「……おい、今なんと言った貴様」
「ですから、そろそろ二人の子を作りませんかと」
「……は?」
いきなりの爆弾発言に、ラファールは眉を吊り上げ口をあんぐり開けた。
-これは遡ること、数分前。
ラファールが夜更けにやっと公務を終えて部屋へ戻ってきたリュールを迎えた後、共にベッドに腰掛け互いに心安らぐ時間を共有していた最中のことであった。
そして冒頭の発言へと繋がるわけである。
隣で読書をしていたラファールが一体何を言い出すかと顔を上げれば、リュールは隣で無垢でキラキラした眼差しを向けてきて。
相変わらず突拍子もない事を言い出す奴だ…。とラファールは今日一の眩暈に襲われてて頭を押さえた。
仲間と共に異界の父ソンブルを討ち果たし、ラファールがリュールとパートナーになって早いもので約半年が経つ。
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