カーテンから差し込む柔らかい光の中、ベッドで二人、微睡みながら触れ合う朝の時間が好きなのだと仗助は言う。
「目が覚めたときにさ、大好きな人がすぐ側にいてくっついていられるの、スゲー幸せって感じしねぇ?」
そう言って笑った顔が本当に幸せそうでかわいくて、最初はいくら恋人同士といえどもベタベタするのはな……と思っていたぼくも、この数年ですっかり絆されてしまった。それにこいつはいつまで経っても子供体温で、冬の朝には手放し難いあたたかさなのもいけない。
今朝も仗助はぼくを背中から抱き込んで「おはよ」と囁いてくる。まだ眠いぼくはその腕の中でうとうとしながら、ぼくの手で遊び出す仗助の好きにさせた。
手のひらをマッサージするみたいに揉んでいたと思ったら、指の形を確かめるように一本一本丁寧になぞって、それから所謂恋人繋ぎの形でぎゅっと握り込む。
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