方を向いたウォロの顔は赤く染まっていた。
    「ふ、ふわふわがソソソソで、ゾワゾワってびくーんてします……」
    表情同様に語彙力も蕩けたらしく、感覚で感想を述べるウォロに、シマボシはやや引く。
    「大丈夫か」
    「今までに体験した事の無い、快感……も、ものすごく興味深いです…」
    「……そ、そうか」
    他人への耳かきをした経験のないシマボシだったが、ウォロは非常に満足しているらしい。
    「…は、反対側もお願いしていいですか……?」
    「最初からそのつもりだが」
    「ありがとうございます」
    ウォロは礼を述べると、今度はシマボシの身体の方を向いて膝枕に頭を乗せる。
    「シマボシさんのお腹…」
    隙あらば手を出そうとするウォロに、シマボシは小さくため息をついた。
    「下手に手を出すと、うっかり綿棒で鼓膜に穴を開けかねんからな。大人しくするように」
    「……はひ……」
    シマボシに牽制され、ウォロは両の腕を下げて体の横にピタリと付ける。
    「続けるぞ」
    「お願いします」
    了解の声を合図に、シマボシは新しい綿棒で丁寧に汚れを拭い始めた。ウォロは少し慣れたのか、今度は目を細めてうっとりとした表情でシマボシに身を委ねている。
    「痛くないか?」
    「……はい…。気持ちイイです…」
    表情と同じ、とろんとした声でウォロが返事をした。
    「分かった」
    シマボシは綿棒で傷をつけないよう、丁寧に彼の耳を掃除していく。
    「……ふ…ぅ……っ」
    時折、ウォロが静かに脳内を侵食する興奮から逃れるように息を吐いた。
    普段はニコニコと──時には意地の悪い──笑顔を浮かべている男が、耳まで真っ赤に染めて与えられる快楽に抵抗しつつも蝕まれつつある表情はそそるものがある。
    枕を重ねる時に『ジブンがこんなに前戯に時間をかけるの、アナタにだけですよ』と言った彼の気持ちが解る気がした。
    ──とはいえ、耳かきはやりすぎると病気になるからな。
    少しの嗜虐心を理性で抑え付けながら一通り掃除を終えると、梵天を優しく滑らせて仕上げを施す。
    「終いだ」
    「……」
    ウォロは起き上がらなかった。頬をほんのりと赤く染め、視線はぼんやりと定まらない。
    「ウォロ?」
    「……す……っごく、気持ち良かった……です」
    まさに夢見心地といった表情で、ウォロが呟く。
    「それは何よりだ」
    「耳かきしてる時、シマボシさんにくっついてる訳ですけど」
    「ん?」
    「……すごく、イイ匂いがして」
    「そうか?香水の類はつけていないが」
    ウォロは彼女の柔らかな腹部に、頭をそっと押し当てた。
    「シマボシさん自身の匂い…じゃないですかね……すごく…ホッとして、少し眠く……」
    そう言いながら見上げる銀灰色の瞳は、いつもと違って幼子のように無防備だった。
    「……今週のキミは、だいぶ忙しそうだったからな。足が痺れない程度の時間ならこのままの仮眠を許可する」
    「……あり、が……とご……」
    礼を述べ終わる前に、ウォロは夢の世界へと落ちていく。
    「……今日も、お疲れさま」
    シマボシは彼の頭をそっと撫で、小さく微笑んだ。
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    MOURNING年末に書いたこたつでまったりする現パロ猗窩煉です。完結の予定がないけどみかん食う猗窩煉見て欲しいのでアップします。めちゃめちゃ中途半端に終わってます。年の暮れ、午後3時頃。ストーブで十分に温まった居間の中央に置かれたこたつに、2人は向かい合って座っていた。

    年末の特番をぼんやりと眺めながら、特に内容の無い会話を繰り返して時が過ぎて行く。時折微睡んでは意識を取り戻して、またテレビを眺める。

    そんな穏やかで何気ない日常が何よりの非日常だった。だからこそ、こうして時間を消費してしまうことがどこか惜しくも感じる。

    何か仕掛けてやりたくて、猗窩座は突然こたつから這い出て立ち上がった。
    杏寿郎は相変わらずテレビで流れているお笑い番組に時々ふふ、と笑い声を漏らしながら眠そうに目をこすっていた。

    動かないとわかると、この場で仕掛けてやるしかなくなる。杏寿郎が座って潜り込んでいる横にわざわざ並んで座った。

    「……何をしてるんだ」

    「何がだ」

    欠伸をひとつしながら、狭い、と身を寄せるが、それを好機とばかりに体をねじ込んで居座る。

    「……なんでこっちに来るんだ」

    「この方が温い」

    そう言いながら、ぴたりと身を寄せ合う形で同じ位置に納まる。足元だけでなく、密着したところから広がるお互いの温もりで全身が温かくなってくる。

    しばらくはそう 1817

    ゆき📚

    DONE【sngk】【ジェリーフィッシュが解ける頃】Ⅳ
    続きました。現パロです。
    諦める事は無い大学生とその同級生&情緒ががったがたな会社員とその同僚があーだこーだとそれぞれ話しております。割合的には社会人組の比率が高いです。
    相変わらず諸々雑な感じですが
    大丈夫、どんなものでもどんとこい!な方よかったら読んでやってください
    【ジェリーフィッシュが解ける頃】Ⅳ 自分の頬に触れたまま静かに泣くその人をただ見守る事しかできなかった。
     「すまない」
     時折落ちる雫に気がつかなければ泣いているのかも分からない程に静かに泣くその人は今どんな顔でその雫を零しているのだろう。
     なんと声をかけたらいいのかそもそも声をかけてもいいのか
     こんな時、きっと名前を呼ぶだけでも何か、
     何か目の前のこの人の涙を違うものにしてあげれたんじゃないのかと
     そう思うのは傲慢なのだろうか
     
     *****
     
     「エレン」
     講義の終わりを告げるチャイムの音が鳴り、静かだった教室内が波の様にざわつき生徒たちが散り散りに教室から出て行く中まったく動く様子も見せずぼんやりとした表情のまま固まっているエレンに隣に座って同じ講義を受けていたアルミンは心配の眼差しを彼に向けながら恐る恐る肩をポンとたたいてもう一度名前を呼んだ。
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