「なんで、レオがいるの……?」
「……なんだよ、いちゃいけねーのかよ」
久しぶりに見た玲王はムスッとした顔で俺のことを見た。三年ぶりに見た玲王の顔に、年月の衰えは感じさせない。同棲していた部屋を、せーの、で出ていったときと変わらず綺麗なままだ。
玲王はムスッとしつつも、ちょっとだけ腰を上げて席を詰めた。俺が一番最後に来たから、もう玲王の隣しか空いていない。絶対、謀ったな……と確信しつつ潔を睨みつけたら、ぷいっと顔を逸らされた。黒だ。
「ほら、凪。早く来いよ」
「……お邪魔シマス」
空けてくれたスペースに腰を下ろす。割と大きな座敷だったようで、テーブルの上は皿やジョッキで大渋滞だ。ただ遅れに遅れて来たこともあり、大皿の中身のほとんどが誰かの胃の中だったけれど。
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