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    michiru_wr110

    @michiru_wr110

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    michiru_wr110

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    brmyのそよいと(書きかけ)

    夏イベ来たら良いな……の想いと共に敢えて出すことにしました。
    続きは書くかもしれないし、書かないかもしれない。
    登場メンバーは、🧵⚔🦎🐍🌟🍩🥃を想定

    海水浴(仮)(そよいととアポリアメンバーたち)「ナイス」
     照り付ける太陽の下。うだるような暑さを束の間忘れて、弥代に手のひらを向けた。
    「ありがとうございます」
     日差しを受けて僅かに頬を赤らめた弥代もまた、俺よりも一回り小さな手のひらを合わせて、小気味よい音を立てる。
     この回で審判役の神家はにこにこと得点ボードを捲った。ネットの向こう側では、やられたとばかりに悔しがる篠信と、励ますように背中を叩く樋宮が見える。

     夏らしい遊びをしよう! あまりに唐突な芦佳さんの鶴の一声により、あれよあれよという間にやってきた海辺。この日休みだった寮メンバー(麻波は不在・揺はカフェ出勤・静さんはげんなりした表情で部屋に籠城した)と、予定が空いていた篠信や吏来さん、そして弥代。それなりの大所帯にもかかわらず流れるように、あるいは何かに導かれるようにものの数時間で辿り着いてしまった。本当にフットワークの軽い連中ばかりだ。
     とにかくどこかに出かけよう、と運よく借りられたミニバンをメインで走らせたのは弥代だった。いつでも運転を代われるようにと助手席を陣取ったが、結局ハンドルを譲ることなく。こちらの申し出をやんわり固辞しつつも、後方で「夏ならバーベキューやろ」だの「アガるBGM流して」だの「日焼け止め忘れた!」だの「もういっそ、隣の県の海に行っちゃおうかネッ!」だのと宣う奴らの要望や無茶ぶりにいくつも応える姿を、すっかり馴染んだものだなとどこか感慨深く見守っていた。快適な運転を提供してくれた以上、帰りは問答無用で運転を代わらなければ、と密かに決めている。

     閑話休題。今は海の家で借り受けたビーチボールセットをフルに活用し、交代で二対二の簡易的な試合をして遊んでいる。

     弥代には時間を合わせてはトレーニングをつけているのだから、体力は着実についている。しかしスポーツ経験が比較的乏しいにもかかわらず、ここにきて目を瞠るようなファインプレーを出し始めていた。弥代は俺や相手の動きを時折、澄んだ眼差しで観察していたので、おそらくどのような立ち回りをすれば有利になるかを把握し始めたのだろう。呑み込みの早さや応用力の高さはこんなところでも発揮されるのか、と驚くばかりだ。
    「足を引っ張らずに済んで良かったです」
     こめかみから流れる汗を指先で拭いながら、弥代は控えめに苦笑する。
    「謙遜すんなよ。いい仕事してんだろ」

    ・・・・・・

     この後、激戦の果てに衣都の顔についた砂を新開さんが拭ったり、バーベキューさせて新開さんが肉奉行になったり、何やかんやあって距離縮まって帰り助手席で寝る衣都が(+後ろで他メンツも)爆睡するなか「役得だな」と微笑しながら運転する新開さんを書いたりしたかった(衣都の寝顔をちら見しながら)

     夏イベ来ると良いですね
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    michiru_wr110

    DONEbrmy
    弥代衣都(+皇坂+由鶴)
    捏造しかない・弥代衣都の中に眠る、過去と現在について
    image song:遠雷/Do As Infinity

    『きょう、ばいばいで。また、ママにあえるの、いつ?』
    軽やかに纏わる言霊(弥代衣都・過去捏造) 女は視線でめつけるように傘の骨をなぞり、露先から空を仰いだ。今日という日が訪れなければどれほど良かっただったろうか、と恨みがましさを込めて願ったのに。想いとは裏腹に順調に日を重ね、当たり前のような面をして今日という日を迎えてしまった。

     無機質な黒色の日傘と、切り分けられた青空。都会のように電線で空を区切ることも、抜けたように広がる空を遮るものもない。しかし前方には、隙間なく埋め尽くされた入道雲が存在感を主張している。

     女の両手は塞がっていた。
     片方の手には日傘。そしてもう片方の手には、小さな手の温もり。
     歳相応にお転婆な少女は女の腰にも満たない背丈で、時折女の手を強く引きながら田舎特有のあぜ道を元気に駆けようとする。手を離せば、一本道をためらいなく全力疾走するであろう、活発な少女。しかし女は最後の瞬間まで、この手を離すつもりはない。手を離せば最後、何もしらない無垢な少女はあっという間に目的地へとたどり着いてしまうに違いない。
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    recommended works

    michiru_wr110

    DONEanzr
    夏メイ(のつもり)(少し暗い)
    2023年3月20日、お彼岸の日の話。

    あの世とこの世が最も近づくというこの日にすら、青年は父の言葉を聞くことはできない。

    ※一部捏造・モブ有
    あの世とこの世の狭間に(夏メイ) 三月二十日、月曜日。日曜日と祝日の合間、申し訳程度に設けられた平日に仕事以外の予定があるのは幸運なことかもしれない。

     朝方の電車はがらんとしていて、下りの電車であることを差し引いても明らかに人が少ない。片手に真っ黒なトートバッグ、もう片手に菊の花束を携えた青年は無人の車両に一時間程度揺られた後、ある駅名に反応した青年は重い腰を上げた。目的の場所は、最寄り駅の改札を抜けて十分ほどを歩いた先にある。
     古き良き街並みに続く商店街の道。青年は年に数回ほど、決まって喪服を身にまとってこの地を訪れる。きびきびとした足取りの青年は、漆黒の装いに反した色素の薄い髪と肌の色を持ち、夜明けの空を彷彿とさせる澄んだ瞳は真っすぐ前だけを見据えていた。青年はこの日も背筋を伸ばし、やや早足で商店街のアーケードを通り抜けていく。さび付いたシャッターを開ける人々は腰を曲げながら、訳ありげな青年をひっそりと見送るのが恒例だ。商店街の老いた住民たちは誰ひとりとして青年に声をかけないが、誰もが孫を見守るかのような、温かな視線を向けている。
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    michiru_wr110

    PASTanzr 初出2023.7.
    夏メイ
    イメソンは東京j...の初期曲。

    《七夕を迎える本日、都内は局所的に激しい豪雨に見舞われますがすぐに通り過ぎ、夜は織姫と彦星との再会に相応しい星空を観測できるでしょう》
    青く冷える七夕の暮れに(夏メイ) 新宿は豪雨。あなた何処へやら――イントロなしで歌いはじめる声が脳裏に蘇ってくる。いつの日かカラオケで夏井さんが歌った、昔のヒット曲のひとつだ。元々は女性ボーカルで、かなり癖のある声色が特徴らしい原曲。操作パネルであらかじめキーを変えて、あたかも自分のために書き下ろしされたかのように歌い上げてしまう夏井さんの声は、魔法のように渇きはじめた心に沁み渡っていく。

    《七夕を迎える本日、都内は局所的に激しい豪雨に見舞われますがすぐに通り過ぎ、夜は織姫と彦星との再会に相応しい星空を観測できるでしょう》

     情緒あふれる解説が無機質なラジオの音に乗せて、飾り気のない部屋に響く。私は自室の窓から外を見やった。俄かに薄暗く、厚みのある雲が折り重なっていく空模様。日中には抜けるような青空の下、新宿御苑の片隅で夏の日差しを感じたばかりだというのに。この時期の天候はどうにも移り気で変わり身がはやい。
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