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    進捗いろいろ

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    ※ちょっと強引です
    キスの日(今更?)の天テラちゃん。冒頭のみ
    行為シーンをどう全年齢に落とし込むかの挑戦
    不穏な内容ですが、全体はラブラブイチャイチャです

    #天テラ
    emperorTerraFirma

     今日の自分はどこかがおかしい。
    「テラさん、もっと腰上げて」
    「あ、待っ……!」
     深夜のシェアハウスの一室で、ぐ、と強引に彼の腰を持ち上げる。返事は端から聞くつもりはなかったし、例え聞いたとしても待つつもりなどなかった。奥の奥まで自身で満たすと、組み敷いている背中が甘い悲鳴と共に弓なりに反る。ぱさりと美しい金の髪が宙に舞い、同じく美しい裸の肩が露わになる。
     今日、ホテルのラウンジでテラさんが知らない男とお茶をしていた。あとで聞くと、ただの取引先の重役、つまりビジネスパートナーだという。ただの、という割には、明らかに彼からはテラさんへの仕事以上の感情が漏れ出ていた。テラさんも気づいていたが、他人から好意を向けられるのが当然の彼にとって特に騒ぎ立てることでもなかったらしい。
    (でも、僕にとっては違う……)
     テラさんはとても美しい。それに、万人を惹きつける華もある。以前はそれを誇らしく思っていたが、自分以外を好きになったことがないテラさんをなんとか口説き落とし、ようやく恋人同士になれた今、僕の中で初めての感情が渦巻いている。
     嫉妬、それに独占欲。全く、もう子供でもないのに、いい大人なのに。恥ずかしい。でも、行き場のないこの苦しみをどうすればいいのか分からない。だから。
    「っ、ひ――――!?」
     だから、僕はその肩に歯を立てた。陶器のように滑らかな、柔肌へ。
     より一層高い声を上げ、テラさんはガクガクと大きく体を震わせる。あまひこ、あまひこと懇願するように何度も僕の名前を叫ぶも、吐息と混じり合いほとんど言葉にならない。更に深く歯を食い込ませると、とうとう彼はその場に崩れ落ちた。
     なんで……と目に大粒の涙を溜め、テラさんが力なく振り返る。僕だって本当はこんなことはしたくない。いつだってテラさんには優しい自分でありたい。そう思うのに、もう、止まれなかった。
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     この人のこんな顔を見ることになるなんて、と。苦しげな寝姿を見下ろしながら、こちらがショックを受けている。自ら赴いておきながら何を勝手なことを。テラさんが、今は弱っていることはわかりきっていたのに。だからこそと足を運んでおいておかしな話だ。
     誰もが寝静まった夜更け、うなされて、部屋から漏れ聞こえてくる声。何ができるわけでもなくとも、向かいの部屋へと向かったのはもどかしさからのことだ。放っておくには忍びなく、逡巡の果てに自室を後にした。ノックと共に呼びかける。返事はないとわかってはいても。今は施錠されていないドアは、ノブを回すだけで素直に開いた。
    「……テラさん。天彦です。失礼します」
     変わらず、返ってくる言葉はない。ただ苦しげな声が不規則に積もって足元で淀んでいる。灯りを絞った間接照明が浮かび上がらせた姿はぐったりと力なく、信じられないくらいに弱々しい。何かの間違いではないかと思うほど、否、間違いであってくれたならと願うほどに。覗き込んだ顔色は良いとは言えず、惑いののちに触れてみれば唇はかさついている。熱はないようだが心なしか体温は低い。どうすれば、と考えてみてもその先はないまま。
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     こんなにも素晴らしい愛し合い方を歪だって拒む他人がいるのは知ってる、どうだっていいけど。ああだけど、この在り方を一目見て讃えた人間はいなかった。ちょっと信じられない、なんて、僕もどうかしてる。当然のことなのに戸惑うなんて、だってちょっと驚いちゃって。
    「天彦、……正気?」
    「もちろん」
    「僕、一緒にいてもきみがいること忘れちゃうけど」
    「何か問題が?」
     手を取られてエスコート、行き先はドレッサーの前。ねえ今の、そのセリフ。今までは僕が言う側だった。僕が僕と愛し合うことにいったいどんな問題があるの。相手はいつもついてこれずに互いに話が通じない。だからこんなこと、言われたのってそういえば初めて。鏡の中の僕が、僕と同じ角度で視線を上げる。
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