一次創作メモ赤の一族の当主ゴウカでないと意味がないのだ。あんな最低なやつほっとけよとレンジは言うが。ゴウカは最低なんかじゃないよ。当主としてあなたやみんなを守ってるんだよ。それをみんな知らないだけ。心配させないように隠してる。当主になりたいならそれを知っておかなきゃ。ゴウカは責任の塊だから。おそらく代替わりのときに初めて話すのだろう。自分がそうだったように。そんなのごめんだ。来て。ゴウカがなぜああなったかを知りたいならね。アンタ大丈夫なのか？白の一族だろ？私には効かない。浄化の風をまとっているわたしに集まってきた小さな魑魅魍魎が消える。

また来たよ。帰れお前のできることはもうないそいつと幸せになれ。できないよ。この子がレンジが次の継承者なんでしょう？だったらどうした。そいつはお前が好きだろちょうどいいじゃないか祝言をさっさと上げろ。そんなの嬉しくない。1人で全部背負われて全然嬉しくない。そいつの嫁になれ。わたしはあなたがいい。俺は役立たずだ。そいつの代にはもう力なんてなくなる。それでもいい。話して。次の継承者に。何も知らないまま継承させないで。第二のあなたなんか見たくない。やめろ。おいお前らこいつを連れて行け。ここはお前には危険だ。当主命令だ従え。惚れた女が身体張ってんのに逃げるなんてありえねえ。2本の炎の竜巻。出番だよ。2人でこの壁を壊して。やめろ。お前も一緒に狙われるんだぞ。それでいいよ。今は私を理解してくれる人もいるし全部よりもあなたとはんぶんこがいい。やめろ、嫌だよ。だって私はあなたが大好きだからやめてあげない。もう私を払いのける力も残ってないゴウカに口づけをした。

浄化の風はなくなり炎の結界だけが私達を取り囲む。アンタ…髪が銀色に…。白の一族は魔とのハーフが多いんだよ。面白いでしょ。赤の一族ては身体に魔を入れたら結界が弱くなるという考えなんだろうけど、私は魔が入っていても力は弱まってない。むしろ良い感じに融合してる。ほら、みて。カサカサに乾いていた肌にツヤがもどり土気色だった顔色は健康的な肌になった。
これが本来のゴウカさまなのか？

今よりお前を継承者とする。はっ？お前をそそのかしたのはビャクダンだが、わが一族は魔と混じり合わない。こいつを止めなかったことを覚悟しておけ。は？なんで？俺達は連れてこられたほうだ。アンタがそのまま当主続ければいいだろ力が戻ったんだし。それは無理だ。こいつを魔の姿にさせたんだからな。いやだからそれはビャクダンの意思で…

ゴウカ、なんでまだ隠すの？この子に継承させた意味ないじゃん。とらなくていい責任を手放せって言ってるんだよ。白の一族は以前はもともと短命で力がなかったり力をなくしたりすると死んでたんだけど、ある時期から魔が入るようになってからは力がなくなってからも生き延びて子孫を残せるようになった。硬い頭の重臣もいるんだけどそれしたご先祖様ナイスアイデアだと思うのよね。実はほとんどの一族は魔の血が入ってるんだよ。もともと世界は1つだったんだからありえないことはないでしょ。

それに当主を続けられないというのは私の父親が関係してる。なんか、魔の世界ではかなり力を持った人らしいんだよね…。ゴウカが当主のままわたしと結婚すれば人間同士で争いがおこるのは必須。それを好機として魔がこの世界に入り込む。それを避けるためには代替わりするしかないんだよ。

今日からここで暮らせ。家には使いを出す。

レンジとリンが寝静まった夜。力を使いすぎだ。全部出しきるばかがどこにいる。ここにいるよ。ふ、
翌朝。継承者のことはわかりましたがではミコト様との結婚を…。しねえよ。ヒカルと昨晩契った。なんてことを…！なぜお止めしなかったのだレンジ！なんでだよ、当主はビャクダンと相思相愛でお似合いだろが。
あの者は魔に成り下がったのだぞ。名を呼ぶな。あーあーうっせ！人の恋愛にあーだこーだ口出しすんなクソジジイども！お前らバカかよ！今まで当主さまに守ってもらって何やってんだよ。使えなくなって利用できなくなったらポイするんか？記憶の共有で汚えことばっかり見たけどよ、恥ずかしくねーのかよ！

祝言は身内でやるがお前たちも参加してほしい。レンジとリン参加。身内って…え？白だけでなく緑や青の浄化の一族全員じゃねーかよ。
デカイ白い犬。おおおーすっげデケェーーうおっ喋るんか？俺の言葉わかるんか？姉上が最強なのに当主に興味ないみたいで。困ったことに興味あるのはゴウカ様だけなんですよね昔から…ちょっとセイ！
でも昼間なのになんで魔の姿のビャクダンは動けるんスか？。何だ知らんのか。こいつは浄化の一族の中で最強の加護持ちだから魔の姿でも問題なく動けるんだよ。

夜には黒の一族と火龍一族のもとへ。
姫さんのおかげでクソジジイ共の慌てっぷりが楽しくてよ。久しぶりに笑かしてもらったぜ。笑いすぎだ姫に失礼であろうコクエン。炎龍ホノオ。
ビャクダンには触らせねえ。それじゃ加護を与えられねーだろが。じゃあさっさと済ませろ。なんだと？ぎゃあぎゃあケンカはじまる。
姫、浄化の力を使い果たしたのですな。微々たるものですが我ら炎龍の加護をお納めください。ありがとう。貴方がたにも加護がありますように。

ビャクダンに会いに来たレンジとリン。

「炎龍に魔の加護ついちゃったらしいんだよね。彼が閻魔龍に会いに行ったら回復しちゃったみたいなんだよ。それで閻魔龍さんが私に会いたいって言ってるみたいでちょっと魔に行ってくる…」って…留守してんだよ。炎龍に閻魔龍…って、あの人能力関係メチャクチャだな…。ああ…
コクエンがきた。
おっそいつが赤の新しい当主かぁ？なんで知ってる。そりゃホノオから聞いてよ、今姫さんいないからゴウカを守ってやれって。お前に守られずとも自分の身くらい守れる。そおかぁ？こいつらドアの外にいたんだけどなぁ
お前たちは…。魑魅魍魎の2匹。あっ！ゴウカドノ！我が主から伝言がありまして、魔王族の宴会に呼ばれたから帰るのが遅くなるそうです。
へぇ、宴会ね。聞いたことあるぜ。魔ではそこで番を探すんだよな。主は一番人気なのですっ！殺気。おいコクエン俺を魔に連れてけ。