今度こそ、再会シマボシは夕飯と風呂を手早く済ませると、宿題をするからと自室に戻った。
「さて」
途中まで綴っていた手紙を最後まで書ききると、飾り気のない白い封筒に入れてケーシィに渡す。
「これを頼む」
表にはヒスイの文字で『ウォロ殿』と。裏には『シマボシより』と明記してあった。
「ケェ!」
元気に返事をしたケーシィの周りの空間がぐにゃりと歪み、その姿が見えなくなる。
ヴォン…
そして一分も経たないうちにケーシィは戻り、その手には淡いブルーの封筒が握られていた。
表には『シマボシ殿』、裏には『ウォロより』と明記してある。
「ケェ」
「ありがとう、ケーシィ」
お礼に手作りのコトブキマフィンを渡すと、ケーシィは嬉しそうに食べ始めた。
その様子を微笑ましく見守りながら、シマボシは封筒を丁寧に開封する。
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