傷つけたくないモノ桓騎との約束。
俺がしたことを絶対に許すな。これからそれをするということ。何をするの?安心しろ。お前の大事なモンには手出ししねぇよ。
お帰りだ。待って!桓!!話して。
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「桓…!どういうことなの?なんで村人たちを…!」
やはり来たか。
「おい女…」
「別にいい、黙ってろ」
雷土を黙らせてレンの問に答える。
「あ?決まってるだろうが。略奪だ。別に許さなくていいぜ。お前はその権利がある。約束したからな」
「あのとき言ってたのはこれのことだったの?」
ーー約束しろ。今後おれが何をしても俺のことを許すなーー
「ああ、そうだ。俺の飢えや渇きを満たすにはお前じゃ足りねえし、お前は俺と住む世界が違うんだ。当たり前だろ」
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