シャンウタ転生パロ 第五話 消花※キャプション必読でお願いします。
瞼の裏では依然として炎がチラついていた。揺さぶられて、すこしだけ意識がもどる。目を開けるほど覚醒してはいないが、ウタに触れる誰かの腕や体の温もりは、不思議と覚えがあった。力が抜けて、先程とは違う感覚で眠りへと沈んで行った。
何かに寝かせられ、再び意識が浮上する。しかし耳鳴りが酷くて外の音を認識しにくい。
まるで、水の中にいるようだ。そんな中で、唯一耳に入ったのは、最近知り合ったばかりのはずの、低い声────
◇
喉の乾きで目が覚めた。見慣れない白い天井。ズキズキ頭が痛む。
あれ、なんだっけ、確か──
「ウタ、目が覚めたかい」
頭を抑えながら起き上がろうとすると、あわてて制する心配そうな顔の[[rb:義父 > ゴードン]]がいた。
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