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    mbyu6182

    @mbyu6182 私はめんだこ。人見知り過ぎて交流もリスインも頼めない童顔アラサー殺すぞ吾/何でもありの雑食/腐・夢・18↑・G/地雷の多い方と未成年は踵を返すがよろし/落書きや文章等々/FRB,RT,リプご自由に/無言失敬。
    表:@mbyu618
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    ※CP要素は低めですがミヤ主描写あります※

    ##悪魔執事はダウナー系アラサー主と共依存する
    #aknk夢
    #aknkプラス
    aknkPlus

    御安眠妨害 その夜、ふと目を覚ますと、腕の中に主が居なかった。少しでも主が動いたら起きるようにしていたのに。少し焦って上体を起こすと、主はベッドの足元に座り込んで月を見上げていた。
    「主様…どうかしたのかい?」
    返事は無い。
    「主様…?」
    近付いて、そっと肩に触れる。動く事無く、硝子玉の瞳は窓の外の月を映していた。
    「主様、眠れないのかい?」
    そっと抱き寄せ、あやすように撫でる。
    「誰か他の執事を呼んでこようか」
    「…いい、別に、大丈夫。寝てて。」
    「私は主様がゆっくりと眠れる様にここに居るんだよ」
    見ると、手元のタオルが血に染まっていた。
    「…鼻血かな?」
    「うん」
    「起こしてくれていいんだよ…」
    「せっかく寝てるのに、悪いから」
    こうして睡眠が削がれるのはよくある話で。主は肉体的ストレスが大きくなるとすぐに鼻血を出すのだ。そういう体質だから、と笑って言うが、内心、気が気じゃない。
    「あ、」
    主がまた、タオルを顔に押し当てる。なかなか止まらないのがこの鼻血の悪い所だ。
    「ルカスを呼ぼう」
    「要らない。ルカスが起きたって鼻血は止まらないから」
    小さな肩を抱き、そっと背中を撫でる。こんな時、すごく心細くなる。いつもの威勢の良さは無くて、殻だけになった主は、酷く存在感が無い。手や顔についた血を拭うお湯を準備しなければ。そうは思うのだが、今、この場を離れたくなくて、ミヤジは寄り添うしか出来ないのだ。
    「主様、鼻血は出始めて何分くらい経っているのかな?」
    「多分二十分越えたくらい。」
    「そんなに…」
    「ちょっと最近、頑張り過ぎたから。忙し過ぎて。仕方無い。」
     こんな夜は酷く長くて、寒くて、自分の作った蝋燭の灯りなんて小さくて頼りない、そう、ミヤジは感じるのだった。



    END 2024.08.28
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    待てと言うならいつまでも 主人の帰宅時刻五分前になったのを確認し、ユーハンは出迎えのため本邸の玄関へ向かった。
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