アスランだからいっかな?って思って「キーラァ?」
ミレニアムの格納庫に並ぶモビルスーツ。その中のひとつのコクピットでキーボードを叩いているキラにアスランの苛立った声がかかる。
「あれ?アスラン?どうかした?」
「どうしたもこうしたもない!お前が俺との約束すっぽかすから、わざわざ迎えに来てやったんだろうが!?」
「え?約束って午後でしょ?」
労働基準法がどうのこうのと強制的に取らされた半休で、アスランと出掛ける約束をしていたことはキラも覚えていた。
「とっくに午後だ!この馬鹿!」
アスランは約束の時間から一時間以上経過している腕時計をキラの眼前に突きつける。キラはプログラマーの集中力で昼食も取らずにコードを打ち込み続けてしまったようだ。
「あ、本当だ。……えっと、ごめん」
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