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    totorotomoro

    ☆quiet follow Yell with Emoji 💴 🍵 🐉 🍙
    POIPOI 39

    totorotomoro

    ☆quiet follow

    ネタとして使えるのかなと思ってトライしてみた3作目。ふざけっこって言葉に好評いただけて、それがとても嬉しかったです。
    このノリというか世界線のも書いてみたい。

    散文3 濡れた吐息が唇から漏れた。
     相手の指先が、ふにと手袋越しに唇を拭うのを感じて、その手をとって指先をかぷりと加えてニヤリと笑って見せる。
     金色の目をしたリーはニヤリと笑うと、「あんまりおイタをすると、ふざけっこじゃすみませんよ? ドクター」と唇を寄せた。
    「わかった。遊びはここまでにしておこうか」
    と答えると、彼の胸を押して立ち上がる。
     さっと身を引くリーの姿に笑みを浮かべると、懐中時計を取り出して時間を確認した。
    「そろそろ私は行くよ。今日も仕事があるんだ。君はどうする?」
    「おれはもう少しここで遊んでいきますよ。お気になさらずに」
     そう答える彼に手を振って、執務室を出た。
     廊下に出て扉を閉める前に、もう一度だけ室内を振り返る。
     こちらから視線を外して煙草の煙をゆらめかせ、チラリと目線をくれたリー。
    「その部屋は禁煙だぞ」
    「知ってますよ」と言いながら、くわえていた煙草を指先でつまむようにして取り出してみせる。
     燻っていたはずの火はついていなかった。
    「まったく……困った奴だよ。君という男はね」
     苦笑いしながら執務室の扉を閉じると、足早にその場を離れた。
    「ああ、いけないなぁ。」
     ゾクゾクとしたものが背を通って、笑みがこぼれてくる。


    ===

     あとがき
     ツイートに書くと検索ワードで拾ってしまうのでこちらに。
     実はこれはAIとの合作です。
     文章もAIでかける仕組みがあると知ったので、ちょっと遊んでみました。

     スタート
     →私(ふざけっこじゃ〜まで書いた)
     →AI(懐中時計のあたりまで)
     →私(ドクターの性別が固定されそうな口調や中身を調整)
     →AI(室内を振り返るまで)
     →私(ちらりを視線を寄越して、禁煙ですよ、までを)
     →AI(知ってますよとタバコをつまんで見せるとこ〜から足早に執務室を去る〜までを返してくる)
     →私(残りのぞくぞくする、までを書く)
     →AI(続きを書かせるならサインインが必要と出る)
     →私(煙草のあたりのセリフはついてたはずの火がついてなかったことに変更。セリフに関しては「俺」となってたので「おれ」に校正)

     なんかちょっとワルな先生に、これもありだなと思ったのでこのまま出してみました。
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    recommended works

    はるち

    DONE二人で飲茶を食べるお話
    いつだってあなたと晩餐を アルコールは舌を殺す。
     酒の肴を考えてみれば良い。大抵が塩辛く、味付けが濃い。それは酒で鈍くなった味覚でも感じ取れるようにするためだ。煙草も同様だ。喫煙者は食に興味を示さなくなることが多いと聞くが、それは煙が舌を盲目にするからだ。彼らにとっては、食事よりも煙草のほうが味わい深く感じられるのだろう。
     だから。
     酒も煙草も嗜む彼が、こんなにも繊細な味付けで料理をすることが、不思議でならない。
    「今日のは口に合いませんでした?」
    「……いや、おいしいよ」
     考え事をしている内に手が止まっていたのだろう。問いかけに頷き返すと、そりゃ良かった、とテーブルの向かいで彼が微笑む。
     飲茶に興味がある、と言ったのはつい先日、彼が秘書として業務に入った時のこと。それから話は早かった。なら次の休みは是非龍門へ、と彼が言うものだから、てっきりおすすめのお店にでも案内してくれるのかと思ったのだが。彼に連れられてやって来たのは探偵事務所で、私がテーブルにつくと次から次へと料理が運ばれてきた。蒸籠の中に入っている料理を、一つ一つ彼が説明する。これは焼売、海老焼売、春巻き、小籠包、食事と一緒に茉莉花茶をどうぞ、等々。おっかなびっくり箸をつけてみれば、そのどれもがここは三ツ星レストランかと錯覚するほどに美味しいのだから。
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    はるち

    DONE「どうも私は、死んだみたいなんだよね」
    イベリアの海から帰還したドクターは、身体が半分透けていた。幽霊となったドクターからの依頼を受けて、探偵は事態の解決に乗り出すが――
    「ご依頼、承りました」
    この謎を解く頃に、きっとあなたはもういない。

    という感じのなんちゃってSFです。アーミヤの能力及びドクターについての設定を過分に捏造しています。ご了承下さい。
    白菊よ、我もし汝を忘れなば 青々たる春の柳 家園に種うることなかれ
     交は軽薄の人と結ぶことなかれ
     楊柳茂りやすくとも 秋の初風の吹くに耐へめや
     軽薄の人は交りやすくして亦速なり
     楊柳いくたび春に染むれども 軽薄の人は絶えて訪ふ日なし
     ――引用 菊花の約 雨月物語


    「どうも私は、死んだみたいなんだよね」

     龍門の夏は暑いが、湿度が低いためか不快感はさほどない。先日任務で赴いたイベリアの潮と腐臭の混じった、肌に絡みつくような湿気を七月の太陽が焼き清めるようだった。あの人がいたならば、火炎滅菌だとでも言ったのだろうか。未だ彼の地にいるであろう人物に、そう思いを馳せながら事務所の扉を開けると、冷房の効いた暗がりから出たリーを夏の日差しと熱気が過剰な程に出迎える。日光に眩んだ鬱金の瞳は、徐々に真昼の明るさに慣れる中で、有り得ざる人影を見た。
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