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    #深夜の魔師弟お絵描き字書き60分一本勝負

    ワンドロ【ジャージ/雨宿り】
    高校生初期飯です!

    #DB
    #魔師弟
    magicMaster
    #ワンドロ

    雨宿り「ピッコロさん!」

    ぼつ、ぼつと大きくなる雨粒を受けて組手の手を止める。
    遠くから気を放っていた悟飯が、駆け寄ってきて、俺の手を掴んだ。

    普段は上げている髪がぐしゃりとへたって目にかかっている。
    それをかき上げてやれば、うちで雨宿りしましょうと手を引かれ、悟飯の家へと向かった。

    玄関先でぎゅっと胴着を絞ると家の中に吸い込まれて行く。
    中からばたばたと走り回る音を聞きながらマントを絞っていると、お待たせしました、と悟飯がひょっこりと顔を出した。

    「いま、お母さんと悟天もいないみたいで。これ、使ってください」

    差し出されたタオルで軽く身体を拭う。
    服も新しいものを出してしまおうとした瞬間、ずい、と緑色の服を渡された。

    「なんだ、これは」
    「僕のジャージです。ちょっと大きいの買ったのがそれしかなくて。」

    俺は自分の服は自分で出せる!と叫ぶ前に、僕とお揃いですいません、と申し訳なさそうに眉を下げられ、ぐっとその言葉を飲み込んだ。

    致し方なく着たその服は、確かに悟飯よりは大きいが、俺には少し足りない。

    想定通りの展開に顔を顰めてみても、悟飯は気にする様子もなく、どころか何処か嬉しそうに笑う。

    「すいません、少し小さいですね」
    「……ふん」

    満足そうなその顔を崩したくなった。
    タオルに包まれる頭をかき混ぜると、わっ、と俺の手に伸ばされる悟飯の手は裾から少ししか出ていない。

    「お前の方は随分でかいようだな」
    「もう…これから大きくなるんで!」

    不貞腐れたように膨れる顔に満足して、にっと笑えば、悟飯もつられたように笑った。
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